“立憲民主党”って何?誕生は小池百合子の一言がトリガーだった!

小池百合子の一言がきっかけで創り上げられた『立憲民主党』

衆議院解散に伴い、小池百合子率いる希望の党とは別に、また新たな政党が誕生しました。

立憲民主党

リベラル派で結成された政党だと言われてますが、この立憲民主党が誕生したのは小池百合子さんの一言からだったのです。

今回はそんな立憲民主党が誕生したきっかけをわかりやすくまとめてみました。

立憲民主党ができるまでの流れ

立憲民主党ができるまでの流れやきっかけは、小池さんの希望の党からはじまりました。

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希望の党誕生!

安部総理が衆議院解散を発表し、すぐさま動いたのは東京都知事の小池百合子さんでした。

もともと自分の側近である元自民党の若狭勝氏が代表を努めていた、日本ファーストの会という政治団体があったのですが、実質的の運営者は小池さんだと言われていました。

その団体に数名が加わり、国政政党として発表したのが今回の希望の党です。

希望の党の代表はもちろん小池さん。

都議選でも圧勝したように、今回の選挙でも勝てると読んだのでしょう。

民進党と合流

だが、そのためにはメンツが弱かった。

いくら小池人気があるといっても、それだけでは国政他党に勝てない。

そこで小池さんは野党一党の民進党を合流させる事にしました。

代表の前原誠治氏と小池さんは日本新党時代に共に戦った戦友でもある。

その経緯があってかは不明ですが、前原代表は選挙に勝つために希望の党への合流という道を選んだのです。

前原代表は、

「安倍政権を倒す」

「もう1度政権交代可能な2大政党制をつくる」

と目的を述べた上で、

「民進党が大きく議席を減らしてしまうなら、『名を捨てて実を取る』で、皆さんに国会に(当選して)戻ってもらいたい。名前は変わるかもしれないが、最善の考えられる方策として、提示させていただいた」

と訴えた。

そして民進党は希望の党へ合流しました。

だが、当初は民進党の全議員が希望の党に合流するのかとおもっていたのだが、小池さんの一言で大きく流れが変わってしまったのです。

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リベラル派は排除します!

「リベラル派は排除します」

リベラル派とは、日本の伝統や文化を大事にするよりもっと新しい事に取り組んだ方が良いのでは?との考えが強い改革や革新を優先する政治思想の事です。

リベラル派

リベラル(liberal)とは直訳すると「自由な事」「自由主義者、自由主義的」となるのですが、政治的に使う”リベラル派”とは少しニュアンスが違うようです。

政治的に使うリベラル派とは「革新」や「改革」の意味合いが強く、古い考えや伝統、文化などよりも常に新しい事を優先してやりましょう、新しい仕組みを作ろうよ、との考え方を持つ派閥です。

古いしきたりや風習、また政治や宗教によって個人の意見が通りにくかったり、自由な発想が制限されたりするのは駄目、もっと個人が自由に意思決定し行動しましょうとの考え方もリベラル派と言います。

ここまでだと、新しい事に挑戦する素晴らしい考え方だとおもいますが、だが、デメリットや危険性もあります。

リベラル派は社会主義や共産主義者が多く、旧ソ連や中国などの考え方を取り入れてのも事実です。

その思想だと、国家という概念にとらわれず伝統などを軽視し国でのまとまりに欠けます。

天皇制の撤廃などがリベラル派の代表的な思想です。

リベラル派とは国家の考え方に反対するとの意味合いもあります。

過去には学生達が国家に対して暴動を起こした例もありました。

学生運動・・・

元々は大学や教育に関する事柄に対しての反対運動や要求運動でしたが、60年代、70年代では戦争反対や条約改正など政治的な事柄に対するものに変化していっています。 投石や火炎ビンを使用する抗議から過激さがエスカレートし、猟銃を使用する暴力的な運動も行われていました。

