株式会社パステルの民事再生が報じられ
話題を集めています。
とはいえ、そもそも民事再生とは。
そして、なぜパステルがその民事再生を行っているのか。
その顛末をわかり易く簡単に解説します。
民事再生とは何か?わかりやすく
民事再生とは、民事再生法に基づいた法律手続きです。
主にたくさんの負債を抱えて経営難に陥った企業が
起死回生の一手として行うのが通例です。
とても大雑把な概要を言うと
「抱えている借金を大幅に減額した上で経営に必要な資源を手元に残したままそれを3年以内に返済するという約束」のことです。
比較対象としてあげられるのが「自己破産」との違いです。
自己破産の場合は、返済義務もすべて消滅しますが
財産もまた消滅します。
しかし、この民事再生とは経営体制を維持したままで3年以内に借金を返済するという手続きのことなので
債権者にとっても、「破産」されてしまってすべて消えるよりはメリットのある内容であり
経営者からしても経営を維持して立て直しの猶予を作ることが可能となります。
民事再生(個人再生)とは?
「個人民事再生」とは、住宅等の財産を維持したまま、大幅に減額された借金を(減額の程度は、借金の額、保有している財産によって異なります)、原則として3年間で分割して返済していくという手続です。
減額後の借金を完済すれば、再生計画の対象となった借金については、原則として法律上返済する義務が免除されます。個人民事再生は、自己破産のように借金全額の返済義務がなくなるわけではありませんが、自己破産のように高価な財産(主に住宅)が処分されることもありません。
また、自己破産の場合、生命保険募集人など一定の職業に就けなくなりますが(資格制限)、個人民事再生の場合はそのような職業に対する制限はありません。そのため、個人民事再生は、借金額が大きく全額を返済することは困難だが、処分されたくない高価な財産(主に住宅)を所有している場合や、自己破産をすると職業を継続できなくなる方に有効な手続です。
https://www.adire.jp/minji/
そして今回、パステルは多額の借金をこの民事再生を利用することで減額し
それを3年以内に返済することに挑戦することになります。
とはいえ、経営が順調なら必要のない民事再生…
なぜ今回パステルは民事再生に踏み切ったのでしょうか?
まず、パステルという会社の概要を見ていきましょう。
パステルが民事再生を申請した状況は
2012年6月期には年売上高約39億100万円
2002年の創業から
児童から成人女性向けの商品を積極的に展開し
「パステル」「Floral」「クイーンズパステル」と言った名称の小売店舗を展開。
2012年6月期には年売上高約39億100万円をだすなど順調な成績を出していました。
ところが……
店舗数の急速な拡大が首を絞める結果に…
急激に店舗数を増やしたことで出費が激増。
にも関わらず、利益が上がらずキャッシュフローは赤字になっていきました。
やがて各店舗の売上も伸び悩みその勢いは衰えを見せていきます…。
2017年6月期の年売上高は約29億7400万円
このように徐々に売上の勢いを落としていったパステルはついに民事再生を止む無くするほど追い詰められてしまいました。
関係会社鶴和との間で様々な資金繰りが続いたものの
結果崩壊…。
申請のときにはその借金はパステルが約30億円
鶴和が約8億円にまで膨れ上がってしまいました。
パステル民事再生にネットの声は
業種をまず書いて固有名詞を書かないと勘違いを招く…東北以外の人は、やはりまずプリンを一番に思い浮かべるのは必至…迷惑をかけるだけ…。
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パステルでウハウハと駄菓子買ってる男子がいるんだが‥
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プリン?
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プリンのパステルか!えーっ!と思ったが、この会社には悪いがとりあえずほっ。
ただあちらも俺の知ってるだけで併設のパスタ店2店閉めてるからちょっぴり心配している。
プリンはパステルが一番好き。
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プリンではなく文房具とか小中高生向けの商品売ってるパステルでしょ?
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プリンかと、おもうやん!
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なめらかプリンのパステルとは別?
しばらく食べてないうちに不味くなってたから
心配ではある。
なんで、あんなに不味くなった??
パステルと聞いて多くの人が思い浮かべるのは
プリンだったようです。
そんなプリンのファンたちは
ああ、あのパステルじゃなくてよかったと胸をなでおろす声が多数でした。
残念ながら、
株式会社パステル、あまり知名度は奮われなかったようですね。
まとめ:パステル民事再生とは?わかりやすく簡単に解説
やはりビジネスの手を広げすぎたのがパステルには痛手だったようです。
民事再生がうまく行って勤めていらっしゃる方々が失業しないことを願うばかりです……。
そして安倍政権にもより景気回復・経済安定を期待したいところです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。