- 2021年6月28日
『そして誰もいなくなった』の原作は読んでおくべきだ!オマージュを100%楽しむために|アガサ・クリスティ
作品を100%楽しむためにはある程度の知識が必要だ。特に過去の作品をオマージュ、インスパイア、パクり行為をした作品を読むときには、そのオマージュ元になる作品を読んでおかないと作品を最高の状態で味わうことが出来ない。 そこで、非常に多くの作品にリスペク […]
作品を100%楽しむためにはある程度の知識が必要だ。特に過去の作品をオマージュ、インスパイア、パクり行為をした作品を読むときには、そのオマージュ元になる作品を読んでおかないと作品を最高の状態で味わうことが出来ない。 そこで、非常に多くの作品にリスペク […]
凄まじい衝撃と共に読み終えた今村昌弘『屍人荘の殺人』。 第二十七回鮎川哲也賞受賞作でもあるこの作品は、ミステリーファンの話題を独占するとともに賞賛と批判の声を浴びた。話題になるということは、良くも悪くも世間の評価にさらされるということだ。 しかし、僕 […]
湊かなえ『贖罪』を読んだ。 湊かなえのイヤミスといえば面白さのは折り紙付きで、デビュー作である『告白』はもちろんのこと、三作目に当たるこの『贖罪(しょくざい)』も凄惨な事件が起こる世界に引き込まれ、絶妙に嫌な気分にさせてくれる名作だ。 ちなみに贖罪と […]
少し前の事だが、電車の中吊り広告で見かけてからずっと気になっていた本をうちのワイフがたまたま買ってきた。ナイスワイフ。 その本は堀江昭佳さんの『血流がすべて解決する』という本で、身体の問題に留まらず心の問題まで含めて、「こんな症状の人は血流に問題があ […]
辻村深月の作品を無防備に読み始めると、じっとりと追い詰めてくるような人間の悪意に襲われて、心が侵されることがあります。 辻村深月の世界で唐突に姿を見せる負の感情は読み手の平穏を握りつぶしてきます。 しかし、この『スロウハイツの神様』は負の感情よりも希 […]
猫が大好きな僕からすると、猫を題材にして涙を誘う本を書く行為はこの上なく卑劣な行為だと言わざるを得ない。だって、猫はズルいよね猫は。簡単に泣いてしまうし、そんなもん、泣くに決まっている。わかってはいたのだが、つい手を伸ばしてしまった作品、それが『旅猫 […]
先日、マラソンが趣味という訳でもないのに何故か社長の趣味であるハーフマラソンに付き合いで走ってきた。僕は社長命令で土下座を命じられたら勢い余って三点倒立してしまうような社畜のサラブレッドなので言われるがままマラソンを走るしかなく、走りきったはいいもの […]
恋愛小説とは主人公に感情移入して疑似的な恋愛体験を楽しむものだ。 その味わう疑似体験があまりにも魅力的だと、稀にこちらの世界に戻ってこれない紳士淑女もいるらしいが、それもこれも読んでいる作品の魅力もしくは魔力と呼べる力のせいかもしれない。 現実の世界 […]
※2020年10月4日更新 人生において”涙を流す”という体験はどれくらいあるのだろう。 自身の経験から生まれる感動の涙はどういった形であれ誰しも味わったことがあると思う。しかし、涙を流すほどの経験となるとそう多くないのではないだろうか? 映画やドラ […]
西加奈子『サラバ!』を読んだ。 もう傑作と言っていいかな? いいよね? 本当に素晴らしすぎる傑作だったよ、ホントに。 素晴らしすぎる傑作には問題があって、内容が素晴らしすぎると気持ちが満足してしまうので、あまり感想らしい感想が出てこないことがある。 […]