日本人は日本語を話すというのは、当たり前の話ですが、日本の中でも地域によって、その土地の言葉「方言」が使われています。
方言なんて、使うのは年寄りばかりで、若い人は使っていないよと思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
自分では方言と思っていなくても、日常的に使っている意外な言葉が方言だったりするのです。
例えば、片づけることを「なおす」と言ったり、自転車のことを「ケッタ」と言ったりする地域がありますが、すべて方言です。
一番地域によって言い方が違うのがものもらいではないでしょうか。
めばちこ、めいぼ、めっぱ、おひめさん、おきゃくさん、おともだち、バカなど地域によって様々な言い方があります。
今回は、愛媛県で日常的に使われている愛媛弁(伊予弁)を紹介します。
愛媛弁(伊予弁)

愛媛県の方言は大きく3種類に分かれます。
愛媛の中部地域にある松山市を中心とした中予の方言、西条市や新居浜市、四国中央市がある東予の方言、八幡浜市や宇和島市がある南予の方言の3つに分かれます。
また愛媛の方言を総じて伊予弁と呼びます。
あ行の愛媛弁(伊予弁)
あ行 | 意味 |
あらける | 間隔をおく |
あらやけ | 食器洗い |
あろん | あれをご覧 |
あんきまごろく | のんきもの |
いいえのことよ | どういたしまして |
いど | おしり |
いでらしい | 長持ちしている |
いなげな | 奇妙な いやな |
いぶしこぶし | でこぼこ |
いんでこーわい | 帰ります |
うずむ | 抱きかかえる |
えっぽど | よほど |
えんこ | 河童 |
おせらしい | 大人っぽい |
おっとろしい | びっくりした |
おっぽ | おんぶ |
おとどしい | 久しぶり |
か行の愛媛弁(伊予弁)
か行 | 意味 |
かく | 運ぶ |
かまん | 問題ない |
かるう | 背負う |
かわくろしい | 喉が渇いて苦しい |
かんち | 芯の残るご飯 |
がいな | 強い |
がいに | 非常に たいそう |
きっぽ | 傷跡 |
きない | 黄色い |
ぎり | ばかり だけ |
くじくる | 不平を言う |
けっこい | 美しい |
けつる | 蹴る |
けつまぐる | 転ぶ |
ごくどされ | ごくつぶし |
さ行の愛媛弁(伊予弁)
さ行 | 意味 |
さいさい | 何度も 度々 |
しゃぐ | 押しつぶす |
しゅむ | 鼻をかむ |
しょうけ | ご飯を入れるザル |
じるたんぼ | ぬかるみ |
そうたいぶり | ひさしぶり |
た行の愛媛弁(伊予弁)
た行 | 意味 |
たいぎい | おっくうだ |
たいたい | 魚の幼児語 |
たごる | 咳をする |
だんだん | ありがとう |
ちんちべべ | きれいな着物 |
ついな | 同じ そっくりな |
つばえる | じゃれる |
つべかやり | でんぐり返り とんぼ返り |
な行の愛媛弁(伊予弁)
な行 | 意味 |
ねき | すぐ近く そば |
ねんがける | 狙う 目を付ける |
のふぞー | 粗末 |
は行の愛媛弁(伊予弁)
は行 | 意味 |
はせだ | 仲間外れ |
はちこる | はびこる |
はなのす | 鼻の穴 |
はねがい | 互い違い |
はぶてる | ふてくされる |
ばう | 奪い合う |
びんだれ | だらしのない人 |
へっちょ | 見当違い |
へんじょうこんごう | 理屈 |
へーさし | 長い間 |
ま行の愛媛弁(伊予弁)
ま行 | 意味 |
まがられん | 触ってはいけない |
みぞい | 短い |
むつこい | 脂っこい |
めぼ | ものもらい |
めんどしい | 恥ずかしい 下品 |
もんた | 帰ってきた |
やらわ行の愛媛弁(伊予弁)
やらわ行 | 意味 |
やおい | 柔らかい |
やぎね | 軒下 |
やねこい | めんどう 気難しい |
やりつける | 疲れきる バテる |
よもだ | いい加減な人 無責任な |
らーふる | 黒板消し |
らっしもない | とんでもない |
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