町田のどこが神奈川になった?なぜその方が都合が良いのか分かりやすく解説

町田市(東京都)と相模原市(神奈川県)の境界線が今年の12月に変更されることになりました。両市のどこの部分が入れ変わるのか?なぜその必要があるのかを具体的に見てみましょう。

ネットの反応もまとめました。

ビッグニュースなの?

町田のどこが神奈川になった?

東京都町田市のどこが神奈川県になったか?具体的に見てゆきましょう。

町田市側の相原町、小山町と相模原市側の緑区橋本周辺で、具体的には、以下となっています。
○ 実施区間は総延長約 1.3km
・小山橋(三ッ目信号付近) から 寿橋上流付近(相原三差路付近)
・新田橋(相原十字路付近) から ゆうやけ橋上流付近(円林寺前信号付近)
・大正橋付近(小山市民センター付近)
・坂本橋上流付近(多摩ニュータウン入口信号付近)

この異動により、相模原市から町田市へ 8,544.15 ㎡が、 町田市から相模原市へ 7,314.09 ㎡が移動し、差引 1,230.06 ㎡、町田市の面積が増えます。

・異動対象住民
相模原市から町田市への異動 1 世帯 4 名
町田市から相模原市への異動 なし

以上となっています。それほど大規模な変更ではないですね。

どこと言って、4名が異動するだけなのか!
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なぜ神奈川の方が都合いいか分かりやすく解説

「町田は神奈川県」という鉄板ネタをよく聞きますが、小田急線の沿線に住む筆者にも長らく、町田は神奈川県というイメージが長くありました。

その理由どこにあるかというと、町田市は新宿まで、電車で30分の距離にありながら、東京都との間に神奈川県川崎市があり、町田市から東京都心部へと出るには、必ず神奈川県を通過しなければならないことがあります。

そして、町田市と相模原市の境界線は、総距離は約 22kmで、ほぼ境川に沿って引かれているのですが、複雑に入り組んでいます。

このため、
「郵便物が届きにくい」「(市境をまたぐ場合)家を建てる時に両市に申請が必要」といった住民側の不便や、
町田市のゴミ収集車が相模原市内を通って市内を回っているというゴミ収集、水道施設については神奈川県のものを借りて運用しているという水道といった行政側の問題もありました。

主に、飛び地の解消を目的に、1999年からこの境川流域の河川改修の進捗に合わせて、段階的に境界線が変更されてきました。

両市の境界を改修後の河川中央に変更するもので、今回の境界線は、9回計画されている行政境界変更事業の7回目にあたります。

住所が変わる地域の多くは駐車場用地や道路、河川敷などで、住居は、相模原から町田に異動となる1世帯4名のみです。

どこでも関係者の合意を必要とするため、境界線が変更にはかなり時間がかかっています。

例えば、境界線の一部が重なるJR町田駅南口の上りエスカレーター(相模原市)と下りエスカレーター(町田市)が、よく話題になりますが、この周辺の境界線変更も9回の行政境界変更事業に含まれていたものの、周辺住民の反対があったことから現在も変更できていません。

肝心な場所を変更しなければ!

町田の一部が神奈川にみんなの反応は?

  • バスが神奈中だったり、JRが横浜線だけだったり、その横浜線町田駅で売られているお土産が横浜土産だったりと言うのが、ネタにされる一因でもあるかと。
  • そもそも町田市が神奈川県側に大きく突き出してるから、言われている鉄板ネタなので。一部境界を整理したとこで、ネタに対しては無意味でしょう。
  • JR町田駅の南口のエスカレーター付近が相模原市で、ヨドバシカメラの前の歩道も、相模原市で、ヨドバシの店舗は町田市で、立体駐車場は都県境があるので、ややこしい。警察も大変だろうな。
  • こういうややこしい境界だからこそ行政も柔軟で町田と相模原は公共施設の相互利用が出来たりする。図書館なんかも両市民が使えるし住民票がどちらの役所でも写しが取れる
  • 相模原市はゴミ指定袋ないけど町田が指定じゃないとダメ。一生住むならゴミ袋代だけで100万くらい違うような。

出典:ヤフコメ

これまでは不便を工夫で補ってきた面もあるんだ
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まとめ

  • 町田市の小山町と相原町の一部が神奈川県相模原市に異動となりました
  • 境界線変更で、郵便物の配達、ごみ回収、水道管理など住民、行政にとって都合が良くなる
  • 関係する住民は1世帯4名にすぎず、関係者の同意ができないと境界線変更が実施できないため、JR町田駅のエスカレーター問題など、大事なところが解決しない

筆者は神奈川県民ですが、町田は東京都に属しているので、どこの道路も整備状況が回りの市と比べ格段に良いと聞いたことがあります。

今回の町田市と相模原市との境界線変更は、住民4名が異動する程度のもので、「町田は神奈川県」という鉄板ネタにはほとんど影響はないようです。

しかし、東日本大震災時には、境界線の一部が重なるJR町田駅南口の上りエスカレーター(相模原市)と下りエスカレーター(町田市)で、稼働するか、停止かの対応が分かれたそうです。

できるときに、大事なところをきちんと整備しておかないと、震災や今回のコロナ感染などで、いざというとき大問題になるのではないでしょうか?

日本ではどこでもすべての関係者の合意が必要となるので、なんでもちっとも進まない!
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