鍵屋さん調査シリーズ第3弾!
今回は、
「天才鍵師は存在するのか!?」
「鍵屋に必要な道具とは?」
「鍵屋に依頼するときの注意点」
など、鍵屋さんの技術面に関して調査していきます!
鍵屋調査シリーズ第1弾、第2弾をまだ見てない方はこちらもどうぞ!
そして今回も、調査に協力してくれたのは「カギの金太郎」さんです。
東海地区で鍵屋をやってるカギの金太郎です。
よろしくお願いします。
テレビでよく見かける天才鍵師っているの?
第3弾です!今回もよろしくお願いします!
はい、お手柔らかに(笑)
よくテレビなどで天才鍵師などと取り上げられることがあるのですが、何か違いはあるのでしょうか?
難しい質問ですね。
確かに技術レベルが高いと思う人はたくさんいると思うのですが、テレビでよく取り上げられているのは金庫の話しが多いですよね。
たしかにテレビは金庫が多いですね。
開かずの金庫的な。
はい。それもすごいんですが、個人的にはいたちごっこをいち早く攻略した人って技術力がある人が多いですね。
ほう、といいますと?
鍵はその名前の通り、鍵なので誰かに開けられたり鍵を作られたりしたらメーカーも困るわけで。あちらも一生懸命セキュリティの高いものをどんどん作っていくわけです。最初はすごい、これは開けられないぞと思うわけなんですが、時間がたつと誰かがそれを攻略し道具が販売されという流れになるわけです。
そういうことですか。
新しい道具があれば誰でも開けれちゃうんですか?
技術ありきですが鍵屋は実は道具がすごいっていうこともあります。
鍵屋の道具とは一体!?
道具ですか。
差し支えなければどんな道具があるのでしょうか。
例えば家の鍵を開けたりする時って鍵屋はピッキングしてあけるイメージありますよね?
はい。針金みたいなのでカチャカチャやってるイメージです。
もちろんそういったピッキングツールも誰かが開発しているわけだったりするのですが、今住宅の鍵をピッキングで開ける人はほとんどいません。
えぇ!?そうなんですか?
鍵が進化してピッキング対策の鍵が出来ていますのでそれを攻略するのは大変な作業なのです。なので鍵穴から空けるのではなく内側のつまみを回す道具が開発されたのです。
内側のつまみ!?
そんな道具があるんですか?
住宅の鍵開けをやっている鍵屋さんはほぼ100%その道具を持っています。逆に言うとそういった場面で道具がなければ何も出来ません。
鍵屋の裏話
鍵屋は道具がないとほとんど何もできない一般人になってしまう。
逆に鍵の交換などはドライバー1本あれば出来る内容もある。道具の中には数千円から数十万円のものもあるという。新しい道具を試すときはワクワクする。
鍵屋1年生の仕事内容は?
はじめから出来るわけでないと思うのですが、最初はどのような仕事から始めるのですか?
私が最初勤めた鍵屋では1か月から2か月ぐらいは店の中で練習したり機械の使い方を覚えたりするのですが、最初は合鍵を削ることから始めますね。
最初は合鍵からなんですね~
合鍵は作るのは簡単なのですか?
合鍵も練習してちゃんと精度が上がってからじゃないとお客様の鍵を削ったりしません。合鍵もディンプルキーなどの鍵は難しかったりします。
合鍵を作れるようになった後は?
その後は先輩についていき作業を見たり教えてもらったりしながら3か月程度で1人で現場にいくことになります。
たった3か月で1人に…。
不安じゃないですか?
めちゃくちゃ不安です(笑)
でも困ってるお客さんを放ってはおけないので死ぬ気で頑張ります。
鍵屋の裏話
最初は基礎ばかりで現場にはほとんど出ない。スパルタな鍵屋さんでは機械を使わず、やすり1本から鍵が出来るまでをやらせるところもある。
合鍵はコピーするのに難しい商品もある。また鍵によってはメーカーに取り寄せないと出来ない鍵もある。今ではネットでも合鍵が作れる。
素人がやりがちな間違ったピッキング
前にルパン三世で鍵穴に粘土のようなものを入れて鍵を開けてたんですがそんなこと可能なんでしょうか?
少なくとも今の鍵は出来ませんね(笑)
そ、そんな…
アレ、かっこよかったのに…
鍵の構造を知っていれば出来ないという事はよくわかるのですが、そもそも鍵穴の中は鍵の形になっていないのです。また鍵穴に粘土を入れたら中に粘土が残って鍵が壊れてしまいます。
えー!そうなんですか?
素人がマネしたら鍵が壊れちゃいますね。
ピッキングで鍵が開けれるとどっかで見た人が木の棒を突っ込んで鍵が開かなくったりっていうのは年に数回、定期的にありますね。(笑)
確かにテレビとかで見ると簡単に開けてるので行けそうな気がしますよね
さっきも話しましたが、住宅の鍵などはもうピッキングで開けれるものはほとんどありません。この話しは鍵屋の世界からあまり出ていなくて依頼をいただける不動産屋さんとかでもあまりわかっていない人がいるぐらいです。
毎日ピッキングしてるもんだと思ってました。
カチャカチャっと簡単に開けてくれるものかと。
これもあるあるですが、お客様から依頼が来た際に簡単な鍵だから大丈夫です。と言われますが簡単な鍵である可能性はほとんどありません。(笑)
素人が勝手に判断するなって事ですね。
そこまで強く言ってませんよ、感じ悪くするのやめてください(笑)
鍵屋の裏話
粘土では鍵は開けれない。木の棒でもあけれない。最近の鍵は構造がわかっていても今はピッキングで開けれない。世間の鍵のイメージと違うので食い違うことも多い。
鍵屋さんに依頼するときのコツは?
では鍵屋さんに頼む時などのコツなどはありますか?
コツなどは特にありませんが、こちらがある程度ご質問しますので、状況を教えていただけると助かります。また鍵をなくしたり壊れてしまった時は焦ってしまう方も多いのですが冷静になってもらうのが一番ですね。
鍵を無くすと焦りますからね。まずは深呼吸ですね。
後から鍵が出てきて作業終了していた時などは何とも言えない空気になりますからね(笑)。
気を付けます(笑)
あとコツではないのですが、鍵を扱う仕事ですので、第三者からの依頼は基本的に承ることが出来ません。それが本人であっても身分証明などで確認出来なければ作業することが難しいです。
仮に鍵をなくして家の中に身分証明があるみたいな場合はどうすればいいんでしょうか?
最初にやるべきことは鍵を持っている方に鍵を持ってきてもらうのが一番手っ取り早いと思います。ご家族とか、管理人さんとか。どうしても何もないという場合は警察官立ち合いの元作業させていただくこともあります。
鍵屋の裏話
鍵をなくしたときは焦りがち。冷静になって鍵を探そう。
今回は、鍵屋さんの技術面などのお話を調査しました!
今回ご協力いただいた、カギの金太郎さんのホームページはこちら!