CATEGORY

  • 2021年7月2日

池井戸潤『鉄の骨』感想文:萌の悪女っぷりが酷くて談合とか逆転とかもうそういう事じゃない

『下町ロケット』やドラマ『半沢直樹』の原作である『オレたちバブル入行組』など、池井戸作品は数多く世の中に浸透している。 どの作品も主人公たちに絶体絶命のピンチが続いている中で、仲間と努力して最後の最後で逆転して爽快になれる本が多く、その爽快さこそ池井 […]

  • 2021年7月1日

朝井リョウ『チア男子!!』感想文:映像向きの作品を小説で描いたのは朝井リョウの計算か否か?

作品が好きであることと、その作品を生み出した作家自体を好きであることは全くの別物である。 例を挙げるとするならば百田尚樹の作品がある。 男たちの熱い人生の戦いを描く百田尚樹の小説たちが僕は大好きで、陶酔していると言っていいだろう。しかし、百田尚樹が好 […]

  • 2021年7月1日

津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』感想文:音楽に救われる低空飛行のパンクロック少女の青春の1ページ!

思春期の頃、音楽に心を救われた人たちは多い。 日常の鬱々としたやり場のない気持ちを、爆音で好きな音楽を聞くことで受け止めてもらうことは、割と多くの人が味わったことがある苦くも懐かしい経験なのではないかと思う。かくいう僕も例に漏れず、音楽を聞くことで現 […]

  • 2021年7月1日

やっぱり叫びながら告白してほしいんだよね『トリガール!』中村航

小さいころからテレビで見ていた鳥人間コンテスト。琵琶湖の青空に滑るように進んでいく美しい翼は夢と現実の狭間を飛んでいるようで、テレビを見ていた幼い日の僕を夢中にさせていた。 当時の鳥人間コンテストは真面目に長く飛ぼうとするだけではなく、コスプレして海 […]

  • 2021年7月1日

鳥人間コンテストは現実でも小説でもパイロットがウザいほうがウケる『イカロス・レポート』竹田真太朗

先日読んだ中村航さんの『トリガール!』が思いのほか青春していて楽しめたので、同じく鳥人間コンテストを題材にした作品が他にもないのだろうかと色々と探し回ってしまった。そこで発見したのが、この竹田真太朗『イカロス・レポート』である。 イカロスという墜落の […]

  • 2021年6月30日

こんな村に住んでみたい!読み終わりの喪失感が激しすぎる『神去なあなあ日常』感想文|三浦しをん

三浦しをんの『神去なあなあ日常』を読みました。 『WOOD JOB!』という題名で映画されているこの作品は、個人的には映画に向いていない作品だと思ってました。単純に林業という”お仕事小説”という側面のみから描く小説だったら映画にするのも面白いと思うん […]

  • 2021年6月30日

『幸せの条件』新しいことに挑戦しようとするあなたにオススメの本!!【誉田 哲也】

もうすぐ始まる新しい季節。それは新入学生や新入社員たちが、新しい環境で活躍する季節です。 そんなウチの職場にも新入社員K君がやってきました。 その新入社員K君は何故か僕にやたらとタメ口で話しかけてきたり、参考になるかと思って渡した僕の資料をパラパラめ […]