菅野智之の何がすごいか?なぜ打てないかその3つの理由

巨人の菅野智之投手が、このほど行われた広島戦で勝ち星を挙げ「開幕投手無傷の12連勝」というプロ野球タイ記録を達成しました。

巨人の、そして日本球界のエースと呼ばれる菅野智之投手。一体何がすごいのか。他の投手と何が違い、なぜこんなに負けないのか。その理由を探りました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディアなど)

投手の連勝では13年、楽天が日本一になった時の田中将大さんの24が世界記録。だけどこの年のマー君は開幕投手じゃなかった。菅野さんはどこまで迫れるかな?

菅野智之の何がすごいか?

9月29日の巨人vs広島戦。先発した菅野智之投手はいきなり一回に三塁打を浴びるなどして先制され、「やや、さすがに今日は不調なのか?」と思われましたが、ここから百戦錬磨のエースらしさを発揮。勝負どころを熟知するかのように、2-1と逆転してもらった直後の三回は3者連続三振に完璧に抑えて勝利への流れを加速させ、チームと自分に勝利をもたらしました。

これで菅野智之投手は開幕投手を務めた6月19日以来、負けなしの12連勝。開幕投手が1敗もせず12連勝するのは、現在は巨人の同僚でもある岩隈久志投手が近鉄時代に達成した04年以来で、プロ野球タイ記録及びセリーグ新記録に。巨人の優勝マジックはさらに減り、ぶっちぎり独走でのゴールを近づける快投でした。

ちなみに従来のセ記録は1982年広島・北別府さんの11。巨人のシーズン初登板からの連勝記録は66年の堀内恒夫さんの13。球団記録にも王手だな!

とにかく、投げれば勝てる、なぜか負けない菅野智之投手。何がすごいのでしょうか。技術的になぜ優れているのかは次項でご紹介するとして、多くの解説者やプロ投手は「エースの自覚」「勝つ使命を背負っている」とそのメンタルの強さを指摘します。

記録に並ばれた岩隈投手も「智之は周りの期待を背負ってマウンドに立ち、チームに勢いをもたらす投球ができるのが素晴らしい」と絶賛。単に自身の好不調やテクニックだけでなく、常に意識しているのがチームを勝利に導く投球ということです。例えば9月29日の広島戦でも、流れに関係ない場面では打たれることがあっても、味方が逆転した直後など「ここぞ」の局面ではトップギアに入れて三者連続三振の圧巻投球。ゲームの流れを渡しません。

また巨人リードの中盤で無死二、三塁とピンチになっても全く動じず、またギアを上げて後続を三人で打ち取り無失点。このように勝負所を外さず「勝ちの方程式」を知り尽くす点が菅野投手の凄さだといえます。実際、今季は勝敗がつかなかった3試合も含め登板15試合で巨人は全勝しています。

長い歴史とシーズンのMLBでも過去の投手連勝は19が最高とか。期間が短いNPBでこれだけの連勝はホント凄いわね
スポンサーリンク

菅野智之の球をなぜ打てないのか?3つの理由

菅野智之は何がすごいのか」「他投手と何が違うのか」「打者はなぜ打てないのか」。技術的なそのポイントを3つまとめてみました。

剛球と多彩な変化球・止まらない進化

菅野智之投手は柔らかいフォームで一見「剛速球投手」のイメージではないようですがさにあらず。直球は最速156kmのパワーピッチャーでもあります。持ち球の種類も非常に多彩。15年ワンシーム、16年チェンジアップ、17年シンカーを習得するなど進化が止まりません。

「指力アップ」「脱力投法」「猫背型フォーム」など毎年投球法の研究にも余念がなく、攻略しようとする打者たちの追随を許しません。

菅野いわく「覚えようと思って覚えられなかった球種はない」。うーむ、センスの塊なのだな
スポンサーリンク

圧巻の制球力と指先感覚

制球力と投球感覚の繊細さも超一流。菅野投手自身「試合でボールがコントロールできずに困ったことはほとんどない」と言うほどです。今季も15登板で与四死球は20個の少なさ、WHIPも0.85とリーグ2位。

思い通りに球速を操る感覚も優れており、例えば球速を「140.3キロ」と宣言して実際にピッタリその通りに投げたり、小数点以下まで自分の球速を言い当てるなど、脅威のセンスの持ち主でもあります。

↓動画がこちら

野球選手としての高い能力

菅野投手は投球だけでなくトータルな野球選手の力も重視。俊敏な牽制やフィールディングにも優れ、これまでゴールデングラブ賞を3回受賞。打撃にもこだわりがあり、2016年には打率.222を記録。本人も「本塁打を打って1-0で完封。それが僕の夢ですね」と語っています。

そういえば、巨人の先輩エース桑田真澄さんも「投手ったってプロのアスリート。打てて走って当たり前。『投球に影響するから走者には出すな』とか馬鹿かと思う」って似たようなこと言ってわね…

菅野智之の最新ネットの評価

  • 今の菅野はセ・リーグでは頭二つくらい抜けていると思う
  • 勝って当たり前という投手は今の日本では菅野だけだと思います
  • 次は節目の100勝。それに13連勝。さらに勝ちを重ねてください
  • 他球団ファンだけど日本一のエースだと思う。これだけ何年も安定感がある投手はいまの日本にはいない
  • 巨人愛が強すぎるのでメジャーにも行かず現役を巨人愛で全うして下さい

出典:ヤフコメ欄

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 巨人の菅野智之が開幕から無傷の12連勝。セ記録抜きプロ野球記録に並ぶ
  • 大事な局面では絶対に流れを渡さない強心臓。勝負所を熟知する試合センス
  • 磨かれる剛球と増え続ける球種・止まらない進化、圧巻の制球と指先感覚

押しも押されもせぬ大エースへの道ばく進中の菅野智之投手。今季巨人をリーグ優勝と日本一に導いた後は、夢のMLBのマウンドが待っているはずです。最後に何人かの専門家らの「菅野賛辞」をご紹介して終わりたいと思います。

・野村弘樹「エース中のエース。責任感とか全てを備えたピッチャー。ベンチにいるときや普段の行動も含めて」

・野村克也「自分をわかっていて頭を使える投手。ピッチングと会話ができる。これ以上に楽しい投手はいない。俺も受けてみたくなる」

・伊勢孝夫「失投が極めて少ない。集中力の持続がほかの投手と大きく違っている。外角低めへのコントロールがずば抜けている」

・ダルビッシュ有「(平成最強の投手は)上原さん、松坂さん、斉藤和巳さん、杉内さん、和田さん、田中将大、菅野智之はじめ1人は決められない」

菅野はプロ通算勝利がこれで99に。平成生まれ投手最速100勝まであと1勝!多分週明けの次回登板で達成だな!
この記事を見ている人は以下の記事も見ています
関連記事

\ 巨人戦の無料ネット中継を見る方法の結論 /結論的には、ガチ派はスカパープロ野球セットに月5000円弱払って12球団見る。広島主催戦見れないくらいいいよって人はDAZNで初月1ヶ月無料でその後、月1[…]

関連記事

今季プロ野球も残り40試合を切り、混戦気味のパリーグではいよいよ「最終コーナー」の優勝争いが本格化。25日現在4位につける日本ハムも「CS圏内」はもちろん、まだまだ優勝も十分狙える位置です。観客制限も緩和され球場でのファンの熱量も高まってい[…]

スポンサーリンク