- 2021年7月2日
池井戸潤『鉄の骨』感想文:萌の悪女っぷりが酷くて談合とか逆転とかもうそういう事じゃない
『下町ロケット』やドラマ『半沢直樹』の原作である『オレたちバブル入行組』など、池井戸作品は数多く世の中に浸透している。 どの作品も主人公たちに絶体絶命のピンチが続いている中で、仲間と努力して最後の最後で逆転して爽快になれる本が多く、その爽快さこそ池井 […]
『下町ロケット』やドラマ『半沢直樹』の原作である『オレたちバブル入行組』など、池井戸作品は数多く世の中に浸透している。 どの作品も主人公たちに絶体絶命のピンチが続いている中で、仲間と努力して最後の最後で逆転して爽快になれる本が多く、その爽快さこそ池井 […]
映画化されていた作品なので名前だけは知っていたが、ずっと未読だった辻村深月『ツナグ』の文庫本を先日読んだ。作品ごとに少しつながりを持たせる作家だが、この作品は完全な単独作品なのでどのタイミングで読んでも支障はないと思う。 人気作だけあって内容も構成も […]
2018年9月22日更新 『チョコレート』という言葉からはどんなイメージが連想されるだろうか? 高級感があるものから駄菓子屋で売っているお手軽なものまであり、子供から大人までが手に取るチョコレート。バレンタインで贈るときのドキドキや貰った時の喜び様々 […]
2017年10月15日更新 はじめに “素晴らしい青春小説”は“初恋”に似ている。 物語に感情移入し輝かしい時間を共に過ごすことで得られるトキメキはもちろんだが、読み終わった時に味わう喪失感が初恋に破れたときの感覚に近いからではないかと思う。 その失 […]
作品が好きであることと、その作品を生み出した作家自体を好きであることは全くの別物である。 例を挙げるとするならば百田尚樹の作品がある。 男たちの熱い人生の戦いを描く百田尚樹の小説たちが僕は大好きで、陶酔していると言っていいだろう。しかし、百田尚樹が好 […]
思春期の頃、音楽に心を救われた人たちは多い。 日常の鬱々としたやり場のない気持ちを、爆音で好きな音楽を聞くことで受け止めてもらうことは、割と多くの人が味わったことがある苦くも懐かしい経験なのではないかと思う。かくいう僕も例に漏れず、音楽を聞くことで現 […]
小さいころからテレビで見ていた鳥人間コンテスト。琵琶湖の青空に滑るように進んでいく美しい翼は夢と現実の狭間を飛んでいるようで、テレビを見ていた幼い日の僕を夢中にさせていた。 当時の鳥人間コンテストは真面目に長く飛ぼうとするだけではなく、コスプレして海 […]
先日読んだ中村航さんの『トリガール!』が思いのほか青春していて楽しめたので、同じく鳥人間コンテストを題材にした作品が他にもないのだろうかと色々と探し回ってしまった。そこで発見したのが、この竹田真太朗『イカロス・レポート』である。 イカロスという墜落の […]
三浦しをんの『神去なあなあ日常』を読みました。 『WOOD JOB!』という題名で映画されているこの作品は、個人的には映画に向いていない作品だと思ってました。単純に林業という”お仕事小説”という側面のみから描く小説だったら映画にするのも面白いと思うん […]
もうすぐ始まる新しい季節。それは新入学生や新入社員たちが、新しい環境で活躍する季節です。 そんなウチの職場にも新入社員K君がやってきました。 その新入社員K君は何故か僕にやたらとタメ口で話しかけてきたり、参考になるかと思って渡した僕の資料をパラパラめ […]