
先生!聞いてくださいよ-!友達が万馬券当てて大儲けしたらしいんですよー!羨ましいー!

それはよかったね。ところで友達はちゃんと確定申告してるのかな?

確定申告?いや、普通のサラリーマンだからしてないと思いますよ?

それはダメだよ。ギャンブルで儲けたお金にも税金がかかるから、忠告してあげないとね。

えー!ギャンブルで儲けたお金にも税金かかるんですか?!でもそんなの申告しなくてもバレないんじゃないですかね?

バレるよ。
パチンコ・競馬・競艇・競輪などのギャンブルはとても身近な存在で誰でも利用することができる娯楽施設です。
特にパチンコ店は全国に約1万店舗もあり、街を歩けばどこにでもある状態です。
友人に誘われたりして一度はやったことある人は多いのではないでしょうか。
大勝ちする日もあれば、大敗する日もあるのがギャンブル。
そんなギャンブルで確定申告をしている人はどのくらいいるのでしょうか。
「ギャンブルで勝って確定申告をしている人なんていない」
「バレないだろうからしなくても大丈夫」
そんな考えを持っている人も多いと思います。
今回は、そんなギャンブルにまつわる税金のお話を調査してきました。
確定申告しないと大変なことになりますよ。
ギャンブルで勝ったら確定申告は必要?

「ギャンブルの儲けで確定申告?そんなのするわけないじゃん」
「買ったか負けたかなんて自分にしかわからないよ。バレるはずがない」
多くの人がそう考えているのではないでしょうか。
しかし、たとえギャンブルで儲けたお金であったとしても
本来は一定金額を超えた収入がある場合は確定申告をして税金を納める必要があります。
確定申告をしないで、税務調査によって税金が未納状態であることが判明すると「追徴課税」が課される可能性があります。
確定申告が必要な金額はいくら?
所得にはいくつか種類があり、所得の種類に応じてかかってくる税金も変動します。
ギャンブルは仕事として行っていない場合、基本的には「一時所得」としてみなされます。
一時所得は、特別控除額が最高50万円まで認められます。
ですので、50万円を超える利益を出した場合に確定申告が必要になります。
逆にいうと、年間の利益が50万円以下であれば確定申告の必要はありません。
ギャンブルの儲けはなぜバレる?
「ギャンブルの儲けなんてどうやってバレるの?」
そう思うのも、わかります。
パチンコや競馬など、お金を受け取った際にその証明となるようなものは何一つ発行されませんし、身分も明かさず受け取ることもできるのでお金の流れは一切わかりません。
ただ、ギャンブルで大きく買った時に、誰か友人に自慢したり、SNSに投稿してしまっている人は多いのではないでしょうか。
そういうルートから、税務署に密告されたり、さらには税務署員がSNSをチェックしている場合もあります。
また、銀行の口座残高が急に増えた場合なども、税務署にチェックされる可能性があります。
そういう形で税務署に無申告であることがバレると、通常の税金とは別で無申告加算税が課される可能性もあります。
無申告加算税は、原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額を支払う義務が発生します。
このような罰を避けるためにも、確定申告はしっかり行いましょう。
ギャンブルにかかる税金はいくら?負け分は経費になる?

一時所得の場合、50万円を超える利益を出した際に、確定申告が必要であるとお伝えしました。
では、実際の納税額はいくらになるのでしょうか。
一時所得の場合、まずは課税所得額の計算をします。
課税所得額 = (利益 - 特別控除額) /2
課税所得額の金額に応じて課される税金の税率が異なります。
課税所得額 | 税率 |
0~195万以下 | 5% |
195万~330万以下 | 10% |
330万~695万以下 | 20% |
695万~900万以下 | 23% |
900万~1800万以下 | 33% |
1800万~4000万以下 | 40% |
4000万円超 | 45% |
ギャンブルの負け分は経費になる?
通常の場合、経費として認められるのは難しいようです。
経費として認められるのは一時所得ではなく、雑所得として認められる必要があります。
その場合は仕事としてギャンブルに取り組んでいることを証明する必要があります。
ただし、その場合でも経費として十分な証拠が必要なので、お近くの税理士に相談するのが良いでしょう。
パチンコ雑誌のライターなどは負け分を取材費などとして認められるケースもあるようです。
おまけ 宝くじは税金がかからないって本当?

高額の払い戻しが期待できるギャンブルとして最も広く認知されているのが「宝くじ」
宝くじもギャンブル?
それだったら宝くじも税金を払う必要があるの?
実は・・・
宝くじの当選金額は非課税!税金を払わなくていいんです!
宝くじの当選金は「当せん金付証票法」(通称宝くじ法)という法律で非課税所得の分類に定められています。
宝くじは、売上の一部を地方財政にあてているから、購入時にすでに税金を払っていると考えるといいですね。
宝くじの当せん金には税金はかからない。
と言いましたが、気を付けてください。
もし仮に1憶円当たって、家族に半分あげようなんてことをしたら贈与税の対象になってしまいます。
年間110万円を超える金額の受け渡しにはたとえ家族であろうと税金がかかってくるのでご注意ください。

どうだい?理解できたかい?

うーん、ギャンブルの負け分が経費に認められにくい現状に不満はあります。

たしかにね。そこらへんは担当する税務署員でも認識が違ってくる可能性もあるから税理士に相談するのが一番だよ。
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