お正月スポーツの〝風物詩〟第97回箱根駅伝2021が間もなくです。出場校紹介シリーズ、今回は法政大学を取り上げます。法政大の箱根駅伝メンバーとその出身高校、ベストタイムを一覧でご紹介するとともに、監督の横顔、チームの特徴なども調べてみました。(出典:Wikipedia、各スポーツサイトなど)
法政大箱根駅伝メンバー出身高校とベストタイム一覧表
法政大学の陸上競技部創部は1919年。箱根駅伝には出場80回を数える大変歴史あるチームです。ただなぜか、この長いチーム史の中で箱根の総合優勝はなし。過去では3位が最高でした。今季チームの1万m最新平均タイムは29分17秒82で出場校中19位。箱根駅伝メンバーと出身高校、ベストタイムは以下の通りです。
NO | 氏名 | 学年 | 出身高校 | 自己最高 | 今年度最高 | 箱根駅伝 | 箱根駅伝予選会 | |||
タイム | 年月日 | タイム | 年月日 | 区 | 順位 | 順位 | ||||
1 | 鎌田 航生 | 3 | 法政二 | 28.33.25 | 2020.11.21 | 28.33.25 | 2020.11.21 | 2 | 18位 | 15位 |
2 | 松本 康汰 | 2 | 愛知 | 28.56.35 | 2020.11.21 | 28.56.35 | 2020.11.21 | 79位 | ||
3 | 河田太一平 | 2 | 韮山 | 29.06.76 | 2019.09.28 | 29.35.91 | 2020.11.21 | 4 | 8位 | 124位 |
4 | 川上 有生 | 2 | 東北 | 29.06.97 | 2020.11.21 | 29.06.97 | 2020.11.21 | 109位 | ||
5 | 田辺 佑典 | 4 | 伊賀白鳳 | 29.21.81 | 2020.11.21 | 29.21.81 | 2020.11.21 | ○ | ||
6 | 山本 燎 | 3 | 法政二 | 29.24.42 | 2018.12.22 | |||||
7 | 宗像 直輝 | 1 | 東農大二 | 29.32.38 | 2020.11.21 | 29.32.38 | 2020.11.21 | 〇 | ||
8 | 清家 陸 | 3 | 法政大 | 29.34.09 | 2019.09.28 | 9 | 7位 | 33位 | ||
9 | 奥山 智広 | 4 | 酒田南 | 29.39.53 | 2020.11.21 | 29.39.53 | 2020.11.21 | ○ | 223位 | |
10 | 松永 伶 | 1 | 専大松戸 | 29.42.59 | 2018.12.22 | |||||
11 | 河野 祥哉 | 3 | 小林 | 29.46.40 | 2020.11.21 | 29.46.40 | 2020.11.21 | 128位 | ||
12 | 鈴木 快 | 4 | 大館鳳鳴 | 29.48.05 | 2019.12.22 | |||||
13 | 糟谷 勇輝 | 4 | 八千代松陰 | 29.48.51 | 2020.11.21 | 29.48.51 | 2020.11.21 | ○ | ||
14 | 須藤 拓海 | 4 | 秦野 | 29.49.40 | 2019.11.16 | 補欠 | ||||
15 | 細迫 海気 | 1 | 世羅 | 29.51.52 | 2020.11.21 | 29.51.52 | 2020.11.21 | 〇 | ||
16 | 久納 碧 | 3 | 学法石川 | 29.53.46 | 2018.11.10 | 1 | 19位 | |||
– | 中園慎太朗 | 2 | 八千代松陰 | 29.56.96 | 2019.09.28 | 8 | 18位 | 158位 | ||
– | 山本 恭澄 | 2 | 愛知 | 30.18.86 | 2020.11.21 | 30.18.86 | 2020.11.21 | 166位 | ||
– | 守角 隼 | 3 | 八千代松陰 | 30.20.86 | 2019.06.22 | 補欠 | ||||
– | 内田 隼太 | 2 | 法政二 | 30.23.91 | 2018.12.22 | 135位 | ||||
– | 稲毛 崇斗 | 1 | 東北 | 30.56.07 | 2017.12.10 | 139位 | ||||
– | 徳永 裕樹 | 2 | 福岡 | 157位 | ||||||
〇:エントリー |
法政大箱根駅伝チーム2021の特徴
箱根駅伝メンバー(出身高校&ベストタイム付き)を一覧でご紹介した法政大学チーム、近年は浮き沈みの激しい順位になっています。ここ10年で見ると予選会敗退が3回、19位が2回と低迷。ただ4年ほど前から挽回を図り、93回~95回大会までは3年連続でシード権を獲得するなど上向いてきました。
