- 2022年4月3日
池井戸潤の小説『花咲舞が黙ってない』もはや半沢直樹のエピソード0と言ってしまっていいのではないだろうか!ネタバレ感想文
TVドラマ『花咲舞が黙ってない』はとても面白いドラマだった。 池井戸潤先生の原作で、お得意の銀行物。東京第一銀行内で起こる不祥事や問題ごとを、臨店(りんてん)の仕事をしている杏さん演じる花咲舞(はなさきまい)とその上司・上川隆也さん演じる相馬健(そう […]
TVドラマ『花咲舞が黙ってない』はとても面白いドラマだった。 池井戸潤先生の原作で、お得意の銀行物。東京第一銀行内で起こる不祥事や問題ごとを、臨店(りんてん)の仕事をしている杏さん演じる花咲舞(はなさきまい)とその上司・上川隆也さん演じる相馬健(そう […]
上橋菜穂子(うえはし・なほこ)さんの精霊の守り人がNHKにてドラマされている。正直楽しみで楽しみでしかたない。 ドラマ化にあたり、是非ともこの作品の書評を書きたいのだが、作品が好きすぎると逆に書評を書く手が止まりうまく言葉が出てこない。中学生が好きな […]
読むことで絶望感や、やるせなさを感じる本は何のために存在しているのだろうか? 読後感の悪い本を時間をかけて読み、不快感を感じるメリットについて僕はよく考える。 貫井徳郎『乱反射』を読んだ時も同じように悩み、苦しんでしまった。 この作品は何人もの人間が […]
普段から本を読まない人にとって、時間をかけて文字を読み続ける事は苦痛なものだ。 そこで今日はサクサク読めてエンターテイメント性の高い本を紹介したいと思う。読みやすくて面白い小説なら無理なく文章に慣れることが出来て、断続的に文章を読む習慣を身に着けるこ […]
もはや芸人というより芥川賞作家としての名前の方が大きくなってしまったような印象を受ける又吉直樹さん。そんな又吉さんが作家のせきしろさんと共に出した本がある。 それが五七五に拘らない自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』だ。自由律俳句については […]
ミステリーの世界には『イヤミス』と呼ばれるジャンルが存在する。読後感の悪い嫌な後味のミステリー、略して『イヤミス』だ。決して『いやらしいミステリー』の略ではない。もちろんそのジャンルも存在して欲しいが。 そんなイヤミスの女王と呼べる作家が湊かなえなの […]
初期作品は「ベタ甘系」と呼ばれる甘ったるい恋愛描写が多かった有川作品だが、年々その甘すぎる糖度が落ちついて上品な味になっている気がして個人的にはとても好きな”味付け”になっている。 以前の甘い作品も、最近の社会問題をテーマにした作品も、 […]
「マツリカとキリヒトが全然出てこないじゃないか!」 と、読んだ多くの方が思ったであろう感想を一番初めに書いてみた。この『図書館の魔女 烏の伝言(からすのつてこと)』は、前作『図書館の魔女』の続編にあたる作品だが、前作を読み終わった流れでそのまま読んで […]
多くの岡崎作品の特徴と言えば、作品全体をひっくり返すような大きなどんでん返し。 同氏の作品である『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズや『季節はうつる、メリーゴーランドのように』などは最後の場面でくるりと視点を変え、今まで見えていた景色を激変させる文章 […]
米澤穂信の青春作品は “苦味” に溢れている。 同氏の作品である『ボトルネック』『さよなら妖精』『追想五断章』などの長編たちは、書きようによっては爽やかで明るい結末を迎えさせる事も出来るはずなのに、敢えて主人公の内面の葛藤や、無力感を浮き彫りにするよ […]