日本人は日本語を話すというのは、当たり前の話ですが、日本の中でも地域によって、その土地の言葉「方言」が使われています。
方言なんて、使うのは年寄りばかりで、若い人は使っていないよと思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
自分では方言と思っていなくても、日常的に使っている意外な言葉が方言だったりするのです。
例えば、片づけることを「なおす」と言ったり、自転車のことを「ケッタ」と言ったりする地域がありますが、すべて方言です。
一番地域によって言い方が違うのがものもらいではないでしょうか。
めばちこ、めいぼ、めっぱ、おひめさん、おきゃくさん、おともだち、バカなど地域によって様々な言い方があります。
今回は、徳島県で日常的に使われている徳島弁(阿波弁)を紹介します。
徳島弁(阿波弁)

徳島県の方言は、徳島弁や阿波弁と呼ばれています。
徳島は、北東部に淡路島、大阪が近いこともあり、関西の言葉の影響を強く受けているところがあります。また、隣県の香川県や高知県に近い所ではその地方の方言の影響もあり、県内でも言葉の違いが多く見られます。
あ行の徳島弁(阿波弁)
あ行 | 意味 |
あずる | てこずる |
あばさかる | 調子にのってはしゃぐ |
あばば あばばい | まぶしい |
あんだいな | 不安な 頼りない 心配だ |
いんぐりちんぐり | 不揃いな |
いんでくる | 帰る |
うちんく | 私の家 |
えっと | 長い間 |
えっとぶり | お久しぶり |
おいでんよ | おいでなさい |
(お腹が)おきる | 満腹になる |
おげ | 嘘 でたらめ |
おじくそ | 意気地なし |
おとんぼ | 末っ子 |
おぶける | 驚く |
おまはん | あなた おまえ |
おもっしょい | おもしろい |
か行の徳島弁(阿波弁)
か行 | 意味 |
がい | 荒っぽい |
かく | 担ぐ |
かさ | たくさん 大変 |
かざる かざむ | におう 臭い |
かす | 水に浸す |
かんまん | かまわない |
かー | ください |
がい | 強く |
きち | うるち米 |
きどい | じれったい |
きぶい | 坂がきつい |
きんしゃい | きなさい おいで |
けない | なくなるのが早い |
げしなる | 寝られる(寝るの尊敬語) |
げと | 最下位 |
ごじゃ | でたらめ |
こそばかす | くすぐる |
さ行の徳島弁(阿波弁)
さ行 | 意味 |
さどい | 機敏な 機転が利く |
しにいる | あざ |
しょーたれ | だらしない |
しりうち | 泥はね |
しんだい | だるい しょうもない |
じいも | 里芋 |
せこい | 気が苦しい |
せんぐり | 次々に |
そら | 川の上流の地域 |
た行の徳島弁(阿波弁)
た行 | 意味 |
だいじない | 差し支えない |
たいそい | 面倒くさい |
たしない | 希少だ |
たっすい | 馬鹿らしい |
たてる | 閉める |
たもれ | 下さい |
ちょうず | 便所 |
ちんぐー | 友達 |
つくなむ | しゃがむ |
つぶし | ヒザ |
つべくそ | よけいなお節介 |
つまえる | 片付ける |
てれこ | ものの位置が入れ替わっていること |
どくれる | すねる |
どちらいか | どういたしまして |
どびる | 野菜などが腐り崩れること |
どぼれ | あほ 馬鹿 |
な行の徳島弁(阿波弁)
な行 | 意味 |
なしになる | なくなる |
なるい | 傾斜が緩い |
なんしょんな? | なにしているの? |
なんなんな? | なんなのですか? |
は行の徳島弁(阿波弁)
は行 | 意味 |
はいりょ | ください |
はしかい | 痛痒い むずがゆい |
はめ | まむし |
ひこずる | 引きずる |
ひだるい | 空腹 |
ひどい | すごい |
ひやこい | 冷たい |
ひんける | 干からびる |
ひんず | 余分 |
へらこい | ずる賢い |
へんしも | すぐさま |
ほなけんど | だけど しかし |
ま行の徳島弁(阿波弁)
ま行 | 意味 |
まがる | 邪魔になる |
まけまけ まける | 液体があふれる |
むつごい | 味がしつこい 脂っこい |
めげる | 壊れる |
めんどい | 難しい 気難しい |
やらわ行の徳島弁(阿波弁)
やらわ行 | 意味 |
やね | 肩 |
よたんぼ | 酔っ払い |
よわざ | 夕方 |
よわる | 困る |
わがでに | 自分で |
わるそ | いたずら |
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