【日本の昔話】花咲かじいさん

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花咲かじいさん

昔、昔あるところにやさしいおじいさんが住んでいました。

ある雨の日のこと、おしいさんとおばあさんの家に1匹の子犬が迷い込んできました。

「クゥーンクゥーン」
「おや、おじいさん、どこからか犬の鳴き声がしますね」
「そうだね、おばあさん。ちょっと外を見てくるよ」

おじいさんが外を見渡すと、そこにはずぶ濡れの犬がいました。

「おぉ、こんなに濡れてかわいそうに。うちで飼ってあげよう」

ずぶ濡れの子犬は嬉しそうにしっぽを振りました。

こうして、おじいさんは子犬にシロと名付けて飼うことにしました。

おじいさんとおばあさんは、子どもがいなかったのでシロを我が子のように可愛がりました

ある日、おじいさんはシロと山に出かけたところ、突然シロがおじいさんの裾をくわえて引っ張っていきました。

「おや、シロやどうしたんじゃ?こっちにいきたいのかい?」

おじいさんはシロについて山の奥までやってきました。

「シロや、いったいどこまでいくんだい?」

しばらく行ったところでシロは立ち止まりました。

「ここほれワンワン。ここほれワンワン。」

「どうしたんだい。ここに何かあるのかい?よし掘ってみよう。」

シロに言われたとおり、おじいさんは持っていたくわで地面を掘ります、

そしたらなんと地面から大判、小判がザックザクと出てくるではありませんか。

「こりゃたまげた。ありがとうよ、シロ。おまえは本当にかしこい犬なんだな。」

おじいさんがお宝を持って帰ると、おばあさんも大変おどろきました、

「こんなにたくさんのお金はわしらにはもったいない。困っている人に分けてあげよう。」

おじいさんはやさしいので、村の困っている人にお金をわけてあげました。

しかし、噂は隣の欲張りなじいさんの耳に入ってしまいます。

「ほうほう、あの犬がお宝のありかを知っているのか。ではわしもあの犬の力でお宝を見つけて独り占めしてやる」

隣の欲張りなおじいさんはシロをこっそりと山につれていきました。

「ほれ、宝はどこだ?どこにあるんだ?」

シロは無理やり連れてこられたので、困ってしまい立ち止まってしまいました。

「ここか?ここにあるのか?よーし、俺も宝を見つけて金持ちになるぞ。」

欲張りなおじいさんがシロの立ち止まった場所を掘ると、
そこからゴミがたくさんでてきました。

「嘘をおしえやがったな!おしおきをしてやる!」

欲張りなおじいさんはおこってシロをなぐりころしていしまいました。

それを知ったおじいさんは、シロがかわいそうなので庭に墓を作ってやりました。
すると不思議なことが起こりました。

シロのお墓から、大きな木が生えてきて、見る間に大きくなりました。

おじいさんは、その木を切って、ウスを作りました。

そして、そのウスでおもちをつくと、なんと、おもちが大判小判に変わってザクザクと溢れてきました。

これを聞いた、欲張りなおじいさんはこっそりウスを盗み出しおもちをつくりました。

しかし欲張りなおじいさんがおもちをつくと、おもちがゴミに変わってしまいました。

欲張りなおじいさんは怒ってウスを燃やしてしまいました。

やさしいおじいさんはウスがなくなったことを知り、その灰を家に持ち帰りました。

やさしいおじいさんは、かれたサクラの木に登って、ウスの灰をまきながら言いました。

「枯れ木に花をさかせましょう。枯れ木に花をさかせましょう。」

すると、それまでかれていた木にサクラの花がいっせいにさきました。

それを見たお殿様は、喜んで、やさしいおじいさんにたくさんのごほうびをくれました。

これを聞いた欲張りなおじいさんは、残った灰を持って、木に登り、お殿様が通りかかった時にいいました。

「私こそ、桜の木を咲かせる名人です。これから咲かせましょう。」
と灰をまきました。

しかし何も起こらず、さらに悪いことに、お殿様の目に灰が入ってしまいました。

お殿様は大変怒って欲張りなおじいさんをろうやに入れてしまいました。

~おしまい~

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