さらに過激になってきた学生達が連合赤軍となり、あさま山荘事件やよど号ハイジャック事件なども起こした。

このように、新しい事を取り入れるのは良いのですが、国家の考えに反対するとの思想が強いのもリベラル派の特徴と言えるでしょう。

リベラル派・・・

秩序よりも自由を重んじ、伝統よりも他からのより良い考えを取り入れる。社会主義寄り。日本では、日本の国益というより他国の益になるような考え方を呼ぶことが多い。

そしてその逆が”保守派”になります。

保守派とは今までの伝統や文化歴史を重んじ、新しい事も取り入れるが、どちらかというと先祖の築き上げてきたやり方を尊重しましょうとの考え方を持つ方を指します。

保守派

保守派とは、字の如くそのままですが、今までのものを守って行こうとよ、との考え方を持つ派閥です。

古くからの良き伝統や文化、風習やしきたりなどを重んじ守って行く、また原則や手続きなどを守り保守していく事を重要視する政治的な思想です。

変えるべきところは勿論変えるし、新しく取り入れなければけどいけない事は取り入れるけど、基本今までの日本を大事にし、国家の考え方に賛成の方が保守派と呼ばれてます。

保守派は急激な変化を拒み、改革や革命などは反対です。

先祖から受け継いだ考え方や伝統はとても大事で参考にもするし、さらに子孫には継承して行かなければならない、今のままで行こうよ、との考え方も保守派の特徴です。

なので天皇制には賛成なのです。

だが、保守派にもデメリットや危険性はあります。

わかりやすい例をあげると、近年の北朝鮮情勢です。

日本上空を通過するミサイルが飛んできても、今の憲法上では結局はJアラートを鳴らすだけしかできません。

間違って日本に落ちてきたらどうするのでしょうか?

このように早急に対策しなければならない事なども、保守派は急な変化を拒むので、結局何も変わってないのも事実です。

保守派・・・

自由よりも秩序を重んじ、多少は不便でも伝統や調和を守る。資本主義寄り。日本では国益を重視する考え方を保守と呼ぶことが多い。

両派の事を右翼、左翼と呼ぶ場合もあります。

右翼、左翼って何?

右翼左翼という言葉が使われるようになった起源はフランス革命まで遡ります。

当時の国民議会にて議長から見た時に、

右側→今までの秩序を守り国王の権限は絶対的であるという思想を持ってるフイヤン派が座り、

左側→旧勢力の反対、国王の権限なし、新しい取り組みを入れたいとの思想を持つジャコパン派が座った事からそう呼ばれるようになりました。

つまり右側に「今まで通りで行こうよ」との保守的な考え方の人、左側に「新しい事を取り入れようよ」との革新的な考え方の人が座った事から、その時のなごりが影響して「右翼=保守派」「左翼=リベラル派」と、なったのです。

またどちらでもない考え方を中道とも呼びますが、中道はさほど使われてません。

この言葉は互いに政治的に使われる事が多く、派閥で説明する時は保守派やリベラル派と呼び、その立ち位置で説明する時は右翼(右側)や左翼(左側)と呼ばれます。

またその傾向が強い順に保守派とリベラル派を呼び分けると、

『保守派』=極右、右側、右派

『リベラル派』=極左、左側、左派

とも呼び分けられます。

お互いは議論を繰り返したり、口論になったり、罵りあったり、最悪の場合は暴動が起きたりする可能性もあります。

それくらい考え方に違いがあるから、このように振り分けられたのでしょう。

話を戻します。

そして小池さんは保守派です。

民進党の中には保守派もいればリベラル派もいます。

小池さんは自分の政党に合流し一緒に戦って行くなら同じ思想を持っていなくては駄目だ。

そう考えたのです。

まぁ当然っちゃ当然ですけどね…

そこで、合流する民進党の議員の中でもリベラル派は受け入れないと発言したのが上記の言葉でした。

そして立憲民主党が誕生!

