リモート応援とは?リモートチアラーを使い倒せ!

プロ野球に続いて、いよいよJリーグも再開!ファンやサポーターにとってようやく「試合のある日常」が戻ってきました。10日から一部観客入りとなるものの、まだまだ手探りで恐る恐るな状態。大歓声や大応援歌は当面御法度となります。

折角試合が始まったのに、ホームランやゴールシーンで歓声がないのは寂しいもの。そこで「リモート応援」という新しいアプリが注目されています。その名は「リモートチアラー」。リモートチアラーやリモート応援とはどんな仕組み?コロナ時代の新応援スタイルに迫りました。

スタンドにファンのパネルを置いたり応援歌をBGMで流したり、クラブ側も色々工夫してるけど…ついに「無観客」打破の決定版登場かしら!!

リモート応援とは?

プロ野球に続きサッカーJリーグも再開され、サポーターには嬉しい日々ですが、問題は応援方法。先んじて無観客に慣れた野球ファンからは「球音や掛け声がよく聞こえて新鮮」と評価の半面、「逆転満塁本塁打」「サヨナラ勝ち」のような劇的場面では、選手たちの声は上がるもののスタンドは〝シーン〟

選手らもタッチや抱擁などはできず、何とももどかしい歓喜の瞬間に「やっぱりこういう時は大歓声がないと盛り上がらない」という声は根強いようです。

そこで考え出されたのがリモート応援。リモート応援とは、自宅などでTV放送の試合生中継を見ているファンの歓喜や応援の声を、そのままリアルタイムでスタジアムに流し、あたかもスタジアムにファンがいるかのように音声を「生連動」させようというシステムです。

このほどJリーグやプロ野球のいくつかのチームが、ヤマハが開発した応援アプリ『Remote Cheerer powered by SoundUD』(リモートチアラー)を活用し、この「リアルタイムリモート応援」の実証実験に乗り出しました。

仕組みは、野球やサッカーのスタジアムの各所にスピーカーを設置。観客は自分のスマホやPCなどで「リモートチアラーアプリ」を操作して声援や拍手・ブーイングなどを送ると、それがそのままスピーカーを通じてスタジアムに流れるというもの。操作する人数が多ければ音量も大きくなるなど、より「客入れ」に近い状態が再現されるそうです。

これまでにJ2の磐田vs岡山戦、J1の清水vs名古屋戦、プロ野球のロッテvsオリックス戦などで実験的に実施。今後もJの各クラブや、プロ野球の阪神が、7日からの甲子園での巨人戦で試みています。

では実際にはどんな風に応援するのか、そのやり方やリンク先を次項で見てみましょう。

↓ヤマハによるリモートチアラーのイメージ動画

今でもテレビ生放送中に、自宅の応援風景を画面上でバーチャルに映すような試みはあるけど、会場にそのまま流すのは画期的!ヤマハには国内外の様々なスポーツから問い合わせが殺到しているんだって!
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リモートチアラーのリンクと使い方

リモート応援とは、無観客のスタジアムであたかもそこに観客がいるかのように、自宅からの歓声などを場内に同時送信し再現するシステム。専用アプリ「リモートチアラー」の使い方やリンク先を、実際にやってみた人たちの体験やメディア報道から見てみましょう。

ファンはTVなどで生中継をみながら、ここぞの場面でスマホの「リモートチアラー」の声援・歓声・拍手・ブーイングボタンをタップ。前もって吹き込んだユーザー自身の声援を届けることもできるほか、特定の応援グループだけがタップ操作で会場にチャント(応援歌)を流し、他の利用者がそれに合わせた手拍子を送ることもできるそうです。

開発したヤマハは「5万人収容の大規模スタジアムでも十分な臨場感が得られる。既存の設備やアナウンスとも調和がとれ、クラブごとに送音ゾーンを分けることでホーム&アウェイのスタンドに近い雰囲気作りもできる」としています。

これまでに実験を行ったジュビロ磐田によると、参加する場合はジュビロ磐田公式アプリまたはJリーグ公式アプリより専用ページへアクセスします。また清水エスパルスでは、リモート応援参加ページにアクセスし、応援チームを選択して参加するそうです。

↓清水エスパルスのリモート応援リンク
https://jleague.rc.soundud.com/index.html#/cheering/6utj2p85vwiq912b

またNPBの阪神ターガースでは球団公式アプリからリモート応援参加ページを開くと、体験できるとのことです。

清水では【リアルタイムモード】【放送連動モード】っていう応援の種類も選べるらしい!なかなか楽しそうだぞ

リモート応援へのネットの反応

  • 本日もリモートチアラー5台体制です!でもまあ、ひとりでやるのは4台が限界かなと昨日思った(笑)
  • おもしろそう。参加してみよう
  • ヤマハの作ったリモート応援を清水が使ってるのウケる
  • 使ってみた感じ。スマホ or タブレットでポチポチするより、PCでマウスでやった方が疲れない
  • リモートチアラーでラピュタを発動できたら良いのにね

出典:Twitter

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まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 自宅の声援を同時再現できるリモート応援アプリ「リモートチアラー」
  • 会場スピーカーで歓声や拍手をプレーごとに送信。JリーグやNPBで採用
  • 無観客応援の決定版。開発側は「会場に足を運ぶきっかけに」と期待

ヤマハによると、リモートチアラーはそもそも、無観客試合のために今回新たに考案したものではないといいます。開発者のスポーツ好きの友人が重病で入院したことをきっかけに、そうした病気や仕事で生観戦できない人向けに「生応援に加われる仕組みをつくろう」と企画したのが発端。

つまりリモート応援は「現地観戦」に取って代わるものではなく、あくまで「アプリ体験を通じて応援の楽しさを知り、次は直接会場に行こうと思ってもらえるツールに」との思いがあるそうです。

やはり何といってもスポーツ観戦は「現場ライブ」が基本であり最高の形。選手自身や関係者もその日を待ち望んでいますし、早くコロナ禍が収まり「満員のスタジアム」が戻ってくることを祈りたいものです。

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