荼毘の正体~轟の兄弟・燈矢説はウソ!?エンデヴァーやホークスとの因縁は?

荼毘の正体とは?

※速報!2020年11月9日発売のヒロアカ290話にて荼毘本人がとうとう燈矢であると告白しました。

荼毘は作品中で過去が一切謎になっています。

元々は悪のカリスマ・ステインの思想に共鳴して、情報ブローカー・義爛の仲介でヴィラン連合に入った荼毘。

仲間にすら自分の素性や過去について一切語っていません。

その後、轟焦凍やエンデヴァーと遭遇した時も因縁のありそうなセリフを語っていました。

同じ炎系の個性だから焦凍の兄・燈矢説も出てます。

果たして荼毘の正体は誰なのか?

また超常解放戦線編でホークスに語った伏せられたセリフは何か?

荼毘の正体や過去、因縁などをまとめました。

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荼毘の初登場は?

出典:https://heroaca.com/

荼毘の初登場はステインが逮捕された後にステインの思想が広まり、情報ブローカーの義爛が死柄木弔の元に連れてきた時です。

第一声は生の死柄木弔を見て

「生で見ると…気色悪いなぁ」

でした。うん、礼儀知らずですね。

そして義爛の紹介によると

「目立った罪は犯してないが、ヒーロー殺しの思想にえらく固執してる」

そう言われてます。

そして荼毘は当時のヴィラン連合について

「不安だな…この組織、本当に大義はあるのか?」

と疑問を呈してます。

つまり、荼毘は自分が入る組織について、大義を掲げているかを重要視していました。

当時の死柄木弔は思想もなくただオールマイトを殺したいだけでしたので不安視するのも無理はありません。

そして死柄木弔から名乗れと言われて荼毘は、

「今は『荼毘』で通してる」

本名を言えと再度言われても

「出すべき時になったら出すさ」

つまり、いつかは明かす意志があると。そしてさらに、

「ヒーロー殺しの意志は俺が全うする」

そう宣言しています。かなりステインに魅せられてるようです。

ヴィラン連合入りするまで目立った罪は犯してないと義爛に言われてるということは、荼毘と名乗るようになってからは、あまりヒーローを殺してないか、秘密裏にやっていたのでしょうか?

あるいは荼毘と名乗る前は今と見た目が違っていた可能性も出てきますね。

荼毘の正体は燈矢説は間違い!?

荼毘が轟焦凍の兄・燈矢では?という説は根強いものがあります。

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轟燈矢の情報まとめ

まず燈矢について分かっていることをまとめます。

燈矢は轟家の長男です。夏雄が燈矢兄と呼んでることから間違いないです。ただし身長は夏雄よりも低いです。

長男ですが、兄弟の一番上かどうかまでは不明。冬美よりも年下の可能性も。ちなみに姉・冬美は22歳、夏雄は19歳です。冬美と夏雄の間に生まれたなら生きていれば今頃20~21歳でしょうか。

髪の色は赤色で、これは轟家の炎の個性を持つ者の特徴です。

202話の轟焦凍の回想シーンでは幼少期にエンデヴァーから言われた言葉として

「燈矢は惜しかった。俺以上の火力を備えているのに…冷の体質を持ってしまって…あいつは惜しかった」

つまりエンデヴァー以上の火力を持っていることが分かります。「冷の体質」とは轟の母・冷の体質という意味で、熱さに弱いということでしょう。

惜しかったと言ってることから、焦凍が生まれるまでは一番期待されていたようです。ということは、炎と氷の2つの属性を持っていたけど、熱さにやや弱いことで、エンデヴァーの理想どおりには行かなったことが分かります。

