使わなくなった銀行口座を解約する意味はあるのか?

今はもう使っていない銀行口座はありませんか?

銀行の口座は、普段使い用、貯蓄用、子どもの教育費用など、それぞれ分けて管理している家庭も多いと思います。
地元の銀行を使ってたけど、引っ越しや就職を機に大手銀行のカードを作ったりして使わなくなったなんてことも。

口座がいっぱいあると、長い間取引しなかったり、使わなくなった口座もでてきますよね。
使わないけど、あって困るもんじゃないし解約せずにそのまま放置している人も多いと思います。

でも、銀行の残高を放置し続けてしまうと損をしてしまう可能性があります。

今回は、使わなくなった銀行口座を解約しないとどうなるかを紹介します。

口座解約しないとどうなる?

使っていない銀行口座はあるけど、損したことはないよ?と思う方も多いはず。

はい、基本的には解約しなくても損はしません。
ほとんどの銀行では口座を持っているだけでは、維持費はかかりません。無料で保有できるので口座はいくつあっても問題ありません。

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維持手数料がかかる銀行も

しかし、中には使用されていない口座から「維持手数料」を取る銀行があります。
銀行によって未使用の口座の取り扱いが異なるので、使用している銀行のホームページ等で確認してみるとよいでしょう。

例えばりそな銀行では、2004年4月1日以降の新規開設口座を対象に、2年以上利用のない未利用口座について「未利用口座管理手数料」として年間1200円(税別)の手数料を徴収しています。もし口座残高が手数料未満の場合は、口座残高を手数料の一部として徴収し、口座は解約になります。

現状は口座の維持に手数料のかからない銀行がほとんどですが、2018年12月には、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、口座維持手数料導入の検討を始めたと報道されています。
メガバンクの導入を皮切りに、他の銀行でも口座維持手数料が導入されていく可能性もあります。

休眠預金等活用法

2018年から施行された「休眠預金等活用法」では、2009年1月1日以降10年間取引のない銀行預金の一部を休眠預金とみなし、公益事業等に活用できるようになりました。
対象は普通預金など預金保険制度の対象になっている預金です。

休眠預金になってしまうと持っている通帳・キャッシュカードの利用ができなくなります。口座を再度利用するには銀行窓口に出向く必要がありますし、手数料を徴収される可能性もあります。

子どものころに親に作ってもらった口座や、亡くなった方の口座など、日本では毎年800億円以上の「休眠預金」が発生しているともいわれています。

休眠口座にならないようにするには、口座の入出金をするなど定期的な利用が必要です。(利息の入金や通帳の記帳は利用に該当しません。)

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まとめ

今回は使っていない銀行口座を放置しておくとどうなるかについて紹介しました。

使っていない場合でも、銀行によっては手数料が引かれたり、休眠預金にになってしまうので使っていない口座に残高がある場合は全て引き出しておきましょう。

残高がなければ放置していても損はしません。

とはいえ使っていない口座が、最悪の場合特殊詐欺などに使われる可能性もゼロではありませんので、解約してしまうのがよいでしょう。

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