コロナ日本で少ないの本当?海外の反応を見てみると…

コロナ感染者数が近隣諸国や欧米に比べて圧倒的に少ない日本の現状を本当なのと疑う声が特に海外から聞こえてきます。海外メディアやネットの海外の反応をまとめ、これには2つの可能性があることを明らかにしました。

また今後PCR検査を大幅に増やした場合、どういうことが考えられるか特に、致死率がどうなるかを見てゆきます。

日本のコロナの謎って言われてる!

コロナ日本で少ないの本当か?疑惑は消えず

コロナ感染者数が世界各国に比べて、日本で1桁近く少ないのは本当のことなのか?との疑惑が絶えません。

感染者数の世界の国別順位は以下となっています(ジョンズ・ホプキンズ大学システム科学工学センター参照、3/28現在)。

 

中国から始まった感染が、欧州、米国と感染爆発の中心が次々と移ってきています。
中国をイタリアが抜き去り、さらに米国がイタリアを抜いてあっという間に、1位となっていて、現在も感染者数が増え続けています。

これに対し、他国に比べて感染者の増加が緩やかな日本はどんどん順位を下げ、現在29位に留まっています。
中国についで、2位であった韓国も10位となっており、韓国政府は、回復者が感染者増を上回りすでにピークは過ぎたと述べています。

特に医療体制の崩壊が起きたとされるイタリア、スペインなどと致死率を比較してみましょう。

 

中国の4.0%を大きく超えてイタリアは10.6%、スペイン8.0%、イラン7.4%などで、これは医療基盤がぜい弱なのに、PCR検査を増やしすぎて軽症者も医院に殺到し、医療崩壊が起こったためだと言われています。

各国のPCR検査数は次の通りです(アワー・ワールド・イン・データ参照、3/20まで)。

日本は、PCR試験の実施数が他国に比べて、1桁以上少なく、多くの感染者を見逃しているのではないかという疑念です。

海外メディア(独:Wirtschaftswoche、米:NYT、Bloomberg)の疑念を見てみましょう。

日本は中国以外で、最初に感染が確認された国の1つでありながら、現時点で先進国の中で最も感染者数が少ない国の1つです。

中国武漢の都市封鎖や、欧米の大都市のロックダウンなど、これまで、日本は強制してきていないにもかかわらず、
(少なくとも先週までは、)多くの人々にとって通常通りの生活が続いており、東京の通勤電車は相変わらず満員で、レストランは営業を続けていました。

これを、日本がPCR検査をきちんと行ってこなかった。
おそらく7月に東京でオリンピックが開催されるため、感染数を低く抑えることを目指しているのではと主張していた人もいました。

では、以上を含めて、感染者数が少ない理由について考えてゆきましょう。
2つの可能性があります。
1. クラスターにターゲットを絞って、感染拡大を適切に抑制した
さらに、ハグや握手の習慣がない。手指消毒や、マスク着用など、日本の人々は公衆衛生を守るためのいくつかの基本的な措置を他国より、積極的に受け入れた。

2.PCR検査数が少ないため、単に、検査できていない市中感染が発見されていないに過ぎない。
各国のこれまでの感染者総数とPCR検査総数はおおむね比例関係にあります。

日本の致死率3.3%は、イタリアなどに比べると圧倒的に低いのですが、中国より低いものの、ドイツの4倍、韓国の2倍以上、感染抑制の優等生と言われるシンガポール、台湾に大きく劣ります。

その理由については2つの可能性が考えられます。
1. 高熱が4日続く症状が出るなど、感染した可能性が高い人しかPCR検査を行わない方針をとってきたことで、検査希望者が病院に殺到して生じる医療崩壊を防げた
したがって、医療崩壊を防ぐ手立てを考えながら、軽症者のPCR検査を増やせば、致死率はかなり下がる可能性が高い。

2. 検査能力、体制の問題で、検査を要請しても、受けることができず、重症化してから医療機関に搬送されるたため、死亡率があがった可能性がある。

しかし、今週末に入って、状況は一変し、特に東京では、感染爆発の瀬戸際にあるとされ、首都封鎖も現実味を帯びてきました。

日本の状況が新たな段階に入ったと考え、PCR検査を増やしつつも、医療崩壊を防ぐ手立てをきっちり行うことが必要となる時期に差しかかっています。

日本の真価が問われるということだ!
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コロナが日本で少ないことへの海外の反応

  • 日本で、電車にイワシのように詰め込まれたことを経験しています。私の娘家族が住んでいるので、感染者数の低い数値に期待していましたが、オリンピックの開催のために隠蔽があったのではと疑ってもいました。私が間違っていたのだと思いたい。
  • おそらく、日本の成功は、感染させたり、感染されることを予防するために、人前でマスクを着用するという非常に一般的な慣習によるものだと思います。
  • 高齢者介護施設の看護師の日本の友人は、多くの症例がみられるが、それをインフルエンザと呼んでいると言っています。なんでもふりをする(偽って見せかけようとする)日本の性向は、多くの状況ではうまく機能しますが、今回は、日本人のために、良くないのではと恐れています。最悪の場合、日本政府が経済の衰退と高度な高齢化という二つの問題を解決する結果となるかもしれません。
  • オリンピックを2021年に延期することが決定されたので、近隣諸国が行ったような広範囲のPCRテストを行う障害はなくなりました。日本が、米国行っているまずいやり方ではなく、中国や韓国のような広範囲にわたる検査をうまくやることを願っています。高齢者の人口が多く、居住密度が高いため、日本はこれを正しく行う必要があります。
  • コロナ騒動が終わったあとで、これまで3か月間に実際にコロナが原因なのに、、そう記録されていない「過剰死」がどれだけ発生するかを見るのは興味深い。日本だけでなく、他の国でもそうなのです。地元のホスピスで働いている退職した医師は、コロナが死亡の原因であったことを確認する十分なテストをせず、他の原因のせいにしていると言っていました。

出典:NYTコメント

なかなか厳しい意見が多いな!

まとめ

  • 海外メディアはコロナ感染者数が日本で少ないのは、PCR検査が十分でないからとの疑念を持っている
  • 日本の感染者数が少ない理由については、クラスターにターゲットを絞って、感染拡大を抑制したという見方と、検査数が少ないため、単に、隠れている市中感染が発見されていないという2つの見方があります
  • 感染者数が少ない原因を、予定されていた7月のオリンピック開催のために隠蔽したのではとのコメントのほか、日本人の衛生管理意識の高さからというコメントもある

医療崩壊を防ぐために、PCR検査を必要な感染者に絞っていたのだという日本の、世界で例を見ないやり方が、東京の感染爆発の正念場を迎えて、岐路に立っています。

ドイツのように、致死率を低いままで、PCR検査をどう増やしてゆくかが、イタリアを超える高齢者を抱える日本のトップのイニシアティブ、医療の質にかかってきます。

なんとかソフトランディングしてほしい!

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