なぜこんにゃくは0キロカロリーなのか?その謎に迫る

ダイエットにもよく使われる食材の「こんにゃく

こんにゃくは0キロカロリーだから太らないという話を聞いたことないでしょうか。

こんにゃくは、こんにゃく芋から出来ている。
芋からできているのに、カロリーゼロってどういうことなのでしょうか?

今回はこんにゃくは0キロカロリーなのか、その謎を解明します。

こんにゃくのカロリーは、本当に0キロカロリーなのか

こんにゃくは、「こんにゃく芋」という芋からできています。
芋類は高カロリー・高糖質のイメージですが、こんにゃくはなぜ0kcalなのか。

実は、こんにゃくのカロリーは0kcalではありません。

100gあたり6~7kcalのカロリーはあります。

ではなぜ、こんにゃくは0kcalと言われているのでしょうか。

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こんにゃくが0kcalと言われる理由

こんにゃく芋に含まれる成分はほとんど(96~97%)が水分です。
それ以外は食物繊維となっています。

しかも、こんにゃく芋に含まれる食物繊維「グルコマンナン」は人の身体では消化・分解ができないという性質を持っています。

水はカロリーゼロですし、グルコマンナンは吸収されないので、ほぼカロリーゼロになります。

こんにゃくに栄養はないのか?

ほぼ0kcalのこんにゃくですが、栄養はないのでしょうか。

こんにゃくには、100gあたり3gのグルコマンナン(食物繊維)が含まれています。

グルコマンナンによって、腸内の善玉菌が増え、結果的に老廃物の排泄、代謝アップに繋がります。
さらには消化を促進させ、便秘解消の効果もあります。

また、100gあたり約100mgのカルシウムも含まれています。
カルシウムを摂取することで、血中カルシウム濃度が高くなり、脂肪細胞内のカルシウム濃度が低下します。
これにより、脂肪の合成が抑制され、分解が促進されると言われています。

食物繊維豊富で、低カロリー・低糖質なこんにゃくは、ダイエットに最適な食材と言えます。

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きのこは低カロリー?こんにゃくだけじゃないダイエットの強い味方!

こんにゃくは0カロリーとは言えませんが、100g当たり6~7kcalと低カロリーで、消化分解できない食物繊維が腸の掃除屋さんといわれていて、ダイエットの強い味方です。

こんにゃくだけじゃなく、きのこも低カロリーだということをご存じですか?

きのこといってもシイタケやシメジ、マイタケなど様々な種類がありますが、どのきのこも低カロリーなのでしょうか。
栄養はあるのでしょうか。

そこで、きのこ類のカロリーや栄養素について解説します。

キノコの種類別のカロリーは?

キノコの種類別に100当たりのカロリーを比較してみましょう。

生しいたけ:18kcal
干ししいたけ:182kcal
ぶなしめじ:18kcal
生まいたけ:19kcal
干しまいたけ:181kcal
生えのき:22kcal
えりんぎ:24kcal
マッシュルーム:11kcal
なめこ:15kcal

となっています。

もちろん生のままで食べるのではなく調理をして食べることになりますが、ゆでた場合はそれぞれ1~2kcal高くなります。それでもすべてのキノコ類で20kcal前後となります。

ただ干して乾燥をさせれば、しいたけもマイタケもカロリーが10倍くらい高くなっていますが、乾燥をさせれば水分が抜けて軽くなるので、100gという量が生の時よりも多くなるためです。

きのこの種類別の栄養は?

しいたけに含まれる栄養分

しいたけにはエリタデニンという成分が含まれています。エリタデニンはコレステロールと中性脂肪を減らす働きがあります。エリタデニンはキノコの中でもしいたけやマッシュルームにしか含まれていません。

その他に食物繊維やカリウム、ビタミン類が含まれています。カリウムはナトリウムと共に細胞の浸透圧を維持したり、神経刺激の伝達や心臓や筋肉の機能を維持する働き、高血圧を予防する働きがあります。

しめじに含まれる栄養分

しめじは、脂肪や糖質の代謝に効果的に働くビタミンB2が豊富に含まれています。また食欲を抑える働きがあるレクチンという成分も含まれ、さらにアルコールを分解をサポートするオルニチンという成分も含まれています。

