男子ゴルフ、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンが東京五輪に出場を辞退する意向を明らかにするなど、コロナ禍で予定通り開催できるか懸念されている東京五輪にさらなる難題が降りかかってきています。
現時点で、東京五輪2021年の辞退国や欠場を表明している選手はどれだけいるのでしょうか？
一覧できるようにまとめました。
昨年3月には、カナダの選手団を派遣しないとの表明から延期が決まりました。今夏の東京五輪開催の行方はどうなるのでしょう？
（2021/7/25 4月以降の辞退国、辞退者を追記しました）
東京五輪2021の辞退国はある？
2021年に延期された東京五輪の辞退国はあるのでしょうか？
昨年の3月22日、カナダのオリンピック委員会が、最初に新型コロナウイルスのリスクを理由として、2020年夏開催予定の東京五輪には選手団を派遣しないと表明しました。
ついで、同月23日にはオーストラリアオリンピック委員会が、2020年東京五輪が来年へ延期される前提で今後の対応を取るとの公式声明を出しました。
そして、ドイツ五輪委会長も「少なくても1年の延期」を要求し、ロシア・オリンピック委員会のジューコフ名誉会長も1年延期が妥当とするなど各国五輪委員会も相次いで1年延期を求めました。
今夏に延期された東京五輪に正式に辞退を表明した各国のオリンピック委員会は、現在のところありません。
但し、ロシアは、組織的ドーピング不正のため、スポーツ仲裁裁判所の裁定により、東京オリンピック・パラリンピック、2022年の北京冬季五輪・パラリンピックなどに代表選手団を派遣できません。
違反歴やドーピング疑惑のない選手は個人資格で出場が認められますが、国としての参加は認められていません。
（2021/06/08追記）北朝鮮が国として、東京五輪辞退を発表しました。
東京五輪2021年の辞退・欠場を表明している有名選手一覧
今年に入ってからの2021年東京五輪への辞退・欠場を表明した選手団体を一覧します。
1月12日 フェンシング独代表のマックス・ハルトゥングは、感染の拡大状況によっては参加しない可能性を示唆し、「リスクが高過ぎたり、パンデミック（世界的流行）をさらに助長すると感じたりした場合は、家にとどまる」と述べた。
1月27日 ２００人以上の選手を含む約４５０人の代表団を派遣を予定しているニュージーランド・オリンピック委員会トップのスミス氏が「（東京行きは）彼らの人生にふさわしいことなのか、彼らは安全と感じているのか」とした上で「自身の立場を熟慮しなければならない人はたくさんいる」と、出場を辞退する選手が出てもやむを得ないとの考えを示しました。
2月26日 バスケットボールニュージーランド、トールブラックスがオリンピック予選大会出場を辞退したと発表し、東京五輪2021の辞退・欠場を決めました。
旅費の負担や今後の国際プログラムへ集中したいことなどを理由としています。
3月14日 男子ゴルフ、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンが、移動時間などに懸念を示し、夏にヤマ場を迎える米ツアーに専念することを理由として、東京五輪に出場しない意向を明らかにしました。
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また、1月11日 オリンピックで4大会連続金メダルに輝いたイギリスの元ボート選手マシューピンセント氏は「東京オリンピックは2024年に延期すべきだ」「多くの人がワクチンを接種することなく世界中を飛び回るのはばかげている」と主張しました。
４月 オーストラリアの飛び込み選手団が「現時点で公正で安全な五輪予選イベントの開催は不可能というのが私たちの立場」として、世界最終予選を兼ねた日本でのＷ杯を辞退したため、東京五輪の出場権が消滅しました。
5月17日 馬術障害飛越個人金メダリストのエリック・ラメーズ（５３＝カナダ）が、東京五輪の国内代表選考から辞退し、五輪に出場しないことを表明しました。
カナダの体操代表選手団は代表選考最終予選を兼ねた６月の南北アメリカ大陸選手権（ブラジル）に選手を派遣しないことで、五輪をキャンセルしました。
6月3日 台湾での感染拡大の影響を受け、開催場所が台湾からメキシコに変更となった野球の東京オリンピック最終予選への出場を台湾は断念しました。
その他、現在選手の家族ら同伴者の大会参加は禁止されていることから、女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ（３９＝米国）、女子サッカー代表のモーガン（３１＝米国）、女子マラソン代表のアリフィン・トゥリアムク（３２＝米国）などが、娘を同伴できず、長期間離れることを不安視しており辞退することもあり得ます。
セリーナ・ウィリアムズおよびソフィア・ケニン（米国、ランキング6位）が東京五輪を辞退と発表（7/1更新）。
一方で、東京五輪の男子代表候補57選手を発表した米バスケットボールのように、スーパースター9人はドリームチーム参戦に意欲を示すなど、東京五輪参加に前向きです(3月11日)。
7月9日 テニス男子のオーストラリア代表、ニック・キリオス選手が、東京五輪無観客での開催決定を受けて、「観客のいないスタジアムでプレーすることは自分にはふさわしくない。」と辞退を発表しました。
7月25日 特にコロナ禍を理由に辞退した選手を一覧表で追加します。
東京五輪2021のジョンソン辞退にネットの反応は
- 無観客で良い。無観客ならボランティアの8割は必要が無くなる。・・・大切なのは東京五輪が「公式」に開催されたという事実だけなので、出場者は日本国とその他のどうしても出場したい海外の選手だけで良い。
- 2016年リオ五輪のときはジカウイルス騒ぎで男子ゴルフの選手（日本も）が出場辞退した。ゴルフの場合は五輪よりツアーに重きを置いているのだろうが、他の競技の選手はどうするか。
- リオでもジカ熱関連でゴルフ競技で辞退が出たが東京はジカ熱とはレベルが違い今後個人競技の辞退が広がるか注目だ。また個人だけでなく国レベルでも表明が続く可能性も…
- ［雪崩式にオリンピック出場辞退宣言か？］ 予想通りといえばそうなのですが、 （現状の）日本に来たくない外国人がどれ程多いかを考えれば、必然だと思います。
- 競技によって人によって五輪の価値って違うもんな～。ダスティン大好きだから残念だけど理由を読むと仕方ないと思える。
出典：ヤフコメ
まとめ
- 東京五輪2021年の辞退国は、ドーピング不正で国として参加できないロシアを除いて今のところない
- 東京五輪2021年の辞退選手、辞退チームを一覧として示した
- 東京五輪が開催されたとしても、参加国、参加選手が少ないなど数々の困難を懸念する声が多数
IOCやJOCは今夏の東京五輪開催は既定路線だとしていますが、今後のコロナ禍、ワクチンの接種状況によっては、国単位や、選手単位での辞退者がさらに出てくる恐れがあります。
今夏までに、全国民へのワクチン接種が絶望的となり、世界各国でのワクチン接種にばらつきがあり、変異コロナの感染拡大も懸念されるなかで、安全、安心な東京五輪をどのようにして開催するのか？なかなか見えてこないというのが現状です。
全豪オープンテニスを開催したオーストラリア並みの厳しい体制（発生した場合どのような処置を取るかも含めて）をせめて取らないと、開催しなければよかったという結果にならないか非常に心配なところです。
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