体温は高いほうがいい?低いほうがいい?高い低いのメリットデメリット

「最近風邪を引きやすい」
「睡眠時間は確保しているのに寝ても疲れが取れない…」
「肩こりがひどい…」

このような症状に心当たりのある方、もしかしたら低体温が原因かもしれません?

昔に比べて現代の人は平熱が低くなっており、低体温の人が増えているそうです。
体温が低くなるとさまざまな体の不調を引き起こすため、注意が必要です。

今回は体温が高いことのメリットと低いことのデメリットを紹介します。

体温が低くなるとどうなるか

自分の平熱を知っていますか?

健康的な人の平熱は36.5~37.1度ですが、実は今、36度以下という「低体温」の人が増えてきています。
平熱の平均が36.5~37.1なので、体温が平均より約1度低い人ということになります。

低体温になると、血流が悪くなり様々な不調を引き起こすと言われており、生活習慣や食生活による改善が必要とされています

体温が低いと辛い冷えの原因になるばかりか、頭痛や便秘、肩こりなどの慢性的な不調や、太りやすく痩せにくいなど健康にも美容にも悪影響が出るんです。

人間は体内の酵素の働きによって、摂取した食物を消化・吸収したり、代謝をしています。
体温が下がると酵素の働きが弱まり、消化機能が低下したり、思考力が鈍くなるなどの症状が現れ、体全体の機能が下がります。
また、免疫力も落ちるため、異物を体外に吐き出す力が低下し、アレルギーや病気になりやすくなるのです。

【低体温が引き起こす症状】
・目の下にクマができる
・唇の血色が悪くなる
・歯茎の血色が悪くなる
・生理不順になる
・顔色が悪くなる
・体のコリがひどくなる
・寝起きが悪くなる
・体の末端が冷える
・むくみやすくなる
・胃腸が弱くなる

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体温を高くすることのメリット

体温が上がる事で得られるメリットは以下があります。

  • 免疫力のアップ
    血行がよくなり血液量が増え、細胞に十分な酸素と栄養が供給されます。
    人間の体は本来36.5度以上の体温で正常に動くようにできており、体温が1度下がると白血球の働きは30%もダウンしてしまうそうです。
  • ダイエット効果のアップ
    基礎代謝が上がり、太りにくい体になります。
  • 美容効果がアップ
    新陳代謝が活発になり細胞レベルから若々しくアンチエイジングに効果的です。

また、以下の効果も期待できます。

  • ストレスに強く、病気になりにくい健康な体になる
  • 骨そしょう症の予防
  • 腸のぜん動運動が活発になり、便秘や大腸がんの予防
  • 脳の血行がよくなり、記憶力低下や認知症の予防

体温を高くするには?

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入浴をする

日常で体温を上げる最も簡単な方法は、入浴です。
入浴は寒い冬だけでなく、夏も冷房などで体が冷えているため、1年を通じて習慣づけるとよいでしょう。

入浴が難しい場合関節などは、「首」「手首」「足首」など熱を出しやすい「首」のつく部位ををホットタオルなどで温めるのが効果的です。

運動と筋トレをする

低体温の原因の9割は筋肉量の低下と考えられます。

運動をし、筋肉を使うことで熱が生み出されると言われています。
適度な運動で筋肉に刺激を与えることで、体温の低下を防止できるそうです。

筋トレは特に、体の約4割の筋肉量を占める太ももを鍛えると効果的です。

1日30分程度のウォーキングや自宅で出来るストレッチなどでも十分なので、運動と筋トレを生活に取り入れましょう。

カイロで体を中心から温める

体を中心から温めるには、カイロの利用もおすすめです。
おなかのおへその部分や、腰に貼ると効果的です。

飲み物に気を付ける

温かいものを飲むと身体は温まり、体温は上がります。
特に「白湯」や「生姜を入れた生姜湯」は身体を温める飲み物に適していると言われています。

また、紅茶やプーアル茶、ウーロン茶などの「発酵しているお茶」も効果的です。

食べ物に気を付ける

食べ物や飲み物の中には、体を冷やす効果のあるものや温める効果のあるものがあります。

特に夏野菜と呼ばれる食べ物は、夏の暑い時期に体温を下げる効果がある成分を含んでいる事が多く、逆に冬場に旬を迎える野菜には体を温める効果を期待できる成分が多く含まれています。

食材の特徴を知り、身体を冷やす食べ物を減らして身体を温める食べ物を取るように心がけるようにしましょう。

基礎代謝って何?ダイエットに関係あるの?痩せるために大切なこと?

ダイエットをするならただ食事を減らすだけでなく基礎代謝を高めて痩せやすい体を作るほうが良い、ということを見聞きしたことはありませんか?

確かに食事を減らせば体重が落ちるでしょう。しかし目標が達成できたら、また油断して食べてしまってリバウンドをしてしまうことも良くあることです。

しかし基礎代謝を上げれば、リバウンドをすることもなく太りにくくなるということなのですが、それはなぜなのでしょうか。

ここでは基礎代謝とは何なのか、そして代謝を上げればなぜ痩せやすくなるのかを解説します。

「基礎代謝」って何?