まいたけに含まれる栄養分

まいたけには、MXフラクションという成分が含まれています。MXフラクションは、中性脂肪や悪玉コレステロールの分解を促進する働きがあり、脂肪をため込まない体を作ってくれます。MXフラクションは、まいたけにしか含まれない成分です。
食物繊維やカリウム、ビタミンB1やB2も含まれていて老化防止や疲労回復にも有効です。

エノキに含まれる栄養成分

エノキは食物繊維を多く含み、保湿や美容に効果が期待できるトレハースと言う成分も含んでいます。さらにストレス耐性を強くするy-アミノ酸も含まれています。
歯ごたえがあるので、よく噛むことで満腹感も得られやすいキノコです。

エリンギに含まれる栄養成分

エリンギには、他のどのキノコよりも多くの食物繊維が含まれています。豊富な食物繊維が便秘を改善し、腸内環境を整えてくれます。
ビタミンB1とB2を含み、疲労回復やエネルギーの生成をサポートし、脂肪や脂質の代謝を促進する働きもあります。

マッシュルームに含まれる栄養成分

マッシュルームにも食物繊維が含まれてますが、水に溶けない不水溶性なので水分を吸収して腸内で膨らみます。それが便の傘を増やしてくれるので、便秘解消が期待できます。
また食物繊維は血糖値の急上昇を防ぐ効果もあり、噛み応えもある食材なので満腹効果も得られるきのこです。
さらにマッシュルームにはビタミンB群も含まれていて、疲労回復効果や脂質や酵素の代謝をサポートします。

なめこに含まれる栄養素

なめこにはねばねば成分があります。それは水溶性の食物繊維で、便秘解消や粘膜を保護する働きがあります。また肌に潤いを与えたり血中コレステロールを下げる働きのあるコンドロイチンも含まれています。
さらに美肌効果があり、血糖値の上昇を抑えたり善玉菌を増やす働きのあるトレハロースという成分も含まれています。

こんにゃくと共に低カロリーでダイエット効果のあるきのこたち

こんにゃくも100gあたり6~7kcalで、腸内の善玉菌を増やし老廃物の排泄を促す効果のあるグルコマンナンという食物繊維が含まれています。

そんなこんにゃくとキノコを使った料理ならダイエット中でも安心して食べることができます。

そこでこんにゃくとキノコを使ったレシピを簡単に紹介します。

「ピリ辛炒め」

下ゆでしてあくを抜いたこんにゃくは細切りしてフライパンで乾煎りし、そこに好きなキノコも同じくらいにカットしてごま油を入れて炒めます。
こんにゃくに少し焼き色がついてキノコがしんなりしたらめんつゆを入れて味をしみこませます。最後に一味唐辛子を振って仕上げます。

「おかか炒め」

ピリ辛炒めと同じ要領で炒めてめんつゆで味をつけ、最後におかかを入れて仕上げます。

「バター炒め」

ピリ辛炒めと同じ要領でこんにゃくとキノコを炒めますが、ごま油ではなくバターで炒めます。味付けも同じうめんつゆを使うと簡単です。ポン酢を使っても美味しくいただけます。

「甘辛炒め」

ピリ辛炒めと同じ要領でこんにゃくとキノコを用意します。ごま油で炒めたあと醤油とみりんを同量(大さじ1~2)いれて味付けをします。味がしっかりなじんだら白ごま(または黒ごま)をまぶして完成です。

どれも簡単にできるものばかりなので、ぜひお試しください。

こんにゃくもキノコも栄養成分がしっかりあって、しかも低カロリーの食材です。
どちらも共通して含まれているのが食物繊維です。

健康のためにもダイエットのためにも代謝を良くすることが大切になってきますが、食物繊維は腸内をきれいにしてくれるので毎日でも使いたい食材ですね。

まとめ

こんにゃくは、低カロリーで食物繊維が豊富な食べ物です。
煮物にするほか、食材をこんにゃくに変えて食べるなど様々な食べ方のバリエーションがあります。
こんにゃくは、ダイエットに効果的な食品なので、ダイエット中の方は積極的に取り入れましょう。

ただし、「こんにゃくだけをたくさん食べる」などの極端なダイエットは厳禁です。
こんにゃくを過剰摂取をすると便秘や下痢、腹痛、最悪の場合、腸閉塞になってしまうこともあります。

1日の摂取量としては、こんにゃく1枚分程度に抑えましょう。

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