カマラハリスは日本嫌い?彼女の経歴・思想を調べてみた

バイデン新大統領とともに、米大統領選の勝利宣言をしたカマラハリス新副大統領に注目が集まっています。

カマラハリスが日本嫌いというのは本当なのでしょうか?彼女のこれまでの経歴や考え方を調べてみました。

日本についてどんな発言があったのでしょう?

初めての女性副大統領に期待!

カマラハリス副大統領は日本嫌い?

カマラハリス副大統領は日本嫌いではとのうわさがあるそうですが本当なのでしょうか?

確かに、バイデン新大統領に対しては、安倍前首相が靖国神社を参拝した2013年12月に、アメリカ政府が「失望disappointed」という一言を入れるように、当時副大統領であったバイデン氏が主導したとも報道されています。

バイデン氏が安倍氏に事前に電話をして、靖国を参拝しないようそれとなく勧告したが、参拝を強行したためだという話です。

日韓首脳間交渉を仲介した経験もあり、日韓関係も当時とはかなり変化していますので、単純にバイデン政権が、直ちに反日とは言えないと思われます。

では、女性であり、父親が黒人で、母親が南アジア系であるカマラハリス副大統領についてはどうでしょう?

両親はハリスがまだ7歳のとき離婚し、それ以降は、妹とともに母親と一緒に暮らしたそうです。
母親のシャーマラ・ゴーパーラン(Shyamala Gopalan、1938年 – 2009年)は、タミル系インド人で、著名な乳がん研究者でした。

したがって、ハリスはインド文化の影響を少なからず受けていると思われ、実際に何度かインドの母の故郷に赴いた経験があるそうです。

2018年のインド系アメリカ人の団体による集まりでのスピーチでは、ハリスは政治への関心を高めた原体験について
「これまでの人生を振り返ってみると、自分を形成する上で最も強い衝撃を受けたのがそのときのことです。当時のわたしは、さほど意識していたわけではありません。でも自分の祖父(インドの外交官)と一緒に、(インドの)海岸を散歩したことは深い衝撃となり、そのおかげで今のわたしがあります」

では、日本についてはどうでしょう。

Kamala Harris×Japanで検索しても、日本に関する記事は全く出てきません。

サンフランシスコ地方検事、カリフォルニア州司法長官、アメリカ上院議員、今回のアメリカ合衆国大統領選挙への立候補の経歴にも、日本についての言動を見つけることはできませんでした。

日本嫌いというより、今まで、日本にほとんど関心がなかったというの正確なところかと思えます。

日本人が思うほど米国人は日本のことなど考えていない
スポンサーリンク

カマラハリスの経歴・思想

カマラハリスのさんはどんな経歴で、どのような考えを持っているのでしょうか?

経歴

1964年10月20日カリフォルニア州オークランド生まれの56歳。
後にスタンフォード大学の経済学教授になったジャマイカ人移民の父親ドナルド・J・ハリスと1960年にアメリカに移民したチェンナイ出身のタミル系インド人の母親シャーマラ・ゴーパーランとの間に生まれました。

しかし、両親はハリスがまだ7歳のとき離婚し、それ以降は、妹とともに母親と一緒に暮らしたそうで、ハリスも子供のころは、インドのチェンナイ・ベサントナガルにある母の実家に頻繁に訪れて、母方の祖父でありインドの外交官だった P・V・ゴーパーランと親しくしていたそうです。

母はがんを研究するかたわら、公民権運動にも参加しており、ハリス姉妹を伴うこともありました。

ハリスは高校卒業後、ワシントンD.C.のハワード大学(黒人が通う全米で有数の大学)で政治学と経済学を専攻し、その後ロー・スクールで学び、法務博士号 (J.D.) を取得しました。
そして翌年、カリフォルニア州の法曹資格を取得したのです。

検察官の道を選択し、カリフォルニア州アラメダ郡にて地方検事補、サンフランシスコ地方検事、カリフォルニア州司法長官(民主党候補として)とキャリアーを重ねてゆきました。

検察官としては、出所者の社会復帰事業の導入などを行いました。

2014年に、ニュージャージー出身で二人のこどものシングルファーザーであるユダヤ系のダグラス・エムホフ弁護士と結婚しました。

ハリスは2015年1月13日に上院選へ立候補することを発表し、2016年民主党候補として上院議員に選出されました。

2018年5月の大麻使用の合法化を目指す法案の共同提案者に加わるなど、大麻の合法化を主張しています。

今回の大統領選では、民主党の予備選挙に立候補し、4位にまでつけましたが、資金不足で撤退しました。

スポンサーリンク

思想

自分は、自分ならではのアイデンティティーがあるからこそ、アメリカ社会の隅に追いやられた人たちを代弁することができるとして、

バイデン新大統領との勝利宣言では、
人種差別根絶。気候変動の危機と戦う、国を融和し、まとめると述べました。

「黒人女性、アジア人、白人、ラテン系、そして米国先住民の女性たちが国の歴史を通じ、今夜のこの瞬間に通じる道を整えてきた。」
「今夜これを見ている小さな女の子の一人ひとりが、ここが可能性の国であることを理解するからだ。・・・この国は、子どもたちに対して性別を問わず、はっきりとしたメッセージを伝えた。信念が導く大胆な夢を持とう。まだだれも達成しておらず、だれも思いもつかない自分を想像しよう。」

対外政策については、
中国:特に新疆ウイグル自治区と香港で、「中国のひどい人権記録」に批判的です。

北朝鮮:「北朝鮮を核兵器国として」受け入れることは決してなく、「私たちの同盟国と緊密に協力する」ことをいとわないと述べています。

先に見ましたように、日本についての言動を見つけることはできませんでした。

母親の影響が大きかったようだ

カマラハリス副大統領の海外の反応

  • 米国と世界を平和で科学的で繁栄した未来へと駆り立てる。インドと米国の関係が新たな高みへと急上昇することを期待しています。両国で民主主義の価値観が再確認されますように
  • カマラを選んでくれたアメリカ人に心から感謝します。インド出身の女性であることは私たちインド人にとって誇りです。
  • あらゆる所にいる女性にとって、このような大きな一歩です!女性精神が活性化されます。
  • 世界中のすべての女性にパワーを。夢を見て それを実行してください。
  • あなたは世界中で愛されています…あなたの祖先の家から、ローマの街までずっと!

出典:Twitter

世界中から称賛され、期待されてる!

まとめ

  • カマラハリスは日本嫌いとはいえず、これまで、ほとんど日本に関心がなかったと思われる
  • 黒人で、アジアにルーツを持つ女性として、アメリカ社会の隅に追いやられた人たちを代弁することができると考えている
  • 世界中の女性やインドからお祝いの言葉、今後への期待のコメントが多く寄せられている

トランプ大統領が誕生した時も、それまで、日本をさんざん叩いていたと言われていましたが、日米関係はそれほどのことにはなりませんでした。

カマラハリス副大統領もこれから、日本を含めたアジア情勢を深く理解し、今後の日米関係を築いてゆくと思われますので、過去がどうだったより、これからが大事ではと思うところです。

何事も大事なのはこれから!

スポンサーリンク