【衝撃のラスト】映画パラサイト半地下の家族・考察・評価・登場人物紹介!!

パラサイト 半地下の家族は驚きの展開に!?ネタバレ感想と考察紹介!!

現在、話題のパラサイト半地下の家族はアカデミー賞とカンヌ国際映画祭を受賞した作品。監督は「母なる証明」でもおなじみのポン・ジュノ監督です。
韓国史上初となるカンヌ国際映画祭の受賞に歴史が動きました!!これはとてもおめでたいことですね。
一体「パラサイト 半地下の家族」とはどのような内容なのでしょうか!
実際に鑑賞したレビューも含めて評価していきたいと思います。まだ鑑賞していない人は必見のページです!!

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パラサイト半地下の家族 あらすじと登場人物


★誤=キム・ソダム=キム・ギジョン
4人家族で全員が失業しているという苦しい日々を送るキム一家。
ピザの箱を組み立てて内職生活を送る毎日を過ごしています。WIFIは繋がらない地下に住み、暮らしにくい。

パラサイト半地下の家族は格差社会を描いた貧富の差がテーマとなっており、頭は良くても進学はできないキム家の長男、ギウ。ある日、友人から家庭教師をやらないかと誘われます。大学受験に何度も失敗しているギウはその経験を生かせと友人に背中を押されセレブな生活を送るパク一家の長女ダヘに勉強を教えに行くところでセレブ一家パク家と接点を持ち始めます。
良い友人をもちましたね^^
そして早速、勉強を教えるギウ。ギウはセレブ妻奥さんにある提案をします。
キム家の長女は美術の才能がありますが、貧困の為、進学できずにいます。そこで従兄弟と同じ学部という理由で今度はキム家の長女・ギジョンがパク家の長男の美術の家庭教師になることに成功!!
だんだんとパラサイト計画は進んでいきます。
キム家の長男と長女は家庭教師としてパク家に入り込む事に成功したのです!!

前半は笑いありの引き込まれる設定に!!動画配信サービスでも評価は4つ星に!!

パラサイトは大きく分けて前半は笑える要素が多く後半はシリアスな場面が多く謎めいたシーンが含まれた作品な気がしました。
ギウがセレブ一家に乗り込むまでの場面や家族とのやり取りなど貧困の様子を面白おかしく伝えてくれています。
しかし徐々に内容はシリアスな展開を迎え、ドキドキする場面が増えていきます。
パク一家には専属のドライバーがいるのですが、そのドライバーまでも解雇してしまおうとキム家は企むのです。
まさにブラック・コメディ過ぎですね、、。

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金持ちパク家のところに寄生するキム一家!!

パク一家に前からいる専属のドライバーは家庭教師ギジョンにに手を出した疑いを持たれ解雇されてしまいます。これも企みによって仕掛けられた事なのですが、これによってドライバー不足になったパク家にキム家の大黒柱・父親のキム・ギテクが専属のドライバーとして雇われます。
そして今度は家政婦が邪魔だと感じたキム一家。


引用:公式サイト
家政婦さんが桃アレルギーだと知った長男・ギウは桃の粉を家政婦さんに撒き散らし、家政婦さんは結核になってしまいそのことの知った社長夫人・ヨンギョは旦那に理由を告げずに家政婦の仕事を辞めてもらいます。結核は感染する病気ですものね、、。
パク家は小さな子どももいるし心配です、、
しかし前の家政婦さんは食事を2人前も食べるほどよく仕事をしたほどで、社長もお気に入りの人だったのですよね!
ここは伏線として気づいた人も多いハズです。
そしてドライバーをする父親がパク社長に口コミで知られる紹介制の家政婦がいると名刺を渡し、パク社長がそこの会社に電話すると長女ギジョンが電話に出て、キム一家の母親が新しい家政婦として働き出します。
見事な連携プレーですね!!
確かにセレブは紹介制とか好きそうなイメージですし、騙されるのも気をつけたいですよね。。

計画無謀!?あらすじから読む深まっていく地下室の謎。

パク一家がキャンプへ行っている間、キム一家はパク家の家で飲み散らかします。
好き放題するキム家は乗っ取り(パラサイト)に成功!!そんな時にインターホンが鳴り前の家政婦がやってきます。
キム一家は驚きますが前の家政婦・ムングァンは忘れ物をしたから空けてくれと頼まれ母親のチュンスクが玄関を開け始めます。ここからが物語の後半の様な気がします。


