コロナ禍で多くの飲食業界が苦しむ中で、GoToイートオンライン予約不参加にかかわらずスシローが、売り上げを伸ばしています。
スシローはこれほどまでに、なぜ人気があるのでしょう？３つの理由を見てゆきます。
無限くら寿司で名を馳せたくら寿司の現状も確認しました。
スシローはなぜ人気か？コロナ禍で過去最高売り上げ達成
コロナ禍で過去最高売り上げ達成するなどスシローはなぜ人気かを見てゆきましょう。
2020年9月期実績を発表。売上収益が前期比2.9％増・2049億円と、過去最高を達成しました。
17.1％の減益ではあるもの営業利益120億円を確保しています。
２位のくら寿司の2020年10月期第3四半期（2019年11月1日～2020年7月31日）の売上が、4.2％減963億円、利益が14億円の赤字と比べるとこのコロナ禍で、トップシェアのスシローが断トツであることが明らかです。
さらに、公表された2021年9月期の業績予想も、売上収益を22.3％増の2506億円、純利益を62.6％増の105億円と見込んでおり、いずれも過去最高を更新する見通しとなっています。
一方で、くら寿司は人気漫画『鬼滅の刃』とのコラボレーション企画が功を奏し、8月以降の全店売り上げは昨年対比で100％を上回り続けており、Ｇｏｔｏイートオンライン予約で、無限くら寿司が大きな話題となったように、ポイント還元をうまく利用して売り上げを伸ばし、昨年のバイトテロでのダメージから立ち直り、コロナ禍で中で生き残りをはかろうとしています。
ＧｏＴｏキャンペーンでの回転寿司チェーン各社の取り組みの違いを見ておきましょう。
| ※各11/15頃でポイント付与に関して 終了しましたので ご了承ください | スシロー | くら寿司 | はま寿司 | かっぱ寿司 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 回転ずし売り上げ順位（2019） | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | |
| Go To Eat キャンペーン | プレミアム付食事券 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
| Go To Eat キャンペーン | オンライン飲食予約 | × | 〇 | × | 〇 |
| Go To Travel キャンペーン | 地域共通クーポン | × | × | × | 〇 |
都道府県で開始時期が違うプレミアム付き食事券がどの程度売り上げに寄与があったのかわかりませんが、夕食1000円前後で食べられる寿司チェーンで、ＧｏＴｏイートを最もうまく活用したのはくら寿司だと思われます。
では、スシローはどのようにして売り上げを伸ばしたのでしょうか？
スシロー人気の３つの理由
スシロー人気の３つの理由を見てゆきましょう。
寿司そのもののクオリティにこだわる
スシローは、あくまで寿司そのものにこだわり、シーズンごとに高品質な高額商品を積極的に投入したり、養殖に力を入れ、また独自の仕入れルートや、１隻買いをした中で小さな魚は養殖して大きくしてから出荷する等いろいろな工夫をしています。
また、ネタにバリエーションがあるという評判に加えて、「一番まぐろ祭！」など期間限定イベント次々と開いて、客を飽きさせない工夫を継続的に行っています。
これで、スシローの寿司が一番旨いというイメージを作り上げました。
サイドメニューが充実
スシローは寿司以外の商品を充実させてきました。
ラーメンやスイーツなど、寿司屋の固定概念を覆し、話題性に富む商品を打ち出しています。
サイドメニューの中でも特に人気なのがラーメンで、コク旨まぐろ醤油ラーメン、鯛だし塩ラーメン、濃厚えび味噌ワンタンメンなど特にラーメンの出汁の評価が高いようです。
また、スイーツについては、2017年11月 にスイーツ開発プロジェクト「スシローカフェ部」を発足させ、商品開発にパティシエを起用するなどスイーツの強化を図ってきました。
SNS映えする見た目や味にこだわったスイーツが続々と登場しています。
台湾で人気の専門店とコラボした「タピオカミルクティー」は約3カ月で累計175万杯上を販売するヒット商品となりました。
宅配が気軽に利用できる
宅配対応のスシローの国内店舗を昨年9月末の75店から今年9月末時点での199店に増やしています。また、テイクアウトも強化しています。
これがコロナ禍での宅配需要にタイミング良く答えることになりました。
スシローの評判まとめ
- 今はスシローしか行きません。お寿司の味も相応納得の範囲だし、期間限定のフェアはついついひかれますね、少し前にあった特大エビフライは◎
- コロナでも（利用が）多かったのはスシロー、くら寿司、はま寿司の順でした。スシローは新メニューが安くてこれをこの値段で！？て魅力がやはり凄い。
- GOTOイートでポイント貯めれるからくら寿司に何回か行ったけどわかったのはスシローの方が圧倒的に美味しい。
- スシローは1皿100円+税のデカ盛り料理。いくら、えんがわ、漬けマグロ、20個食べても1000円+税。コスパ的にありがたい存在で、お客さんが多いからこそ新鮮なネタが食べられると感じる
- スシローはネタが大きくて、まぐろが美味しいのでよく行きますが、正直、コロナ対策は全然ですね。レジ前にアルコール消毒液が置いてあるだけ。
出典：ヤフコメ
まとめ
- スシローの人気の理由は、寿司そのものへのこだわりがあり、サイドメニューが充実、宅配が利用しやすいである
- くら寿司は、ＧｏＴｏイートを最もうまく活用し、「鬼滅の刃」とのコラボレーション企画をヒットさせ、コロナ対策が一番などの評価で最近売り上げを盛り返しつつある
- 他の回転寿司に比べて、スシローは、寿司そのものの味を含めたコスパで、圧倒的に差があるとのコメントが多い
スシローは、ＧｏＴｏキャンペーンにそれほど比重をかけずに、本筋の寿司の味で勝負してきたため、この結果が出ていると思われます。
ただ寿司カバーがない等コロナ対策が甘いのではとのコメントが、比較的多く見られましたので、十分な対策をしないと足元をすくわれる恐れがあるように感じました。
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