緊急地震速報の警告音に強いストレス!!「あの音が怖い」音が怖い理由を詳しく調査

緊急地震速報とは

今、私たちの生活する上で身近なものの一つ、音のサイン。

日本は地震大国です。

20世紀に入ってからも、震度6強以上の大地震は2019年現在までに多く発生してます。

そんな時に頼りなのが、緊急地震速報。

気象庁が大きな地震に対する予報・警報をお知らせするシステムの緊急地震速報は、大地震の前触れや危険を知らせるためのツールとして、大切な一つです。

地面を伝わる地震波を地震計が受け取り、気象庁に情報を流す。気象庁はその情報を読み取り、数秒・数十秒前に地震警報を出す仕組みとなってます。

また地震の揺れは、最初に感じる震源地からの初期微動が継続的に振動、その後に大きな揺れの主要動が到着します。

つまり、その主要動という揺れの大きな地震が、”もうすぐやって来るよ”と危険を察知し、緊急地震速報の警告が教えてくれるのです。

2007年10月より緊急地震速報制度が始まったので、1995年1月17日発生した震度7の阪神淡路大震災の時は、まだ、このシステム導入に至っていません。

もし、当時から緊急地震速報があったなら、少しでも多くの命が救われたのかも知れませんね。

今、ネットを中心に、その便利な緊急地震速報からのメッセージやアラーム音が「怖い」と話題です。

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緊急地震速報 警告音制作のエピソード

結構、この緊急アラーム音をトラウマレベルとしてる人が多いようです。

幸い、私はアラーム音や緊急メールを受け取ったことがあまりありません。

しかし、怖いという気持ちがすごく分かります。

突然流れる「ちゃらん、ちゃらん」のあの特有のアラーム音、嫌ですよね。

そしてこの音が、テレビやスマホから突然流れてくる件について、「あの緊急地震速報の警告音がトラウマで寝れない」とか、「地震よりあの音が怖い」など、調べてみるとSNSにはこんな声が上がっています。

「恐怖の警告音」として、多くの人が脳内で認識しちゃったみたいですね。

元々、このアラーム音は一体誰が制作したのだろう?と思いました。

緊急地震速報の曲を生み出した人を調べると、伊福部達(いふくべとおる)さんという人が浮上。
福祉工学専門家の研究者であり東京大学名誉教授でもあるそうです。

NHKから直々に警告音の依頼を受けた伊福部教授は、著作権問題など困難の中、音の制作に取り組んだみたいです。

伊福部教授は音制作の依頼を受けて、かねてよりファンだった19世紀半ばに活躍したロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーの「展覧会の絵」というピアノ組曲を土台として、警告アラームの制作を考えたみたいです。

ちなみに、モデスト・ムソルグスキーの名を一気に広めたのは、ディズニーのファンタジアという映画です。
作品の中で聴いた曲が印象的に残った人も多かったと思います。

そんな偉大な作曲家の編曲は非常に多く、また緊急地震速報の警告音としてどこまで改変していいのだろうか?…。伊福部教授は大変、悩まれたみたいです。

さらに、緊急地震速報警告アラームを制作するにあたり与えられた期間は半年間。

その短い期間で、音楽の改変に関わる著作権問題をクリアできるのかが大きな課題となったみたいです。

そこで!

伊福部教授は閃きます。「叔父の伊福部昭の曲に頼っちゃおう」と。

実は、日本を代表する怪獣映画「ゴジラ」に使われた音楽の作曲者で、日本を代表する作曲家の伊福部昭さんは、伊福部教授の叔父さんだったのです。

叔父さんである伊福部昭さんは、2006年に他界しており、その息子たちが著作権を相続したそう。

そこで、伊福部教授は息子たちに懇願。

緊急地震速報の音制作の条件として、
■これまで聴いた曲は使わない
■著作権には決して触れない
など約束。それにより、メジャーな曲をアレンジするなどは、一切出来ませんでした。

そうしてたどり着いたのは、叔父さんの純音楽だったそうです。

その昔、叔父である作曲家・伊福部昭さんは音楽作りを独学で学んだそうです。

独自の音楽を築く叔父の音楽性や存在に対して、アカデミー風な業界人の間で、「こんな古くさい音楽はもう通用しない!」と酷評。
叔父を中傷し罵るなど、叔父は恥と扱われ大批判の嵐だったそうです。

伊福部教授は、「叔父の批判された純音楽を緊急地震速報チャイムに使えば面白いな、という遊び心があった」と明かし、さらに、「『叔父の音楽は素晴らしいぞ』という一種の復讐の気持ちもあった」と述べてます。

こういった経緯があり、伊福部教授の叔父の曲「シンフォニア・タプカーラ」という曲の第3楽章冒頭の和音をアレンジ。

アルペジオという演奏方法を使って、そこに深みやリズム感のある音色を演出、渾身の1曲を完成させました。

緊急地震速報 警告音が連想させる脳内記憶の関係性

いい具合に緊急性を知らせる楽曲が誕生し、その曲自体には何ら不安感を与えない自信があったそう。

ところが今じゃこの緊急地震速報、スマホやテレビからアラーム音が流れるのを聴いて、トラウマにしている人が溢れています。

■緊急地震速報の警告音がトラウマで眠れない

■ほんとにトラウマお願いやけん今日の夜は絶対なりませんように

■緊急地震速報の音聞いてから酷い頭痛と吐き気に襲われて…治らないトラウマやばい

など。もはや健康に支障をきたしてる人もいます。

しかし、実は皆さん、音そのものに対し恐怖を感じているのではないのです。

緊急地震速報の音が怖い理由は、「音」を聴いて、その後に起きる現象や出来事を脳内で連想してしまうからなのでした。

例えば、
■ゴジラの音楽→ゴジラが現れる!

■緊急地震速報のアラーム→大地震が発生する!

と、現象を連想。
音を聴いたその後は、脳内記憶にインプットされた大惨事、悲劇、大切な人との突然の別れなど、悲しい現実を脳が勝手に予言してしまう…。

脳と音の持つ力の関係性にびっくりですね!

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緊急地震速報 警告音が怖い理由まとめ

警告音がトラウマ、恐怖という人が多いです。

緊急アラーム音は、地震計からの情報を気象庁が受け取り、緊急地震速報というシステムで、音とメール情報で私たちに届けてくれます。

便利なシステムのおかげで、私たちは危険を事前に察知でき安全な場所へ避難し、規模の大きい地震から身を守ることが出来るのだと思います。

音を聴いて怖いと感じる脳の仕組みから、結果、どんな警告音でも、きっと今みたいに怖いと感じる人は多かったと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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