引用:https://ameblo.jp/
そして、家政婦・ムングァンが家に入り、地下室にある忘れ物を取りにいきますが、そこには驚きの秘密が隠されていました。
家政婦・ムングァンの夫・グンセが住んでいたのです。グンセには多額の借金があり4年もの間、妻であるムングァンがかくまっていたのです。
食料を届けにきたムングァンはこれからキム家政婦がパク夫妻に内緒でグンセに食料を与えてくれないかと頼むのですがキム家政婦は断ります。
この話を盗み聞きしていたキム長男・長女・父は階段から足を滑らせて家族であることがバレてしまいます。今までのパラサイト計画もムングァン夫妻にバレてしまいます。
驚く、ムングァンはその様子を思わず動画に撮影し、奥さんにみせるわよ!と脅します。そして事態は一転してムングァン夫妻が主導権を握ることになります。
雨でキャンプが中止になったパク夫妻が帰宅しムングァン夫妻は地下へ隠れます。ムングァンの夫・グンセはモールス信号で助けを求めますが誰も助けには来てくれません。そして天気は大雨に変わっていきます。

考察①半地下とは縦社会を表す!?

後に半地下から地下室へと住むことになるキムの大黒柱・ギテク。
この半地下とは貧困の縦社会を表すものだと考えてもよいのかなと思います。
インタビューでポン・ジュノ監督は伏線はないと否定されていましたが、実際にはありそうで鑑賞していてもリアリティありそうな内容ですしみていて複雑な作品なことは確かですね!

劇中では半地下の生活からセレブな生活を乗っ取りに行く様子や地下室の生活から地上へいく生活などエレベーターの様に行ったり来たりする様子が観られますが、実際にこの地下の生活は韓国でも存在するようで、ポン・ジュノ監督は現在の韓国の格差社会を世に広めたかったのではないでしょうか。
日頃からWifiが通らない・陽が当たらないなど日常茶飯事だそうです。
深刻な格差社会の状況を描いていますので社会派映画が好きな人にもおすすめです。
作品の90%はセットだというものの、半地下の家も豪邸もセットだというから驚きです。しかし本当にこの格差というのは実在するとうのを監督は伝えたかったのではないでしょうか。
パク一家が住む豪邸はとてもリアルに出来上がっていますし、半地下などもトイレの様子なども通気性が悪い様子や臭いがこもる感じなどリアリティありすぎです。。
この格差を臭いで現しているのですね。

臭いだけは隠せないキム一家!?


引用:公式サイト

地下の臭いは独特で、パラサイトに成功しリッチな想いを生活を体験するキム一家ですが、パクの長男・ダソンに臭いを指摘されてしまいます。「ドライバーさんとジェシカ先生も一緒の臭いだ!!」と。
いつも1つ屋根の下で暮らしているのですから、臭いは誤魔化せませんよね。
この劇中では「臭い」がテーマにもなっています。
最後まで「臭い」は表現の1つとして現れてきて貧しさと裕福さの境界線を表しています。

そして、長男のギウは教え子のダヘに告白され大学に入り次第付き合うというラブシーンなどもあります。

考察②息子ダソンがハマったインディアンの意味とは!?

後半からはパク家の息子ダソンがトランシーバーで遊んでいる様子も出てきます。
パク家の息子ダソンはインディアンにハマっており、こちらも伏線として登場してきます。
ダソンはトランシーバーも大好きな子供でインディアンの絵を描いたりする無邪気な子供です。

この絵には下から上へと登っていくように矢印まで描かれています。
感性が豊かなパク一家の長男・ダソンですが、この絵はパク家のリビングに飾られていますね。
インディアンの羽をキム家の長男・ギウに飛ばしたり相当、インディアンに憧れています。
インディアンには先住民という意味がありますがどういう意味なのでしょうか。。意味深ですね!!
それは後に侵入してくるパク家にとって子供なりの直感のようなものが存在していたのでしょうか。

考察③息子ダソンは感づいていた!

ダソンは直感が鋭く、キム一家が侵入してきた当初から不審な行動に気づいていたようです。
考察②でも述べたように、インディアンの件に関しても、長男・ギウが家庭教師としてパク家に訪れた頃から異変に気づきインディアンの弓矢をギウに打っていましたものね。そして、キム家全員を同じ匂いだと気づいたのもダソンです。

考察④息子ダソンはトラウマ療法をうけていた!!


