日本テレビで月曜日の深夜に放送されている人気バラエティ番組の「月曜から夜ふかし」。MCは、関ジャニ∞の村上信五さんとマツコ・デラックスさんが務めておられます。
この番組で注目を浴びている、桐谷さんという方をご存知ですか?
番組で放送される桐谷さんは自転車で爆走し、株主優待券を使いまくる様子はついつい見入ってしまいますよね。
株主優待で生計をたてていて、毎日のスケジュールは「有効期限が切れる前に株主優待券を必ず利用すること」を基準に組んでいるそうです。
桐谷さんには「株主優待券は有効期限が切れたらただの紙切れになってしまう。
それがとにかく嫌だ」という強い思いがあります。
しかし、所持している株主優待券の数は2〜3枚ほどではありません。何十枚にも及びます。
その有効期限が切れる前に株主優待を受けなければならないので、一日のスケジュールはとてもハードになります。
そのハードスケジュールをこなすために自転車を立ち漕ぎで爆走する姿は「月曜から夜ふかし」の名物になっていると言っても過言ではないでしょう。
月曜から夜ふかしの桐谷さんやフェフ姉さんを見ると、人の幸せって杓子定規では測れるものではなく、人それぞれだなあとつくづく思う。#月曜から夜ふかし pic.twitter.com/zPXjG9IdIS
— 50オヤジの独りごつ (@happykotakatu) July 18, 2022
「桐谷さんって何者!?」「桐谷さんってなんで金持ちなの!?」
桐谷さんについてこのような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、『桐谷さんはなぜ金持ちで株主優待で生活?何者なのか徹底調査!』として、そんな株主優待で生計を立てている桐谷さんは一体何者なのかに迫っていきます!
桐谷さんと株主優待
農業的投資のメリット
桐谷さんは何者!?
桐谷さんは、個人投資家です。
あの?島唄の方?
— きり (@nice_ateeseven) July 21, 2022
ざっくり説明すると、持っている銘柄を買ったときより高くなったときに売って利益をだす、というのが投資の基本です。
そのため投資家の方は、証券取引所が空いている平日の9:00〜11:30と12:30〜15:00はPCに張り付いて株の値動きを追うことに集中している場合がほとんどです。
桐谷さんも例に漏れず、平日の9:00〜11:30と12:30〜15:00はPCの前で集中している姿が「月曜から夜ふかし」の密着取材で放送されていました。
桐谷さんはこの時間以外の時間で大量の株主優待を受けるスケジュールを組んでいるので、予定がつめつめになるのも納得ですね。
桐谷さんはなぜ金持ち!?
桐谷さんはなぜ金持ちなのかみていきましょう。
本名は桐谷広人さんといい、元プロ棋士です。
緻密に研究された将棋を指すことから「コンピュータ桐谷」の異名が付けられていました。
桐谷さんは東京証券協和会に設置された将棋部の師範をしていたことをきっかけに、投資を勉強し始めました。
買い始めた頃投資の知識等はなかったそうですが、すぐに5万円ほどの儲けがでたとのこと。バブル期ということもあり、「株価は永久に上がり続ける」と信じ切っていたそうです。
棋士は、勝負師です。そのためか1980年代の将棋界では、投資をしている棋士は多かったようですよ。
桐谷さんは棋士としての収入と投資で資産を増やしていき、お金持ちになったということがわかります。
しかし1991年にバブルは崩壊し、桐谷さんは1億円もの資産を失いました。
それでも大きなお金を動かせる信用取引による株取引を続けてきた桐谷さんですが、2008年の9月15日に起こった「リーマン・ショック」により、棋士を引退した当時3億円近くあった資産はなんと5000万円にまで減ってしまったそうです。
資産がこんなに減ってしまう衝撃は計り知れませんが、3億円もの資産を所持していた時期があるというだけでも、桐谷さんがお金持ちであることがわかりますね。
桐谷さんが株主優待の良さに気付いたきっかけ
リーマン・ショックを受け、すっかり落ち込んでしまった桐谷さん。
株券はある程度残っているものの、現金はほとんどなくなってしまったと言います。
そんな落ち込んでいる桐谷さんに届いたのが、株の優待品や優待券でした。
これらを中心に数年間現金を使わない生活をしてみたことをきっかけに、桐谷さんは「株主優待を基本とした生活の良さ」に気づいたそうです。
それでも桐谷さんは、信用取引を続けます。
しかし、2011年3月に発生した東日本大震災による株価の暴落を受け、そのときに抱えた信用取引によるマイナス分をゼロまで引き上げたところで信用取引からは足を洗い、「農業的投資」に切り替えました。
桐谷さんも採用している農業的投資とは
農業的投資とは、1つの銘柄にしぼって資金を注ぎ込む“一本釣り”ではなく、幅広い銘柄に投資して“種”を蒔き、収穫期がきたら“刈り取る”という投資方法のことを指します。
一本釣りは一つの銘柄だけに資金を注ぎ込む分、高い配当金を受け取ることができます。
しかし、何が起こるかわからないのが経済です。
資金を注ぎ込んだ銘柄が暴落したら、マイナスになってしまいます。
でも、資金を幅広い銘柄に投資していたらどうでしょう。
もし暴落した銘柄があったとしても、それは今は“収穫期ではない”と判断し、また上がってくるのを待つことが出来ます。
代わりに成長し“収穫期”となった銘柄を刈り取れば、利益を得ることができますね。
ハイリスク・ハイリターンである一本釣りスタイルか、ローリスク・ローリターンである農業的投資スタイルか。
どちらも一長一短ではありますが、桐谷さんは大きなお金を動かす信用取引で痛い目に遭ったことで、投資スタイルを配当金や株主優待重視の“農業的投資”に切り替えています。
今ハイリスク・ハイリターンな取引が成功している場合は、農業的投資のようなローリスク・ローリターンなスタイルは物足りなく感じてしまうかもしれません。
でも、やはりリターンの分だけリスクもハイ。
桐谷さんも「痛い目に遭わないとやめられなかった」とお話されていましたが、農業的投資のような投資方法もあるということを頭の片隅にいれておくことは、必要かもしれませんね。
まとめ:桐谷さんのような株主優待生活を送るために
今や投資の指南書を何冊も出版し、投資の講演会にも引っ張りだこの人気者・桐谷さん。
ここでは『桐谷さんはなぜ金持ちで株主優待で生活?何者なのか徹底調査!』として、そんな桐谷さんについてまとめてみました。
株主優待で生活しているだなんて羨ましい!と思いましたが、経済の変化を受けた荒波にもまれてきたからこそ、今があるのですね。
桐谷さんをきっかけに、株主優待を目当てに投資に興味を持った方も多いのではないでしょうか。
株主優待を受けるには大きすぎるリスクを背負ってしまわぬよう最低限の知識は身につけながら、投資による株主優待ライフを楽しんでいきたいですね。