ブラッシング詐欺とは?意味は?なにが危険なの?「中国からの謎の種で注目!」

中国からの謎の種で日本でも注目されたブラッシング詐欺とは?どのような意味なのでしょうか?

送られたひとが最も気を付けるべき危険性はどこにあるのでしょう?
アメリカでの事例を中心に解説しました。

知らないうちに利用されているのって怖い!

ブラッシング詐欺とは?

ブラッシング詐欺とはどのような詐欺のことを言うのか見てゆきましょう。

ブラッシング(詐欺)は、偽の注文をすることで、販売者の評価を高めるためにAmazonなどのeコマースで使用される詐欺的な手法です。

なぜ、ブラッシングというか語源は定かではありませんが、髪を梳くと同じスペルですので、おそらく髪型を整えるように、商品をより良く見せるための詐欺の手口から来ていると思われます。

ブラッシングは、eコマースが発達していたアメリカでは以前から問題になっています。
2019年7月には、注文したことのないパッケージを受け取ったという人々からの報告が、Amazonに寄せられています。

突然、あなたにAmazonから受取人が注文していない商品の箱が届きます。返品先住所がないか、Amazonや他の小売業者から届いたように見えるケースもあります。
また、あなたには誰がこの商品を注文したのかわかりません。

商品は様々です。たとえば、加湿器、カイロ、懐中電灯、Bluetoothスピーカー、やコンピュータ掃除機が注文なしで届くことがあります。

最近では、マスク(ラベルに中国製)、偽物のレイバンのサングラス、偽ネイルアート用のネイルシールやかつらの帽子、中には(使い古された)靴下を受け取った人もいたようです。

多くの場合、受け取った商品は、ピンポン玉、または最近の中国からの種子などのように、軽量で出荷するのに安価なものです。

あなたが、注文しなかったのに、なぜ送られてくるのでしょう?

商品を送信している会社(よくあるのは、外国のサードパーティの販売者)は、オンラインで見つけたあなたの住所を使用しています。

彼らの目的は、あたかもあなたが彼らの商品について素晴らしいオンラインでのレビューを書いているかのように見せかけることです。
そしてあなたがその商品の購入者として検証されていることが条件となります。
そのためには、該当する住所で商品を受け取ったという記録が必要です。
次に、偽の肯定的なレビューをそのその会社が投稿して、製品の評価を向上させます。
これが彼らにとって非常に利益となります。

商品の評判が上がり、上位にランクされることで、販売数が増加すれば、販売会社のステイタスを押し上げ、より多くの販売につながるのに役立ちます。

具体的手順は次のようになります。
・詐欺業者があなたの個人情報をオンラインなどで見つける
・あなたの名前で新しいAmazonアカウントを登録し、彼らの製品のいくつかを注文します。
・注文した商品は、受け取った商品と一致する必要はなく、商品を発送し、あなたの受け取りさえすれば、注文は完了したと見なされます。
・詐欺業者などの売り手があなたの名前に登録したアカウントを使用して肯定的なレビューを書きます。
・確認された購入者から肯定的な評価で、その商品を例えば星5つとできれば、販売者の評判は大幅に向上します。
・販売数が大幅に増加することにつながります。

では、無償で商品を手に入れたあなたは予期しなかったクリスマスプレゼントをもらったと喜んでいて良いのでしょうか?

ブラッシング詐欺に利用されたあなたも危険が生じます。

誰かが商品を購入したかのようにあなたに送ることができたということは、あなたの名前、住所、そして場合によっては電話番号などの個人情報を第三者が持っていることを示しています。

もしその情報がインターネット上に公開されると、それは多数の腹黒い業者に悪用される可能性があります

送りつけられた人は、銀行口座やクレジットカード、デビットカードを注意深く監視し、不正な行為がないかどうかを当面確認する必要があります。

うまく考えられてるものだ!とても想像できない!
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中国からの謎の種のケースでは?

中国からの謎の種の場合を見てみましょう。

米国では、種のパッケージはアメリカの50州すべての個人宛に贈られました。
例えば、フロリダ州:1,000人以上が謎の種を中国から郵送で受け取りました。

米国農務省は声明で次のように述べています。現時点では、我々は、これは人々が販売を高めるために偽の顧客のレビューを投稿し、販売者から迷惑なアイテムを受け取る “ブラッシング詐欺 “以外のものであることを示す証拠を持っていません。

種子パッケージ(マスタード、キャベツ、朝顔、ミント、セージ、ローズマリー、ラベンダーなどのハーブや、ハイビスカスやバラなど他の種子を含む14種類の種子を特定)で、USDAの動植物健康検査サービスによれば、特定された種子は今のところ害のあるものは含まれていないそうです。

種子は軽量で、安価で、郵送料もかかりませんので、ブラッシングの商品として適しています。

種子のパッケージの内容物はブレスレットやリングなどと記載され、「ジュエリー」と分類されています。

中国からの謎の種は、アメリカ以外では、日本のほか、カナダオーストラリアニュージーランド欧州連合韓国台湾などでも個人が受け取ったとの報告があります。

日本でもAmazonに登録していた住所に送られて来たなどの声が出ています。

タダほど怖いものはない!

ブラッシング詐欺へのネットの反応

  • 一見ふつうの種でも、巧妙に品種改良された未知の植物によるバイオテロの可能性もあります。こういったものは警戒を怠るべきではない。
  • ブラッシングの可能性が大きいのかなと思います。Amazon利用者のリストは中国で闇売買されているといいますし。発送コスト等も低くレビュー擬装かと。日本郵便の配達完了通知があれば業者は偽アカウントで書き込める仕組だとか。
  • 送られてくるモノに問題があるのではなくて、送るための「宛先」が知られているということ。情報がもれてますよと伝えたいのかな。
  • 詐欺だろうと、受取り拒否しようと、「個人の住所と名前」を海外の怪しい業者が、既に知っている事実。今後は各自、自分の身は自分で守るしかない!
  • ある程度品質に自信があるならこの方法は有効なのだろう。まあレビューと言うのはその程度のもので、信頼するに足りない。それを見るのは騙されに行っているようなもの。

出典:ヤフコメ

ネットで買い物すれば個人情報はだだ漏れなのか?
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まとめ

  • ブラッシング詐欺とは、偽の注文をすることで、販売者の評価を高めるためにAmazonなどe-コマースを舞台に使用される詐欺的な手法
  • 米国、欧米、日本などで大騒ぎとなった中国からの謎の種の事件も、ブラッシング詐欺だと推定されている
  • 種自体の問題もあるが、それ以上に怖いのは、送られた人の個人情報が筒抜けになっている点であるとの声が多い

中国からの謎の種事件で、日本でもブラッシング詐欺というのが、ほとんど初めて認識されました。

送られた本人は、特に直接の被害を被っていると感じられないため、誰が何のためにと、しくみを含めきちんと理解しないと意味がなかなか理解できません。

そしてもっとも恐ろしいのは、送り付けれた安価な商品ではなく、自分の個人情報が世界に筒抜けになっている点です。

ますます複雑で、恐ろしい世の中となって来たようです。

とてもついていけないが怖いのは確か

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