おばけを見たと言って精神的に参っていた、息子のダソンはトラウマ療法をうけていた事を家政婦になったキムの母親はセレブ妻・ヨンギョから聞かされます。
夜中にケーキを食べている時におばけを見たと。おそらく、それは地下に隠れていた、ムングァンの夫・グンセのことでしょう。
グンセが食べ物を取りに1階に上がろうとしたところをダソンは見たのでしょう。この作品は少しミステリー色も入っているような気もします!!

考察⑤大雨事件と届かぬ声

キム一家は前の家政婦・ムングァンの件もあったことから夜中にパク家から逃げ出し、その途中で大雨に見舞われます。
洪水のように激しい雨がキム一家を襲います。半地下に住んでいたキム家の家はビショビショになってしまいます。
すべての物がだめになってしまいますが、ギウは友人からもらった石は大切に持ち運び体育館に避難します。
そして、パク家もまた大雨に見舞われます。地下室に住んでいるグンセは雨で濡れてしまい助けてくれと
信号にしておくります。韓国ではボーイスカウトが流行っており、息子のダソンはそのモールス信号を読みとっています。
モールス信号とは長さの異なる符号を組み合わせて文字にしたものです。
おばけがいるというのはこのことからもわかりますね、「たすけて」と読めたダソンはやはり家の中に誰かがいたと思ったのですね。
まぁそうなのですが、、。
そして大雨により苦しんでいる地下のグンセの声をパク家には届きません。
これは生活に苦しむ下層の人々とその最中、楽しんで暮らしている上層の人々を描いているのではないでしょうか。

考察⑥階段

作品にはしょっちゅう、階段のシーンがでてきます。これは格差を段差で現しているのでは・・と思うほどの表現です。
実際に半地下に住む住人・キム家と借金を追っているグンセとの間にも格差は登場しその貧困の差を階段で現しています。
そしてセレブ生活をおくるパク家とキム家にも格差がありこちらとの間にも階段を活用して上手に表現しているような気がしました。
この3つのファミリーが生み出す格差ですが上り下りに注目してラストまで鑑賞していただきたいです!!
想像以上に家族の絆も深い作品でした

考察⑦石

作品内では肌身離さず、石を持っている長男・ギウの姿が映し出されます。ギウの友人がくれた運気アップの石ですがネットで結構話題になっていますね。
確かにずっと石をもって生活をしてその石が生活を変えたと言ってもよいほどです。
最後は川に返す事になる石ですが、石には昔から不思議なパワーがあると言われキム家に石が来た途端、ギウの家庭教師の話がきます。
しかし、これがチャンスなのか、悲運なのかわかりませんが、運命を大きく変えたことは確かです。
間違いなく運命の石と言えるでしょう。

パラサイト 半地下の家族の評価!!衝撃のラスト作品!!

パラサイト半地下の家族は想像以上の衝撃のラスト作品でした。
格差がテーマなので観る人によって感想が違うのではというのが個人的な意見ですが韓国は格差が激しいのかと感じました。
ラスト40分位は本当に驚くような激しい結末が待っているので、前半の様な流れとは変わってくるのがこの作品の大きい特徴です。
ただインディアンや石などは変わらず登場してきます。
そして何よりも、なぜ・・という感じで2回は鑑賞したくなる作品です!!
やはり上流・下流の間の線は超えられないのでしょうか。。
この作品は誰が悪いという訳でもないのが余計に考えさせられるんですよね、どこかで困っている下層の人がいるのを上層の人は気づかない。
誰が悪いわけでもないというのが切なくなってくる格差社会をユーモアも交え描いています。
そしてラストはジェットコースター並みに早くついていけないほど早い展開です!
下層の人は上層の人にパラサイトしますが上層の人もまた家庭教師や専属ドライバー・家政婦など下層人にパラサイトしないと生きてはいけないということなのではないでしょうか。

パラサイト半地下の家族まとめ

以上、パラサイト 半地下の家族・考察と評価あらすじまとめでした!いかがだったでしょうか。
この4人家族は頭が良いからここまでパラサイトに成功できたんだと思います。果たして成功だったのか!?
個人的にはここ数年の中でかなりのどんでん返し作品だと思っていますし、2回、3回鑑賞しても面白い作品だと思います。
ラストになるにつれ、引き込まれる計算された映画です。友人と一緒に鑑賞後の意見を言い合うのもおすすめの映画作品です!!

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