陸上の110m障害で、金メダルを獲得したジャマイカ代表のハンスル・パーチメント選手が、ティアナさん(ボランティア)のお陰だと感謝の動画をアップし、ジャマイカ国内を初め世界中で大きな話題になっています。
この新しい金メダリストを救ったティアナさん(ボランティア)のインスタのフォロワーは6万人以上に激増したそうです。
どのようなハプニングがあったかを現地メディアからまとめ、ティアナさんとはどんな方なのかを見てゆきます。
ティアナさん(ボランティア)インスタフォロワー一夜にして激増
ティアナさん(ボランティア)インスタフォロワー一夜にして激増したようです。
現地メディアが伝えるジャマイカ代表のハンスル・パーチメント選手の行動を見てゆきましょう。
(Jamaica Observer誌参照)
110m障害のオリンピック新金メダリストであるハンスル・パーチメントが、彼の準決勝出場を支援してくれたボランティアを驚かせたことで、彼の親切心と謙虚さの精神が称賛されています。
パーチメント選手は、土曜日に自身のインスタグラムに投稿した涙と心温まる動画の中で、ボランティアのティアナさんに金メダルを見せ、オリンピック競技場までのタクシー代をお返しすることで、感謝の気持ちを表しました。
パーチメント選手は、今週初めに行われた110mハードルの準決勝を前に、誤ってバスを乗り間違えてしまった。
「顔を上げた時には、このバスが間違った方向に向かっていることに気付きました。・・・」と。
海の森水上競技場(江東区)に到着した後、彼は選手村に戻って、別のバスでオリンピック競技場(新宿区)に向かわねばならないと言われました。
「そんなことをしていたら、ウォーミングアップにも間に合いませんでした。他の方法を探さなければなりませんでした。大会ブランドの車に乗せてもらおうと思ったんだけど、この人たちはルールに厳しくて、事前に車を予約しておかないと出発できなかったんだ」とパーチメント選手は話しています。
そして、最悪の事態になりかねないその瞬間、彼は「お願い」することになる女性ボランティアを目にしました。
「彼女は何もできないのですがと言って、私にお金を渡してくれて、オリンピックに関連したタクシーに乗ることができました。おかげで私は、競技場のウォームアップトラックまで、十分な時間をかけて行くことができたのです。これはすごいことですよ」。
そして運命のいたずらか、パーチメント選手は、オリンピック110m障害の圧倒的な優勝候補であるグラント・ホロウェイ選手を破り、世界に衝撃を与えました。
2012年のロンドンオリンピックでは、この種目で銅メダルを獲得しているパーチメント選手は、「ボランティアの方が助けてくれたので、その方に金メダルを見せるために向かいました」と説明しました。
到着したパーチメントは、彼女を見つけて話しかけました。
「お返しと見せたいものがあって戻ってきました 」とパーチメントは彼女に伝え、「あの日、あなたのおかげで決勝に進むことができました 」と付け加えました。パーチメントのメダルを見て驚いたティアナさんは「本当,本当! あなたが勝ったの?」 と反応しました。
そして、パーチメントは彼女に「ジャマイカン・プーマ・シャツ」をプレゼントし、彼女が渡してくれたタクシー代を返済しました。
ボランティアは、オリンピック・チャンピオンに、プレゼントと現金の返済に感謝の意を表しました。その後、両者が自撮りをして動画は終了しています。
パーチメントの動画は、土曜日の朝に投稿されて以来、1,000件以上のコメントと18,000回以上の再生回数を記録しました。また、多くの人がこのジャマイカ人の行為を称賛しています。
Jamaican hurdler Hansle Parchment thanked a Tokyo #Olympics volunteer after she gave him money for a taxi when he got lost on the way to his event.
He ended up winning gold. Jamaica’s government has now invited the volunteer Trijana Stojkovic for an “official” visit. pic.twitter.com/uXdmneY93v
— AJ+ (@ajplus) August 12, 2021
>13日にロイターで公式公開されました。
ティアナさんはハーフで近畿日本ツーリスト?
ティアナさんはの本名はティアナ・ストイコビッチTrijana Stojkovicで、日本とセルビアにルーツがある日本人と言われていますが、それ以上の詳しいことは分かりません。
パーチメント選手は、ティアナさんをボランティアと言っていますが、インスタでの制服で分かるように、大会関係者のバス輸送を担当する近畿日本ツーリストの委託業者だそうで、海の森水上競技場で、スタッフをされていたようです。
ジャマイカの観光大臣は、ジャマイカ政府を代表して、2020年の東京オリンピックでパーチメント選手を支援した「善きサマリア人」(キリストの寓話)のティアナ・ストイコビッチさんにジャマイカへの公式招待状を送ったということです。
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皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです…。
親愛なるHansle..*からの贈り物です。
ピッタリ!!です。
親愛なるHansleさん、本当にありがとうございます!。皆さん、優しい感想をありがとうございます。
感謝してもしきれないくらいです。
皆さんの言葉にたくさん救われました。皆さんの健康と幸せを祈ります
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ティアナさんに関するSNSの反応
- 「あ、来たの?」みたいなリアクション、お金を貸したというよりは、返ってくる事をそんなに期待もしていなかった様子で、しかもお金貸した人が金メダルをとったことを今知りましたって、どんなに無欲な人なんでしょ。彼にとっては天使に見えるでしょうね。
- 「私が持っている1万円は、私が働けばまた手にすることができる。でも、今ここに彼が居られることは奇跡かもしれなかったわけで。」ここの部分泣ける。いい娘やなぁ。
- 「きっと国中のいろんなものを背負って、人生かけて今日本に来てくれたんだろう」それをどれだけの人が理解して、オリンピックに出てるだろうか。彼女がそれを理解してくれたから、国を上げて感謝してくれるんだろうね。
- 助けた相手が金メダリストになって戻ってくるなんてドラマを超えた話だね。「彼女の恩に報いるため」というのも力になったのかもしれない。助けた方も探し出してしっかり恩を返せた選手も素晴らしい。
- 日本人の誇りであり、オリンピック精神の体現者でもある。ジャマイカからしても英雄だろう。素晴らしい振る舞いで、無関係な私ですら感謝の気持ちでいっぱいです。
出典:ヤフコメ
まとめ
- ティアナさんは大会ボランティアではなく、大会関係者のバス輸送を担当する近畿日本ツーリストの委託業者のスタッフ
- ジャマイカでは、助けられたハンスル・パーチメント選手のその後の行動にも大きな賞賛が!
- SNS上では、ティアナさんの行為に絶賛の嵐!
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