犠打記録の今宮健太と川相昌弘を比較してみた!バントの神様抜く可能性は?

NPBソフトバンクホークスの今宮健太選手が、3日の試合でピッチャー前に犠牲バントを成功させ、通算300犠打記録を達成しました。

犠打世界記録保持者で「バントの神様」といわれた川相昌弘氏に次ぐスピード記録。今宮健太選手は今後川相昌弘氏に追いつくことができるのか?二人の違いなどを、犠打記録のあれこれとともに比較してみました。(出典:Wikipediaなど)

172cmとプロでは小柄な今宮選手だけど、全身バネのような強い体で大活躍。今やNPB有数の実力派人気選手だよね!

犠打記録の今宮健太が話題

3日のソフトバンクvs日本ハム戦。ソフトバンクが1点ビハインドで迎えた6回無死一塁。今宮健太選手が打席に入ると、ベンチのサインは犠牲バント

今宮選手は1ボールからの2球目を危なげなく投前に転がして、犠打成功。次の打順の柳田選手が同点安打を放ち、見事に「つなぎの仕事」をこなしました。そしてこのバント成功により、今宮選手は史上7人目となるプロ通算300犠打記録を達成しました。これは現役選手では最多。今宮選手はまた一つ、プロ野球史に名前を刻みました。

経歴を簡単に振り返ると、今宮選手は大分県出身の28歳。名門・明豊高校時代は投手で、春夏連続で甲子園出場。花巻東の菊池雄星投手と投げ合うなど、150km超の速球を武器とする一方、高校通算62本塁打を放つなど投打に優れた才能を発揮しました。

09年ドラフト1位指名でソフトバンクへ。プロでは球界屈指の守備力を生かし遊撃手としてプレー。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞5回という「守備職人」、そして高い身体能力と長打力も持ち合わせたソフトバンク・日本球界の代表的選手となっています。

プロ入り以来2番に座ることが多く、打順上犠牲バントの機会が多いこともあって、優れたセンスで犠打を確実に重ねてきた今宮健太選手。犠打といえば、日本と世界球界にとどろく「神様」川相昌弘氏が至高の存在ですが、果たして今宮健太選手は川相氏の犠打記録を将来抜くことができるのでしょうか。次項で二人の記録などを比較してみました。

川相氏の通算犠打成功率は9割超。47犠打を記録した95年の失敗数は何と0!!ホント、史上最高のバントの天才だw
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今宮健太と川相昌弘を比較

現役最多、プロ通算300犠打記録を達成した今宮健太選手。これは「犠打の神様」川相昌弘氏と比較するとどれほど凄いのでしょうか。まず川相氏と今宮選手のプロフィールをざっと比較してみます。

【川相昌弘】

■岡山県出身。身長176cm、体重75kg

■右投げ右打ち、主に遊撃手でゴールデングラブ賞6回

■83-03年巨人、04-06年中日でプレー後引退

■通算犠打533(世界記録、NPB記録)

【今宮健太】

■身長172cm、体重76kg

■右投げ右打ち、遊撃手

■通算犠打300(6日現在。NPB史上7人目)

■シーズン犠打62(パリーグ記録)

ちなみにセのシーズン最多犠打は67の宮本慎也氏。川相さんは1本差の2位。結構意外よね!
現役時代後半の川相さんは「ピンチバンター」が多く、それでも当然のように犠打を決めてた。長嶋監督がバントの構えで「代打、川相」と審判に告げるシーン懐かしい!
今宮選手の犠打記録はトータルではまだ川相氏より233本も少なく、追いつくのはかなり遠い目標にも見えます。ただ今宮選手が300犠打を達成した年齢は28歳11か月で、川相氏より早く史上最年少。試合数では1067試合で、川相氏の910試合に次いで2位というスピード記録です。

また犠打ペースでいえば、川相氏は3・58試合に1個、今宮選手は3・56試合に1個で、川相氏をわずかですが上回っています。川相氏と同じようなペースで今後も年間40~50本の犠打を重ねれば、今宮選手が引退までに「神様超え」する可能性はなくもないといえます。

ただし……当の今宮健太選手は今回の記録達成に複雑な心境の様子。ファンとしても今宮選手が川相さんの犠打を抜くことは、必ずしも喜ばしいことではないかもしれません。その理由とは…?

今宮健太へのネットの反応

  • DHか!今宮健太ってもはや溢れ出る強打者感
  • 昔は守ってナンボの選手だったイメージだけど遂にDHで起用されるようになったのか
  • 甲子園の花巻東対明豊でピッチャー今宮健太見てめちゃめちゃ興奮してたの思い出すわー
  • 今宮とは対照的に「犠打の少ない選手」。タフィ・ローズら7000打席以上でゼロも!
  • 今宮健太くん、2000本安打まで残り1101本(^_^)v

出典:Twitter

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まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • SBの今宮健太が通算300犠打。史上最年少、川相昌弘氏に次ぐ早さ
  • 犠打の神様・川相氏まであと233本だが、今宮は複雑な心境を吐露
  • 「打てる遊撃手」目標に打撃向上目指す今宮。犠打数も年々減少へ

記録達成当日、今宮選手が投稿したツイートがこちら。


今宮選手自身「バントは大事にしてきた。決めてきた自信はある。シーズンの中では大事な場面もあるし今後も一発で決められるように」と犠打にこだわりを持ちつつも、選手として目指す場所は「打てるショート」。打撃で中軸を任されるのが理想であって、「犠打サイン」は本音では不本意なわけです。

実際、打撃が向上し二桁本塁打が続くここ数年は犠打も減少傾向で、昨年はわずか7本。川相氏も「彼の場合打撃力もあるし、今後年間40、50個やるシーズンがないとなかなか厳しいとは思う」と指摘。本塁打や安打などと違い、プロとしては重ねることにジレンマもある「犠打」という異質な世界の難しさが滲みます。

犠打を命じられるのは、打者としては不調だったり、ある意味「期待薄」なことの裏返し。言葉では「じゃんじゃん抜いて!」とエール送る川相さんも今宮の心情はよく分かってるんだろうな…
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