ただし、アニメだと髪が赤色一色なんですよね。ということは属性は炎だけなんじゃ?って思いますが。

もしかしたら火力がエンデヴァー以上だったので期待されたけど、熱さに耐えられず惜しかったという意味かもしれません。

そして後述しますが、燈矢は亡くなっています。

荼毘=燈矢説の根拠①同じ炎の個性だから

荼毘が燈矢と同一人物ではないかという説の根拠を4つ挙げてみます。

荼毘はエンデヴァーや轟焦凍と同じく炎を使います。

ただし、荼毘の炎の色は青い炎です。これは一般的に赤い炎よりも高温とされています。エンデヴァー以上の火力なのは間違いありません。

そして荼毘という名前も意味は「火葬」です。そう名乗ってることも意味深です。

荼毘=燈矢説の根拠②目の色が同じエメラルドグリーンだから

轟家で炎の個性を持つ者は目の色がエメラルドグリーンになります。

エンデヴァー自身は両目がエメラルドグリーン。

轟焦凍は炎の個性がある左半身の左目の色がエメラルドグリーンです。

そして荼毘はマンガ版では分かりませんでしたが、アニメ版ではしっかりエメラルドグリーンです。

これだけ共通するものがあれば同じ血が流れてるのでは?という疑いも強くなります。

荼毘=燈矢説の根拠③皮膚がやけどしているから

轟家では炎と氷の2つの個性を持つ焦凍以外は失敗作扱いされていました。

なぜ失敗作か?それはエンデヴァーによると、炎の個性は熱が身体にこもり、長時間使うと身体に影響が出るからです。だから個性婚で氷の個性を持つ奥さんと結婚したほど。

エンデヴァーが脳無ハイエンドと対決したときも長時間の過大な出力で限界が来ていました。

また轟焦凍についても31話の扉絵で「左半身を長時間断続的に使うと……どうなるんだ!?」と意味深なコメントが載ってます。

荼毘は外典との戦いで露呈したように、長時間使うと皮膚が焦げることが分かっています。

それゆえに連発したり、長時間使うと身体に影響が出てしまいます。

これってエンデヴァーの言う失敗作に当てはまるのでは?と考えられます。

荼毘=燈矢説の根拠④エンデヴァーや焦凍をフルネームで呼ぶから

林間学校の合宿で焦凍と出会った時、脳無ハイエンド戦が終わったエンデヴァーと出会った時、いずれもフルネームで呼びかけています。

これって違和感ありますよね?相澤先生のことはイレイザーヘッドって呼んでるのに。

要はこの2人とは何かしら因縁があることを意味していると思われます。

以上、①から④の理由で昔から荼毘はエンデヴァーの息子の1人、燈矢ではないか?と言われてきました。

しかし最近になって燈矢はとっくに亡くなっていることが明らかになっています。

よって、荼毘=燈矢説は崩れたことになります。

エンデヴァーは自宅の仏壇で、燈矢の写真に向かって線香を上げて手を合わせています。

これって確実に亡くなってる証拠です。単なる家出とか行方不明ならこんなことはしないでしょう。

それにエンデヴァーも焦凍も、荼毘と至近距離で会ってるにも関わらず、無反応でした。

もし燈矢の面影が残ってるなら、家族だから何かしら反応はあったはず。

とうことは、実際亡くなってることもあるけど、面影もない、似てない、特徴が一致しないということでしょう。

轟家の場合、炎の個性は髪の色は赤、氷の個性は髪の色は灰色です。

なのに荼毘は黒色です。そう考えると轟家の特徴と一致しませんね。

荼毘の正体は結局何か?

これに関しては2020年4月の時点でまだ分かっていません。

しかしエンデヴァーら轟家と何かしら因縁があることを考えると燈矢説から離れることができません。何かしら関係があるはずです。

そこでいくつかの可能性について挙げてみたいと思います。

荼毘の正体①燈矢の身体を乗っ取った説

燈矢じゃないけど燈矢であると。

どういうことか?例えば、誰かが燈矢の身体(死体)を乗っ取り、燈矢の個性が使えるようになった。

ブラクロならエルフの魂が転生するとか、呪術廻戦ならニセ夏油みたいな感じでしょうか。

そんな可能性は低いけどありえます。乗っ取るとなると自分の魂を移し替えることができるのでしょうか?

ヒロアカの世界観ならそんな個性の持ち主がいたとしてもおかしくありません。

荼毘の正体②個性を受け継いだ説

他の可能性はどうか?

荼毘の皮膚がやけどで継ぎ接ぎだらけなのは、個性の強さが肉体に合っていないことを示しています。

まるでワン・フォー・オールを受け継いだばかりのデクのようですよね?

