NPB読売巨人軍の「新守護神」ビエイラ投手が、13日の中日戦で球速166km/hをマーク、日ハム時代の大谷翔平、広島・コルニエル両投手の165kmを超えNPB新記録を達成しました。
ビエイラ投手は球速のみならず、しっかりクローザーの役割を果たしチームの後半戦好スタートに貢献。なぜビエイラ投手は〝覚醒〟したのか?過去の成績と現在との比較や成長の秘密を探りました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
ビエイラの過去成績
「ついに覚醒した!」と巨人ファンがざわめくビエイラ投手。まずは過去の経歴から振り返ってみましょう。チアゴ・ビエイラ投手はブラジル出身、28歳の右腕。
日系人の友だちに誘われて8歳で野球を始め、17歳でブラジルのヤクルト野球アカデミーのテストを受けて合格。同アカデミーでのプレーが目に留まり、MLBマリナーズとマイナー契約します。
過去の成績一覧は以下の通りです。
■MLB(3年通算)
23試合登板、25.2投球回、2勝1敗1セーブ、防御率7.36
■巨人(2020年)
27試合登板、24.2投球回、1敗、防御率3.28
【試合終了】巨 4-2 中#ビエイラ 投手が最終回を三者凡退で締め、後半戦初戦を勝利で飾る✨#ともに強く #ジャイアンツ #giants #野球 #プロ野球 #東京 #tokyo pic.twitter.com/X3QgcbyPIf
— 読売巨人軍(ジャイアンツ) (@TokyoGiants) August 13, 2021
ビエイラの最近の成績
大柄な体格のパワーピッチャーとしてMLB時代から期待されてきたビエイラ投手。ただご紹介したように過去成績はさほどパッとせず、巨人に移籍した一年目も2軍が中心で、後半からようやく1軍に定着しています。
球速の速さにはかねてから定評があり、昨年は日本シリーズでも第4戦に登板。自己最速と日本シリーズ記録となる164kmを計測しています。
そして今季も夏場頃から「覚醒」。8月13日までで既にキャリア最長の35試合登板、36投球回以上に達し、10セーブ、防御率2.45としっかり「勝利の方程式」の一翼に成長しました。
↓遠投も凄いビエイラ
ビエイラが覚醒したのはなぜか?
ではビエイラ投手が覚醒した理由は何でしょうか。野球解説者などによると、制球力が格段にアップしたのが最大の要因のようです。
元々球速では自信があったビエイラ投手。最速167km、平均157kmとフォーシームの威力はまさにメジャーでもトップレベル。今年のNPBオールスターゲームにも出場し、163kmをマークしてオールスター最速記録も更新しています。
ただMLB時代から課題は「制球難」とされてきました。ビエイラ投手の球種は剛速球フォーシームと140km近い高速スライダー。これまではボールが定まらず四球が多い点がネックといわれていましたが、最近になってスライダーの制球が改善。
変化球でストライクが取れるようになったことから、打者が狙い球を絞り切れないうちにシャットアウトできる「クローザーの条件」を確立したようです。
↓練習熱心ビエイラ
ビエイラのSNSの反応まとめ
- ビエイラとかいう神。欠かせない存在に気づいたらなってた
- 大谷とビエイラの最速投球動画を並べて比較して見てみたい
- ビエイラのスライダーはガチエグい
- 昔のパワプロは最高160km/h、プロスピも最高165km/hが上限だったことを踏まえると、人類が進化しているのか、スピードガンが何か変わったのか…
- ニュースで世間に広まったけど「名前がエビフライみたい」は新たな見解
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 巨人の新守護神ビエイラが166km/hのNPB最速記録を中日戦で達成
- ブラジル出身、MLBでも少ない実績だが今年覚醒し勝利の方程式に
- 練習・研究熱心でスライダーの制球が改善。打者を翻弄できるように
巨人の原辰徳監督は、ビエイラ投手のことを「努力家で研究熱心」と野球に取り組むまじめな姿勢を以前から評価していたそうです。それが実り、ついに巨人不動のクローザーの位置を獲得したといえます。
終盤戦の激しいペナント争いで、ライバル阪神を追い落とすための巨人の大きな力となれるか、今後も注目されます。