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  • 2022年4月3日

池井戸潤の小説『花咲舞が黙ってない』もはや半沢直樹のエピソード0と言ってしまっていいのではないだろうか!ネタバレ感想文

TVドラマ『花咲舞が黙ってない』はとても面白いドラマだった。 池井戸潤先生の原作で、お得意の銀行物。東京第一銀行内で起こる不祥事や問題ごとを、臨店(りんてん)の仕事をしている杏さん演じる花咲舞(はなさきまい)とその上司・上川隆也さん演じる相馬健(そう […]

  • 2022年4月1日

上橋菜穂子『精霊の守り人』日本が誇るファンタジー小説の決定版を読んでない人にオススメしてみる!!

上橋菜穂子(うえはし・なほこ)さんの精霊の守り人がNHKにてドラマされている。正直楽しみで楽しみでしかたない。 ドラマ化にあたり、是非ともこの作品の書評を書きたいのだが、作品が好きすぎると逆に書評を書く手が止まりうまく言葉が出てこない。中学生が好きな […]

  • 2022年4月1日

アナタの小さな罪で人が死んだらどうするんですか?『乱反射』感想文|貫井徳郎

読むことで絶望感や、やるせなさを感じる本は何のために存在しているのだろうか? 読後感の悪い本を時間をかけて読み、不快感を感じるメリットについて僕はよく考える。 貫井徳郎『乱反射』を読んだ時も同じように悩み、苦しんでしまった。 この作品は何人もの人間が […]

  • 2022年3月31日

自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』が素敵なので気に入った言葉をオススメしたい【せきしろ×又吉直樹】

もはや芸人というより芥川賞作家としての名前の方が大きくなってしまったような印象を受ける又吉直樹さん。そんな又吉さんが作家のせきしろさんと共に出した本がある。 それが五七五に拘らない自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』だ。自由律俳句については […]

  • 2022年3月31日

湊かなえ『少女』感想文:映画化もされたイヤミスは表と裏の二つのテーマで楽しめる傑作!

ミステリーの世界には『イヤミス』と呼ばれるジャンルが存在する。読後感の悪い嫌な後味のミステリー、略して『イヤミス』だ。決して『いやらしいミステリー』の略ではない。もちろんそのジャンルも存在して欲しいが。 そんなイヤミスの女王と呼べる作家が湊かなえなの […]

  • 2022年3月30日

図書館の魔女の続編は焦らしプレイが長すぎるけどやっぱり名作『図書館の魔女 烏の伝言(からすのつてこと)』-高田大介

「マツリカとキリヒトが全然出てこないじゃないか!」 と、読んだ多くの方が思ったであろう感想を一番初めに書いてみた。この『図書館の魔女 烏の伝言(からすのつてこと)』は、前作『図書館の魔女』の続編にあたる作品だが、前作を読み終わった流れでそのまま読んで […]

  • 2022年3月28日

弱ってる女を看病したいフェチにおすすめしたい『病弱探偵』感想文 -岡崎琢磨-

多くの岡崎作品の特徴と言えば、作品全体をひっくり返すような大きなどんでん返し。 同氏の作品である『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズや『季節はうつる、メリーゴーランドのように』などは最後の場面でくるりと視点を変え、今まで見えていた景色を激変させる文章 […]

  • 2022年3月28日

米澤穂信『リカーシブル』感想文:苦味のある青春小説とミステリーの融合は米澤穂信の得意分野

米澤穂信の青春作品は “苦味” に溢れている。 同氏の作品である『ボトルネック』『さよなら妖精』『追想五断章』などの長編たちは、書きようによっては爽やかで明るい結末を迎えさせる事も出来るはずなのに、敢えて主人公の内面の葛藤や、無力感を浮き彫りにするよ […]