ということは、エンデヴァーの轟家の燈矢、もしくは親族の誰かから個性を受け継いだという可能性もあります。

それによって目の色がエメラルドグリーンになったのかもしれません。

デクのように無個性とは言わないけど、元々、評価の低い個性の持ち主で、それが何かの縁で轟の親族か誰かから炎の個性を受け継いだけど、能力を持て余し、肉体的に耐えられなくて皮膚が継ぎ接ぎになったという可能性も。

荼毘の正体③皮膚を移植した説

他には皮膚が継ぎ接ぎなことから、あえて継ぎ接ぎにしてる、つまり皮膚を移植した可能性もあります。

普通は重度のやけどを負ったとしても、病院で皮膚移植をすればもっとキレイな肌になります。

でも荼毘の移植した皮膚ってアニメでは紫色です。普通の人間の皮膚とは思えません。焦凍のやけどした顔はきれいな紫色ですし。

異形系のヒーローの皮膚でも移植したんでしょうか。何か異様な皮膚をあえて移植してるとも思えます。

それが炎の個性と関係している可能性も。

たとえば燈矢の死体とか他人の皮膚を移植することでその人の個性を使えるようになる個性とか。うーん、ちょっと無理があるか。

荼毘の正体④ホークスの関係者?

267話で荼毘はホークスを本名の「鷹見啓悟」と呼んでいます。

このことにホークスは相当驚いていました。なぜなら、その本名は彼が幼少期、公安の専用プログラムを受けるときに捨てたものだからです。

ホークスの本名は一般公開されておらず、知ってるとしたら公安関係者しかありえません。

荼毘の正体⑤幼少期のホークスの関係者

もしくは幼少期のホークスと関わっていた人間か。

ここでホークスの過去の話になりますが、ホークスの両親はホークスを放置する毒親というやつで、公安にお金でホークスを売ったような奴らです。

250話ではエンデヴァーの息子を人質にして襲いかかってきたエンディングというヴィランが鷹見という窃盗犯を捕まえたエンデヴァーについて語っています。

ホークスは公安から特別なヒーローになるための専用プログラムを受けるように言われたとき、エンデヴァーのようなヒーローになれるかと質問しています。

当時、ホークスはエンデヴァー人形を抱え、自分を闇から救い出してくれたエンデヴァーに感謝してるようでした。

ここで出てきた鷹見という窃盗犯がホークスの両親で、その事件が新聞などで公開されていたとしたら?

でも新聞報道にホークスの写真や名前は乗らないだろうから、新聞を見てるだけでは分かりません。

となるとその事件の関係者という線は薄くなります。

荼毘の正体⑥ホークスと一緒に公安の教育を受けた仲間

ではホークスが受けた専用プログラムを一緒に受けていた仲間だとしたら?

もしそうならホークスの本名を知っていたとしてもおかしくありません。

でもそうなると警察や公安が荼毘の本名を知らないわけがありません。

これまで荼毘は一切、本名が分からない設定になっているのでやや不自然です。

なので公安関係の線も薄くなります。

ではなぜ荼毘はホークスの本名を知っているのか?

荼毘の正体⑦謎の組織の一員

他に考えられるとしたら公安でも超常解放戦線でもない、未だ登場していない謎の組織の一員であり、その組織の情報ネットワークで知っていたとか。

でも物語のクライマックスに入ってる時点で全く何も出てないですから、その線も薄いですね。

結局、荼毘がホークスの本名を知っていた理由はこれから明かされることになりそうです。

荼毘の正体⑧その他の可能性について

267話では「誰だお前は?」とホークスに聞かれ、荼毘は答えていますが、そのセリフ部分は真っ黒に塗られています。

そしてその直後、ホークスは目を見開いてびっくりしています。

相当衝撃的だったのでしょう。つまりそのセリフの内容こそが荼毘の正体と思われます。

まるで黒霧の正体が白雲朧だった時のような衝撃でしょうか?