そうなると民進党の中でリベラル色が強く、排除された議員は行く場所がなくなってしまいます。

そして誕生したのが新政党”立憲民主党”です。

民進党の衆議院議員が保守主義を掲げる希望の党へ合流を進めるなか、目指す理念や政策が異なるリベラル系議員が参加することを見通して、2017年10月2日に枝野幸男が結成を宣言し、翌日10月3日に結党した。

その代表は民進党のナンバー2で代表代行だった枝野幸男氏です。

枝野 幸男(えだの ゆきお)

生年月日:1964年5月31日

出生地:栃木県宇都宮市

出身校:東北大学法学部卒業

前職:民進党幹事長、経済産業大臣、内閣官房長官、弁護士

現職:立憲民主党代表

所属政党:(日本新党→)(民主の風→)(新党さきがけ→)(旧民主党→)(民主党→)(民進党(菅グループ・前原グループ)→)立憲民主党

枝野氏は、

数を持っているから勝手に決めていいという上からの民主主義ではなく、草の根の民主主義。

強いものをより強くし、いずれあなたのところにしたたり落ちるという上からの経済政策ではなく、暮らしを押し上げて経済を良くする。

右(翼)か左(翼)かなんていうイデオロギーの時代じゃないんです。上からか草の根からか。これが21世紀の本当の対立軸なんです。

と、安部総理のモリカケ問題の疑惑や安保法案などについて、立憲民主党の立ち位置などをしっかりと街頭演説で語った。

そしてリベラルについても、

「和を以て(もって)尊しとなす」。まさに日本の歴史と伝統といったときに、一番古い、そして一貫している日本社会の精神です。

自由を大事にして多様な価値観を認めて、自由放任な自己責任論ではなくて、お互いに支え合うことを大事にする。これはリベラルであると同時に保守なんですよ。

のようにインタビューに答えた。

理念もしっかりしているようだがそんな立憲民主党、国民の評判は?

立憲民主党、ひょっとしたら・・・

結党当初は評判は悪かった、、、

自分たちが排除されたからしかたなく新党を立ち上げた感が充満し、情けないやら男らしくないやらとの批判もありました。

“一見民主党”とシャレを交えて揶揄った方もいましたね。

だが、ここにきて流れが変わってきたようだ。

小池さん率いる希望の党が低迷してきたのでした。

選挙戦に入る当初は、小池ブームによりまた都議選のようになるのでは?との雰囲気もありましたが、やっぱり総理候補を指名しなかったのが糸を引いてるようだ。

そしてその逆に想定外の人気を課してきたのが立憲民主党です。

民進党時代の街頭演説はガラガラだったが、現在の立憲民主党の枝野氏の該当演説は人が溢れ熱気も凄い。

そして話題にもなったのが、ツイッターのフォロワー数。

公式アカウントは開設まもないのに、10月には17万人もフォロワーがついた。

これに対して希望の党は1万少々というのだから立憲民主党がどのくらいの人気と勢いがあるのがわかるとおもいます。

その人気をさらに押し上げるかのように、元東京都知事の石原慎太郎氏はツイッターで、

と、考え方を変えなかった立憲民主党の枝野氏を賞賛した。

パッと出の新党”立憲民主党”が今回の選挙でひょっとしたらひょっとするかも…と、今マスコミの間では話題が絶えないそうです。

『”立憲民主党”って何?誕生は小池百合子の一言がトリガーだった!』・まとめ

今回は立憲民主党ができた流れをまとめてみました。

都知事選や都議選では圧勝し、大人気だった小池百合子都知事ですが、ここにきてその人気の風は止まったようにも感じる。

逆にその風を追い風として、今注目を浴びているのが立憲民主党です。

だが、選挙は開けてみないとわかりません。

小池百合子の希望の党が巻き返す可能性だってゼロではありません。

さて、あなたはどの党へ投票しますか?

今回も最後までご覧頂き有難うございました。

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