日本シリーズ1,2戦で、巨人がソフトバンクに1-5、5-13と大差で敗れたため、このまま4連敗では、日本シリーズ史上で最大得点差となった阪神屈辱の記録33対4を超えるのではとささやかれています。
日本シリーズ33対4の意味を明らかにし、過去のシリーズ最大得点差の試合をランキングしてみました。
日本シリーズ33対4の意味
日本シリーズ33対4の経緯や意味について見てゆきましょう。
1950年から始まった日本シリーズでの最大得点記録をまず見てゆきましょう。
1ゲームでの最大得点は18で、巨人が西鉄戦で、1963年第7戦で記録したものです。
この試合は、18-4で巨人が勝ち、14点差の最大得点差の試合でもありました。
また、1イニング最大得点もこの試合で、巨人の4回での9点です。
しかし、このシリーズでの総得点は、巨人の40-29で、その差11となっており、歴代7番目の記録にすぎません。
日本シリーズ最大総得点差が阪神ファン屈辱の記録33対4で、334は、阪神のあまりの惨敗ぶりからこの試合を意味するインターネットスラングとして広まったほどです。
西スポさんが「33-4」の記録を「掘り返した」という声が多いですが。
我々虎党は毎日のように、なにがしかの334に触れています。
(防御率3.34、アンケートの結果が33.4%、牛肉100グラム334円…など)決して過去の話ではなく、毎日使う自虐ネタです。 https://t.co/MchKAhjdbO pic.twitter.com/vbPtOC0xQF
— ぶるーみんと (@bluemintdamekyo) November 23, 2020
33対4の経緯は次のようなものです。
2005年パ・リーグのレギュラーシーズンで2位でのバレンタイン監督率いるロッテが、プレーオフで1位のソフトバンクに勝って、パ・リーグ優勝チームとなり、セ・リーグ優勝の岡田監督率いる阪神と日本シリーズを戦いました。
第1戦10-1、第2戦10-0、第3戦10-1、第4戦3-2と4連勝で、ロッテが阪神を圧倒しました。
合計33-4の得点差も、日本シリーズ史上1位ですが、阪神がこのシリーズで残した得点(4点)、防御率(8.63)、安打(22)、本塁打(0)などの記録は現在においてもシリーズ史上最低記録です。
このシーズンのロッテと、2位中日に10ゲーム差をつけてセ・リーグを制した阪神との関係は、プレーオフでロッテを破って勝ち上がったソフトバンクと、独走態勢でセ・リーグを制した巨人との今シーズンの関係に似ているものがあります。
日本シリーズ最大得点差ランキング
では、33対4以下の記録のランキングを8位まで挙げてゆきましょう。
33対4の得点差が、1位の29から、以下18,16,15,14,13,11,10と2位以下に大きなギャップがあることが一目でわかります。
やはり、334と呼ばれて記憶されるくらいロッテの圧勝、阪神の惨敗が際立っています。
日本シリーズ33対4に関するみんなの反応
- 回が進むごとにSBは加点していく、結果として巨人が追いつきそうなチャンスがまるでないし・・・そりゃ33-4が頭によぎってしまうよね
- 一応、セ・リーグを独走して優勝した巨人がこの様なんだから、セリーグのレベルが圧倒的に低いんだと言うこと。DH云々かんぬんより、野球に取り組む姿勢が明らかに違うんだと思う。
- ピッチャーの投球テンポや打者の鋭い振りなど、全然レベルが違い過ぎる、巨人は多分一勝も出来ない。ホークスの選手は何かしら一芸を持っていて、考えて工夫して主力を張っている。巨人の選手がホークスに来たとしても主力にはなれないと思う。
- セ・リーグパ・リーグのあり方、日本シリーズ、交流戦のあり方を見直すためにも、ソフトバンクには完膚なきまでに、叩き潰して欲しい。いかに実力差があるかをセ・リーグ関係者は知るべきだ。
- 負けるにしてももうちょっとなぁ…あれがセ・リーグ一位だと思うと情けない。日本一は無理としても去年の二の舞はとは思って楽しみにしてたが去年より酷い状態かもな、
出典:ヤフコメ
まとめ
- 日本シリーズ最大得点差33対4は、阪神がロッテに全敗した2005年の記録
- 日本シリーズ最大総得点差の試合をランキングすると33対4に次ぐのは、巨人南海の26対8で、1位と2位以下には大きなギャップがある
- 巨人の不甲斐なさ、セ・パの実力の大きな差を指摘するあきらめの声の一方、このままではセ・リーグが見放されると改革を促す声がある
ランク2位の得点差26対8の記録は、1951年に奇しくも巨人がソフトバンクの前身南海ホークスを4勝1敗で撃破して記録したものです。
巨人、セ・リーグはいつからこのような惨状になってしまったのでしょうか?
巨人の奮起、セ・リーグの抜本的改革によって、野球ファンにとって日本シリーズが真の日本プロ野球の頂点を目指すワクワクした戦いとなるよう願いたいものです。
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