基礎代謝とは生きていくために必要な、最低限のエネルギーのことです。

私たちは日常生活において食事をしたり勉強をしたり仕事をしたり、と何らかの活動をしています。
何らかの活動をすれば、少しずつエネルギーが消費されていくのですが、基礎代謝というのは、何も活動をしていない状態でも消費されていくエネルギーのことです。

何も活動をせずただ寝て安静にしているだけとしても、呼吸をして血液は循環し、まだ残っている食べ物の消化吸収活動、排せつや発汗のための活動など体内では様々な活動が休むことなく続けられています。
それがなくなれば「死ぬ」ことになるのですが、死なないように体を維持していくための最低限の活動によって消費されるエネルギーのことを基礎代謝というのです。

基礎代謝量の平均はどのくらい?

男性の方が女性よりも多いのですが、男女とも若い人ほど体内の活動も活発です。
例えば16歳くらいの男性なら、体重1㎏あたりの基礎代謝量は1日に27kcalで、女性なら25.3calです。その数字に体重をかけたものが1日の基礎代謝量で、16歳で50㎏の男性なら1,350kca、同じ年齢と体重の女性なら1,265kcalです。

30歳を超えると、1㎏あたりの1日の基礎代謝量が男性で22.5cal になり、16歳のころと比較したら体重1㎏あたりで4.5kcal減少します。50㎏という同じ体重を保っていたとしても、一日の基礎代謝量は1,125kcalになり、16歳の頃よりも225kcal少なくなります。
少なくなるにも関わらず30歳以上になって16歳のころと同じような食事をしていたら、一日あたり225kcalが蓄積されていくということです。

50歳以上になると男性で体重1kgあたり21.8kcalとさらに減少し、その時の体重が50gを維持していたとしても1日の基礎代謝量は 1,090kcalとなり30歳の頃よりもさらに35kcal少なくなります。16歳のころから食事が変わっていないとすれば1日260kcal分が蓄積されていくことになるのです。

ただし、基礎代謝量は個々の体質や筋肉の量、脂肪の量などで異なるので、正式に計算をするにはもっと複雑な計算をする必要があります。

基礎代謝が減ったらどうしたらいい?

基礎代謝量は男女とも加齢とともに減少していくので、摂取カロリーが若いころと同じだとすれば、消費されず余った分のカロリーが毎日蓄積されていくことになります。

そのため加齢に伴って摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすようにすることで調整をする必要があります。

消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多ければ太り、消費カロリーよりも摂取カロリーの方が少なければ痩せることができます。

しかし加齢とともに家庭をもったり仕事も忙しくなるのに、毎日運動をしたり食事制限をするのも大変です。

ところが、です。基礎代謝量は何もしなければ年齢とともに低下しますが、何かをすれば低下を防ぐことができるのです。

それは・・・筋肉量を増やすことです。

筋肉量を増やすとは?

筋肉量を増やすと基礎代謝量が上がります。
人間の体内には筋肉がありますが、実は内臓も血管も筋肉でできています。筋肉量が増えて強くなれば、例えば血液を送る心臓のポンプは大きく強く収縮することができるようになるなど内臓の働きも活発になります。
すると消費エネルギーも多くなるので、基礎代謝量が上がるということです。

筋肉量を増やすには、運動によって増やす方法と食事によって増やす方法があります。運動をして筋肉量を増やそうとすれば、一番効果的なのは体の中で一番大きな太ももの筋肉を鍛えることだといわれています。特にスクワットは効果的です。

また食事で筋肉を増やすという場合は、良質なたんぱく質を摂ることです。たんぱく質は筋肉をはじめ皮膚や髪の毛など様々な体の組織を作る働きがあります。肉類や魚類、卵や豆類などのたんぱく質を豊富に摂取すると、それらが筋肉を作ってくれるのです。

基礎代謝が増えたらうれしいことが!

加齢とともに減っていく基礎代謝量ですが、筋肉を増やすことで減少を食い止めることができます。
運動や食事で筋肉を増やし基礎代謝が増えれば、消費エネルギーが増えるので太りにくい体になります。

それに内臓の働きが活発になることで血液循環や消化吸収も良くなり、体温も上がります。血液循環が良く体温も上がれば免疫力も高まるので、感染症にかかりにくくなったりガンなどの病気を予防することもできます。

代謝が良くなるので、肌や髪にも良い影響を与えてくれることが期待できます。

人は何も活動していなくてもエネルギーは消費されていきます。それが基礎代謝ですが、その消費エネルギー量は加齢とともに低下していきます。
若いころと同じ量の食事をしていたり、運動をせずに消費エネルギーを増やさなければどんどん太ってくるのです。

しかし筋肉を増やすことで基礎代謝の低下を防ぐことができ、内臓の働きも活発にすることができます。

基礎代謝量が増えれば太りにくくなるだけでなく、免疫力も高まり健康な体を維持することができるのです。

まとめ

今回は、体温についてご紹介いたしました。

体温は、年齢を重ねるだけで低下する傾向にありますので、日頃から体温をあげる生活を習慣付ける必要があります。

入浴をし、簡単なストレッチ(運動)を生活に取り入れ、さらに飲み物や食べ物に気を付けるだけで、体温をあげることはできます。
将来にわたって健康体でいるためには、低体温は避けて、体温を上げるようにしましょう。

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