都民ファーストの会って何?
小池百合子都知事の誕生により、東京大改革が進められる今日。
そんな小池さんが主導となり作りあげられた政党が『都民ファーストの会』です。
今回はそんな都民ファーストの会とはどんな政党なのか?また、その目的はなんなのか?を、わかりやすくまとめてみました。
小池百合子の『都民ファーストの会』
都民ファーストの会設立は2017年1月23日、本部は東京都新宿にあります。
国全体で活動する国政政党とは違って、一部の区域で活動する地域政党として生まれました。
その母体はというと、創設者でもある小池さんが主宰する政治塾『希望の塾』から。
だが小池さんは創設者ではあるが都民ファーストの会の代表者ではありません。
知事の公務を優先するために設立当初は東京都知事特別秘書である野田数(のだかずさ)氏が代表に就任しました。
だが、党内からは「小池さんに代表をやって貰いたい!」との声が多く、6月に一度代表を就任するものの、結局多忙のため7月3日には前代表の野田氏が再就任して現在に至ります。
現在は、記憶に新しい自民党から歴史的大勝利を得て、東京都議会第1党として今後の活躍に期待されてる政党です。
『都民ファーストの会』発端は?
そんな都民ファーストの会。
その発端はというと、小池知事就任前の知事・舛添要一氏の問題が絡んでるという。
舛添前知事といえば政治資金を家族旅行に使ったり、絵画を購入したりと私的流用が問題視され辞任にまで追い詰められました。
個人的には書道をする時に必要とされるシルクの書道着を政治資金で購入した時の言い訳が呆れて笑えました。
そんな舛添氏に変わって知事に就任したのが小池さんでした。
「なぜこんな問題が起きるのだろう?」
と思った小池さんは、その原因の一つに自民党優位の都議会があるからと考えました。
今までの知事を含めた都議会議員は、自分優先で「バレたらマズイ事は隠せばいいだろう」との考えが少なからずあったと思います。
そこにメスを入れたのが小池さんでした。
“都民ファースト(都民を一番に考える事)”と“見える化”を掲げ、都政の不透明さを明るみにして行くとの行動は大きな反響と支持を得ました。
そして行動を起こしたのが『都民ファーストの会』の設立です。
この政党設立の目標は、定数127の都議会において小池支持派で過半数を取る事。
まずは、その目標に向かって進んで行きました。
『地域政党「都民ファーストの会」始動 事実上の“小池新党”旗揚げ 現職と新人の計4人公認』(産経)https://t.co/Mu8b6KKJWI → 彼らこそ「ファースト・ペンギン」(https://t.co/PJ4dJ1POKb はてな)だ。「東京大改革」の担い手です。
— 小池百合子 (@ecoyuri) 2017年1月24日
『都民ファーストの会』綱領が話題に!
綱領とは・・・
政治団体、特に政党の対策・方針・主義主張を(箇条書で)示したもの。
そして都民ファーストの会が発表した綱領は、(一部抜粋)
宇宙から夜の地球を見た時、世界は大きな闇と、偏在する灯りの塊に見える。その灯りの塊の最も大きなものが、東京を中心とした輝きである。
その輝きは、東京という大都市の力であり、経済の大きさであるが、同時に、そこにある一つひとつの灯りの下に、人々の生活があり、営みがあることを政治は想像できなければいけない。
一つひとつの灯りが揺らいではいけない。もちろん、全体の輝きが褪せてもいけない。
(中略)
そのための大原則を「都民ファースト」「情報公開」「賢い支出(ワイズスペンディング)」とする。
(省略)
と、この綱領からはとても壮大さが感じられ話題になりました。
『都民ファーストの会』基本政策発表!
