CATEGORY

  • 2022年8月28日

青春ホロにが小説『ラジオラジオラジオ!』は友達が親友に変わる瞬間を読ませてくれる-加藤千恵

朝井リョウ・加藤千恵のオールナイトニッポン0のリスナーだった僕は、お二人に非常に親近感を感じてしまっています。 そのラジオのコーナーから名付けられた加藤千恵さんの作品である『ラジオラジオラジオ!』(河出書房新社)も発売された当初から個人的な絶対に読む […]

  • 2022年8月9日

百田尚樹『海賊とよばれた男』感想文と映画化情報:読めば熱く燃え上がり悩みも吹き飛ぶ名作!

悩みのない人なんていない 現代人はどんな人でも悩みを抱えている。 ただ、その悩みにどのように向かい合うのかによって、その人間の本質的なものが見えるのかもしれない。かくいう僕も最近悩みを抱えており、それが原因でただでさえ怪しい髪の生え際がさらにバックオ […]

  • 2022年8月8日

常識的な性行為ってなんだろう?『ギンイロノウタ』村田沙耶香

村田沙耶香の作品に一度ハマってしまうと、その世界から抜け出すために大変な苦労をすることになる。 村田作品は読めば読むほど読み手の常識を揺さぶってくる。自分が常識だと思っていることが、普遍的な常識ではないことに気づかされて、現在の社会の常識と感覚がずれ […]

  • 2022年8月8日

窪美澄『晴天の迷いクジラ』感想文:苦しくて苦しくて苦しくて堪らない作品に救いはあるのか?

悩んで苦しくなる閉塞感の塊のような作品がたまにある。 何故、人は不快な気分を味わいながらも作品を読むのだろうか? 僕が思うに自分が味わったことがある不快感や、立場や環境で苦しんでいる登場人物に自分自身を重ね合わせて同調することで、自分の孤独を理解して […]

  • 2022年8月7日

宮木あや子『校閲ガール ア・ラ・モード』感想文:続編ア・ラ・モードの方が主人公の魅力が伝わってくる不思議

宮木あや子作品『校閲ガール』の続編にあたる作品『校閲ガール ア・ラ・モード』。あいかわらず可愛らしい装丁で僕らおっさんには買いにくい事この上ないが、内容の方もあいかわらず優しくてなんとなくニコニコできる作品になっている。 ということで、もし前作にあた […]

  • 2022年8月7日

宮木あや子『校閲ガール』感想文:校閲という縁の下の力持ちのおかげで僕らの知識は守られている

以前、作家・朝井リョウさんと加藤千恵さんがラジオにて「校閲の人たちはもはや宇宙」と褒めていた。それだけ、校閲の仕事は本来ならば気にならないような違和感や言葉の間違いを、驚くほど正確に指摘してくれるらしい。 僕はその話を聞いて以来、校閲という仕事に非常 […]

  • 2022年8月7日

岡崎慎司『未到 奇跡の一年』感想文:ミラクルレスターの快進撃の裏話と岡崎慎司の強靭なメンタル!

レスターのプレミアリーグ制覇は、歴史に残るセンセーショナルな出来事として世界中で報じられた。 前線からの連動したプレスと堅い守備、奪ってからロングカウンターで点をもぎ取って勝ちきるサッカーは魅力的で、僕も優勝が決定する最後の数試合はケーブルTVに張り […]

  • 2022年8月7日

池井戸潤『民王』感想文:風刺小説であると同時に美しい正論も読ませてくれる小説は最高のエンタメ!

池井戸作品の魅力は苦しい状態からの大逆転だと思う。 ゆえに物語自体はシリアスに追い詰められていかないと、最後の大逆転にギャップが生じない。だからなのか、多くの池井戸作品はシリアスに物語が展開することが多いのだが、物事には必ず例外が存在する。 この『民 […]

  • 2022年7月22日

小野不由美『残穢(ざんえ)』こんなに持っていたくない小説は僕は他に知らない|感想文

小野不由美『残穢』を読んだ。 この『残穢』という作品は不思議な作品で、とんでもなく恐ろしいという評判を聞く一方で、想像していたよりも全然怖くなかったと、肩透かしをくらった人たちの意見も聞く。どうしてこんなことが起こるのだろうか? ちなみに僕は非常に怖 […]