となるとやっぱりホークスの関係者なのか?と思われますが・・・

情報通のホークスがびっくりするような正体。

考えられるのは

①死んだと思われていた人

②公安・ヒーロー側の関係者

③実はわりと身近な人と同一人物だった

などが考えられます。

①の場合、実際に死んでるけどドクターのような高度な医療技術で生前の意識を残したまま別人に成り代わってる可能性もあります。黒霧のように。

しかし荼毘は連合入りするまでドクターとは知り合いではありませんでした。

それにドクター以外にそんなマネができる人もいなさそうです。

②の場合、ホークスも知らない公安側のスパイで、実は味方だった、とか。

あるいは荼毘が公安の手先で、スパイとして使ったホークスを始末しようとしていた、とか。

③の場合、変身する能力で姿を変えているだけで、実はホークスの身近にいる人と同一人物だった、とか。

でもホークスと個人的に親しい人って過去にも現在にもいなさそうだからちょっと可能性は低いですね。

①~③の中で選ぶとしたら②が一番可能性が高いですね。

もし②だとしたら、ステインの意志を全うするってのも全部演技だったことになりますが。

荼毘の伏線その1

荼毘には未だ解明されていない伏線がいくつか残されています。

死穢八斎會の若頭オーバーホールが逮捕され、病院に移送中に当時ヴィラン連合だった死柄木弔や荼毘らの襲撃に遭います。

その際に、護衛についたヒーロー・スナッチに「遺族の気持ちを考えたことはないのか?」と言われた荼毘。

荼毘はエンデヴァーが脳無ハイエンドを倒した後に現れ、エンデヴァーから

「スナッチを倒した奴か!」と問われ、「誰だ?」と思い出せませんでした。

その後、海を見つめている最中に、

「…ああ。思い出した!あいつか!」

「…ハハ、考えすぎてイカレたよ」

そうつぶやいてます。

荼毘は過去に遺族の気持ちを考えすぎておかしくなったことがあるのでしょうか?

遺族とはここでは自分が殺した相手の遺族という意味でしょう。

となると以前は殺した罪悪感に苦しんだことがあることになります。

では誰を殺したのか?その人物は荼毘にとって重い意味を持つのかもしれませんね。

荼毘の伏線その2

267話でホークスと会話する荼毘。

荼毘はホークスのミスとしてトゥワイスよりも自分をマークすべきだったと指摘。

そして、

「この世界に本物の英雄なんていやしねえ」

「俺はステインの意志を全うする者だ」

そう言い残してます。

なんと初登場した時に言ったことを今も言ってます。それほどこだわってるんですね。

元々、荼毘はステイン逮捕後に現れたフォロワーの1人で、連合入りした時もステインの意志を継ぐつもりで入ってきました。

同時期に入ったトガヒミコもステインに共鳴した1人ですが、トガヒミコよりも傾倒してる感じでした。

ではステインの意志とは何か?それは「英雄回帰」です。

ヒーローとは見返りを求めてはいけない。自己犠牲の果に得うる称号でなければならない。

現代のヒーローは英雄を騙るニセモノだから、粛清を繰り返すことで世間にそのことを気づかせると。

つまりお金や名誉を求めるようなヒーローはニセモノだということでしょう。

ステインは元々、オールマイトに憧れてヒーローを志すも、ヒーロー科高校の根本的な腐敗に絶望して中退しています。

荼毘がステインの意志を全うするということは、今のヒーローは全部ニセモノだから全員粛清する、そのために動いてるということでしょうか?

ステインになぜ共鳴するのか?それは荼毘自身も最初はヒーローに憧れて、そして絶望した過去があるからでは?

トガヒミコのように自分の個性を否定され、自分のあるがままを貫こうとしたら世の中からはみ出てしまったのでしょうか?

荼毘の正体まとめ

いろいろと荼毘の正体について可能性を提示してみましたが、どれが一番しっくりいったでしょうか?

個人的には公安のスパイ説は可能性がありそうです。

ただし、ホークスでさえベストジーニストを手に掛けるのは相当罪悪感があったのに、荼毘の場合、あちこちで殺しまくってます。

そうなると公安関係者ではないのかもしれません。

それに公安関係者だとすると、炎の個性や轟家と同じエメラルドグリーンの目の色の説明がつかないし。

結局、燈矢じゃないけど燈矢だった、という感じでしょうか?

超常解放戦線編がもっと話が進めばいずれ判明するかもしれません。

その時が楽しみですね。

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