そして小池さんや都民ファーストの会が目指してる東京大改革にあたって、具体的な政策が発表されました。
5月23日に発表した基本政策は下記の13項目
基本政策1、忖度だらけの古い都議会を新しくいたします。自分ファーストの議員から都民ファーストの議員へ。議会改革条例を作ります。議員特権を廃止します。議会棟での禁煙を実施します。
基本政策2、のり弁をやめます。黒塗りの公文書を改め、徹底的に情報公開します。公文書管理条例の制定で情報公開を徹底します。
基本政策3、利権を一掃します。不当な口利きで税金を無駄にする議員を許しません。不当口利き禁止条例を作ります。
基本政策4、待機児童対策を加速します。成果と実感ある子育て対策を実行します。特に待機児童解消条例を作ります。
基本政策5、教育の機会を増やし、質を高めます。人を育む首都東京へ。学び舎作り推進条例を作ります。
基本政策6、命を守る頼れる東京。災害に強く災害弱者に優しい首都東京に鍛え上げます。そのために災害対策強化条例を作ります。
基本政策7、健康長寿を誇る首都東京へ。高齢者も生き生き安心、シニアの力を生かします。健康長寿社会推進条例を作ります。さらに受動喫煙防止条例を作ります。
基本政策8、ライフ・ワーク・バランスの徹底。長時間労働から脱し、人生を充実させる働き方へ転換します。社会における女性の力を伸ばし、生かします。ライフ・ワーク・バランス確立推進条例を作ります。
基本政策9、成長し続ける都市東京へ。人、物、金、情報を引き付け、日本経済を強力にリードします。人手不足、後継者問題の解決に取り組みます。自然・再生・省エネルギー技術、伸ばします。そのために国際金融都市推進条例を作ります。
基本政策10、オリンピック・パラリンピックを成功へ導く。記録と記憶を残し、負の遺産を残さない大会にします。不透明な経費をガラス張りにします。東京2020大会を通じて安全な未来都市、東京をつくります。そのために東京五輪経費透明化条例を作ります。
基本政策11、都民ファーストの視点で行政改革を徹底します。オリンピックや豊洲市場の問題。この教訓を生かし、誰もが納得できる施設整備を行います。中小零細企業に配慮し、談合のない公平で透明な入札契約制度にします。このために東京都契約適正化委員会設置条例、これを作ります。
基本政策12、多摩格差、解消し、島嶼地域の魅力を世界へ発信します。三多摩・島嶼地域を財政的に支援する市町村総合交付金500億円、これを拡充をいたします。緑豊かな多摩で子育て世代と高齢者が共生する、そういった都市、これを目指してまいります。緑を守り生活文化を豊かにする。島嶼地域全体を観光資源化、ブランド化いたします。
基本政策13、都民の食の安全と安心を守ります。5800億円を投じながら行政、議会が認めた環境基準以下の約束はいまだに果たされていません。さらに毎年およそ100億円もの赤字発生が懸念される市場計画の甘い見通しなど、市場のあり方戦略本部で総点検し、持続可能な市場の確立を総合的に判断します。
“のり弁”と言われてる黒塗りの公文書や、忖度だらけの都議会の実情など公にし、透明化した情報公開を主にやって行くとの基本政策。
小池さんが都民ファーストの会を設立した時の動機と同じ方向へ向かっている基本政策は、ブレてなくとても信用できる。
都議団幹事長の音喜多氏も、
「いままでの都議会自民党がやってきた政治は、予算を一部の方々に差配するもの。税金の使い道が都民のほうを向いていなかった」
「そこを改め、いわゆる既得権をリセットして、本当に都民が必要としていることにお金を当てる政治をすることです」
「いままでの政治か否かが争点だと」
と、このように指摘。
なるほど、これは期待できそうだ!
そして目指すは東京大改革!
首都東京を、将来にわたって、経済・福祉・環境などあらゆる分野で持続可能な社会となりえるよう、新しい東京へと再構築すること。東京の魅力ある資産を磨き直し、国際競争力を向上させること。都民一人ひとりが活躍できる、安心できる社会にステージアップすることである。
(都民ファーストの会・綱領より抜粋)
小池さんと都民ファーストの会の最終目標は今の都政を改革し、上記の綱領にも記載の通り都民一人ひとりが活躍でき安心できる東京を作って行く事です。
そのステージにアップできるように再構築して行く事が、小池知事及びに都民ファーストの会が掲げる東京大改革です!
『都民ファーストの会』・まとめ
以上が『都民ファーストの会』についてとその設立の目的でした。
東京大改革!
小池百合子都知事なら、きっと実現してくれるでしょう。
今回も最後までご覧頂き有難うございました。