恒大集団の次にヤバイのはこれ

中国大手不動産開発会社恒大集団のデフォルト(債務不履行)は、一進一退を繰り返しながら、状況の改善が一向に見られません。

恒大集団だけでなく、債務水準が高い中国不動産開発業者の一部が流動性逼迫、あるいは破綻の瀬戸際にあるとの見方が出ています。
恒大集団の次に債務危機に陥るのは、どの会社なのでしょう?情報を確認していきましょう。

中国不動産開発会社のトップテンを一覧にし、特徴をまとめました。

なんでも中国はやることが大きすぎる!

恒大集団の次のデフォルト候補は?

恒大集団の次のデフォルト候補はどの企業なのか見てゆきましょう。
すでに、2019年3月初めに、中国の各不動産デベロッパーが1-2月の売上高を発表した際に、2018年に急成長を遂げた売上高上位企業は、失速傾向にあるとしています。

特に「恒大(Evergrande Group)」は前年を大幅に下回り、上位10社の顔ぶれにも変化があった。「融創(Sunac China)」はトップ5から転落し、「華夏幸福(CFLD)」は8位から17位に順位を落とすなど、巨大企業による急成長は止まったかに見えると報告されています。

今年に入っても、中国の上場不動産開発大手上位50社の時価総額総計は2020年末の終値ベースで2兆8800億元と、2019年末の3兆6900億元から8000億元(約12兆9000億円)超が吹き飛んだとされています(全景網参照)。

それは、2020年前半は新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)と、後半は不動産市場の過熱を抑えるための当局がデベロッパーへの規制強化によるとしています。

50社のうち、時価総額が増えたのは龍湖集団など4社のみでした。

この時点での時価総額の上位10位は、
万科集団(8.33%減の3334億元)
龍湖集団(18.35%増の2315億1000万元)
碧桂園(18.58%減の1988億3000万元)
中国恒大(41.88%減の1660億4000万元)
華潤置地(22.5%減の1920億7000万元)
中国海外発展(47.81%減の1554億5000万元)
保利地産(1.95%減の1893億元)
融創(39.4%減の1124億5000万)
招商蛇口(33.06%減の1053億元)
中国鉄建(15.76%減の1073億元)

さらに規模が小さい企業はより厳しい状況で、年初から9月5日までに274の不動産会社が経営破綻しているようで、1日平均1社のペースで消滅していることになります。

ことし、9月下旬、中国不動産大手トップテンの「融創(ゆうそう)中国」の経営状況への懸念がにわかに高まりました。
同社の浙江省紹興市にある子会社が、住宅販売が落ち込んで資金繰りも悪化しているとして地元当局に支援を要請したとされる書簡がインターネット上に流出したためです(その後、本社は事業運営は正常だと否定)。

ただ、今年6月末時点の負債総額が約9971億元(約17兆2000億円)に達しており、習政権の不動産投機の規制強化で、不動産会社の資金調達が難しくなり、経営環境は悪化しています。

また。工業団地の開発を主に手掛ける不動産大手の「華夏幸福」も9月上旬までに、既に期日を過ぎている計800億元(約1兆4000億円)を上回る社債の元本や利息の支払いができていないと伝えられています。

不動産開発業界内で連鎖的に資金繰り悪化をもたらす事態も懸念されています。

習近平派かどうかで運命が分かれるのか?
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2021年中国不動産開発のトップテンとは

中国メディア地産星球より

現在、国全体の住宅価格がどんどん高くなっているだけでなく、多くの大規模な不動産会社が生まれており、多くの人が中国の不動産会社のうちどの会社がトップ10にランクインしているのかを非常に気にしています。
結局のところ、家を購入する場合は、より安全な家だけでなく、より価値がある、大規模な開発者の複数の所有者がきれいに装飾された家ということになります。

順位不動産会社名世界トップ500ブランド(2019年)年間売上高(2019)前年から時価総額の増減(2020年)備考
1恒大(エバーグランデ)1384000億元以上41.88%減国内最大のプロジェクト面積
2万科2543678億9000万元8.33%減前年同期比23.6%増加
3保利3092億2700万元1.95%減前年同期比47.19%増加、国有不動産会社
4碧桂園3000億元18.58%減
5緑地2023000億元
5中海不動産ブランド価値全国第4位(2019年)
6龍湖1000億元18.35%増
7融創中国第50位39.4%減時価総額1530億元
8華潤1,211億9000万元22.5%減
9富力「一帯一路」中国企業トップ100ランキング87位
10万達(ワンダ)2,273億元8.33%減

この中で、2020年に前年から時価総額を減らした割合の大きい順に見てゆきますと、

恒大>融創>華潤>碧桂園の4社で、大手で、債務危機が叫ばれている恒大や融創と符合します。

これが一つの指標になり得ます。

これだけ規制されたら、苦しいところが多いでしょうね

「恒大集団の次」の反応

「中国恒大は前座!後に控えるリーマン級危機」の記事に対する反応をまとめました。

  • 中国は多少経済が悪くなっても崩壊しません。何故なら既に通貨の元がとても強くなっているから。アメリカを見ればわかるだろう。・・・・リーマンショックで世界中に迷惑をかけ、大量のホームレスを生み出したが何処よりも早く経済回復をして今や株価は史上最高値だ。
  • まぁ恒大破綻したら日本の不動産には影響あるとおもうけどなぁ。中国マネーでも来てないと人口減ってる日本でタワマンがどんどん建ったりしないでしょ。空き家増えてる割にはどんどん不動産上昇してるし。
  • 壊せるものは壊せるうちに壊して作り直す。壊す事で巨大資産(資本でなく資産)の再分配に繋げる事でも企んでいるのか?
  • もう前の世紀から中国バブルは弾けると言われ続けているが未だに弾けないね。ダムも崩壊しないし。
  • 恒大は一党支配中国の国内問題であるが、恒大が原因で中国経済が不安定になれば、中国の国際的信用がた落ちで、そんなことを中国政府が許すとは思えない。すでに、中国政府主導で恒大資産の巨額処分も進行中のようで、当面模様見がいいでしょう。

出典:ヤフコメ

コロナと同じ、最悪の事態を考えておいた方が!
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まとめ

  • 恒大集団の次に債務危機が予想される大手不動産開発会社を、2020年時価総額の大幅減から推定した
  • 2021年中国不動産開発企業トップテンを一覧とした
  • 恒大デフォルトがリーマンショック級の世界不況につながるかについての意見は、賛否が分かれた
日本の不動産バブルを超えているんだもんね!
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