我らが大谷翔平選手をはじめ、MLBで名だたるスラッガーたちが「ホームランの競演」を繰り広げていますが、その中で一人、かなり異色な強打者がいます。テキサスレンジャーズのアドリス・ガルシア選手です。
アドリス・ガルシアとはどんな選手?成績や年俸情報などとともに、意外な〝流転人生と黒歴史〟にも迫りました。(出典:Wikipedia、MLB公式サイトなど)
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アドリス・ガルシアの成績
アドリス・ガルシア選手はキューバ出身の28歳、右投げ右打ちの外野手です。母国で陸上競技の専門学校を卒業後、国内リーグで野球デビュー。キューバ代表チームにも選ばれる優秀な若手プレーヤーとして頭角を現しました。
ところがその後……野球人生が暗転し曲折を経て現在の活躍に至るのですが、それは後ほどご紹介するとして、まずガルシア選手の成績や年俸推移をチェックしてみましょう。
ガルシアの本塁打の過去成績
5月28日現在、MLB両リーグで本塁打数トップタイに立っている大ブレイク中のアドリス・ガルシア選手。その本塁打の過去成績をメジャー入り後から振り返ってみましょう。
・2018年 …… 0本
・2019年 …… メジャーでのプレーなし
・2020年 …… 0本
・2021年(5月28日まで) …… 16本
なな何と、去年まで本塁打を打ったことがなかったというのです!キューバ時代はかなりの有望な強打者とみなされていましたので、今年の大ブレイクは実に驚異的というしかありません。
ガルシアのその他の数字
今年突如開花し本塁打を量産。ここまで大谷選手を上回り、あのゲレロJr選手と並んで両リーグトップに立っている「シンデレラボーイ」アドリス・ガルシア選手。その本塁打以外の成績などの数字をまとめました。
・MLB初本塁打は今年4月のレイズ戦。いきなり大活躍でアリーグ週間MVPも獲得。
・キューバ国内リーグでは打点王1回、最多安打1回。
・MLB成績は18年が21試合出場、打率.118、OPS.294。20年は3試合で打率.000。
・しかし今年はここまで41試合、打率.288、打点41、三振49、OPS.942
🚨 ROBBERY 🚨
ADOLIS GARCIA DOES IT ALL 👏
(via @BallySportsSW)pic.twitter.com/deeSw6ybJV
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) May 28, 2021
ガルシアの年棒
彗星のように登場した、というべきか、キューバ時代の栄光が復活したというべきなのか、いきなり打ちまくっているアドリス・ガルシア選手。ただこの経歴からして年俸は、恐らく最低保障額なのは間違いありません(以下推定)。
・18年 54万5000ドル(約6000万円)
・20年 19万ドル(約2000万円)
・21年 54万5000ドル
巨人時代のガルシアは…
MLBでは成績も年俸も去年まで冴えなかったアドリス・ガルシア選手。栄光のキューバ時代からその後一体何があったのでしょうか。経歴を振り返ってみます。
キューバで打点王などに輝いたことから「将来の逸材」とスカウトが注目、ガルシア選手は16年にNPBの巨人へ移籍します。6月に一軍デビューを果たしたものの4試合無安打ですぐ二軍落ち。芽は出ず、素行不良の評もあってたった4か月で契約解除となってしまいます。
新天地米国に乗り込んだものの茨の道は継続。なかなか結果が出ず、19年には一試合もメジャー出場できず戦力外通告を受けます。金銭トレードでレンジャーズへ移籍した後もやはり成績は上向かず、今年の春キャンプ中には何と2度目の戦力外となりました。
しかし移籍先は見つからずレンジャーズとマイナー再契約。ここからガルシア選手は生まれ変わります。開幕後ケガ人が続出したチャンスにメジャー昇格すると、ヒットや長打を量産。一気に覚醒しました。地元メディアも「前代未聞だが、これは決して運だけではできない」と褒めちぎっています。
あのガルシアが…14本塁打のエンゼルス・大谷、ライバルは元巨人の問題児 古巣関係者も胸中複雑 https://t.co/EYxb5Pyrmo
— zakzak (@zakdesk) May 25, 2021
アドリス・ガルシアのネットの反応は?
- キューバの若手は取らない方がいい。そもそも代理人が日本球界を「MLB行きの為の一時的な腰掛けツール」として使ってる
- これがあのガルシアとは思ってもいなかった…
- 完全に記憶から消えてた。亡命してMLBにいる兄がいたので、冗談交じりに「この選手も亡命すると」と言ってたら本当に帰りの空港で亡命して驚いた
- 巨人は契約解除して正解。結局芽が出たのが今頃ではあんな素行不良の外国人をいつまでも抱える訳にはいかない
- 日本でダメだったけど米で開花という例は結構ある。問題はここから先今の成績を持続出来るか
出典:ヤフコメ欄
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 本塁打MLBトップに立つレンジャーズのアドリス・ガルシアには黒歴史?
- キューバ逸材も巨人では絶不調で4か月後解雇。亡命しMLB入りも芽は出ず
- 去年まで何と本塁打0。クビ寸前の今年一念発起、突如才能を開花させる
世界屈指の野球王国で、今でも優れた選手の人材の宝庫でもあるキューバ。米国はすぐ近くの隣国で、MLBを夢見る野球少年たちも多いのでしょうが、敵対している両国の長年の政治状況もあり直接MLB入りはできないのが実態です。
そこで亡命してでもMLB行きを目指す選手や、有望株を巧みに勧誘するMLB球団も多い様子。一方でNPBにスカウトされ日本で活躍する優秀なプレーヤーもかなりいます。
所属する球団や生活環境、スタッフらとの相性や本人の性格もあるのか「活躍の場と時」は人それぞれ。さてガルシア選手は今年「日本・巨人時代」の〝黒歴史〟を米国で払拭できるでしょうか。