ところが前回大会では総合15位に急落し、再びシード権外へ。今年10月の予選会では8位通過で辛うじて本選出場を決めたものの、想定以上のハイペースにあわや遅れそうな場面も。箱根駅伝2021では「シード権内」復活に向け、高速化への対応と4年生の奮起が求められます。
今季チームは、近年のシード権を守るレースを支えてきた青木、佐藤、坪井の主力3選手が卒業した上、新4年生には箱根経験者がいないという正念場にあります。
ただ4年生以下でみると、3年生エースの鎌田航生、箱根4区8位の実績がある河田太一平(2年)、8区に出走経験ある中園慎太朗(2年)、過去に9区7位と好走を見せた清家陸(3年)各選手ら、有望なポテンシャルを秘めたランナーは揃っています。
予選会後に調子を上げてタイムを縮めている松本康汰選手(2年)や、4年生で唯一出雲・全日本を経験している田辺佑典選手らがどんな走りをするかも、浮上への鍵となりそうです。
【差し入れのご紹介】
校友会内房支部の皆様よりポカリスエットの差し入れをいただきました。ありがとうございました!チームの中心を担うこの2人。
とにかく仲が良すぎるこの2人。
本戦でも最高の走りをみせてくれるに違いない。この2人、要注目だ!写真
左 河田(2),右 鎌田(3) pic.twitter.com/BuZ2nutcT6— 法政大学体育会陸上競技部 (@hoseiTF) December 15, 2020
【差し入れのご紹介】
中光捷(3)の親御様よりinゼリーの差し入れをいただきました。ありがとうございました!写真左から
中光(3),清家(3,)久納(3),松本マネ(3) pic.twitter.com/n9bfqFogbU— 法政大学体育会陸上競技部 (@hoseiTF) December 12, 2020
法政大箱根駅伝チーム2021の監督
出身高校&ベストタイム付きでご紹介したこの法政大学2021箱根駅伝メンバーを率いるのは、坪田智夫監督です。坪田監督は兵庫県出身の43歳。兵庫県立神戸甲北高から法政大に進みました。
箱根駅伝には1年生から出場。4年生の時には花の2区を走り区間賞を獲るエースランナーでした。大学卒業後はコニカミノルタへ入社。実業団の駅伝以外にトラック種目でも活躍し、日本選手権10000m優勝などの実績を残したトップ選手でした。
現役引退後、2012年に母校・法政大学の長距離コーチに就任し、翌年から監督に。「チーム全体の底上げ」へ育成方法を見直すなどして、箱根駅伝5年連続出場、3年連続シード権獲得といった高い実績を積み重ねています。21年箱根駅伝では再び上位進出を果たせるか、采配が注目されます。
【50周年特設サイト 座談会より】
坪田智夫さん(2000年入部、現法政大学駅伝監督)「人間的な成長がないと競技者としても先はないということをここで学ばせてもらいました。今、現役の子たちにそれを伝えるべく指導しています。」
全文はこちら↓https://t.co/aNslbg8gCI pic.twitter.com/AVltTKraX9
— コニカミノルタ スポーツ (@konicaminoltast) July 30, 2020
法政大箱根駅伝チーム2021の学生三大駅伝の成績
法政大学の箱根駅伝2021チームの学生三大駅伝成績を改めて振り返っておきましょう。
■2020シーズン(注:三大駅伝は全日本のみ)
・全日本大学駅伝 …… 不出場
■2019シーズン
・出雲駅伝 …… 10位(2時間14分20秒)
・全日本大学駅伝 …… 11位(5時間20分14秒)
・箱根駅伝2020 …… 15位
法政大学箱根駅伝のポスターの配布が始まりました。
配布場所は、法政大学オリジナルグッズショップ(@Hosei_goods)です。
今年は、ガイドブック形式になっていて、開くとポスターになる仕様です。 pic.twitter.com/z2ii7iD1N0
— 法政大学付属校連携室 (@hosei_fuzoku) December 9, 2020
法政大箱根駅伝チーム2021へのネットの反応
- 2年生トリオに注目 松本・鎌田が上位走ると楽しそう
- 法大区間配置予想 1区松本康、2区鎌田、3区稲毛、4区河田、5区清家
- 1人だった4年生のエントリーが5人に増えたのはアツい
- 箱根駅伝に向けて、テンションを高めて行くのだ!(自分は中退なのでえらそうな事は言えませんが、我が母校です…)
- そういや菅義偉さんも法政大学卒。先輩が総理大臣している時に走る人達はどんな気持ちなんでしょうね
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 箱根駅伝80回出場の名門伝統校・法政大のメンバー、出身高校等一覧
- 総合優勝経験なし。ここ10年は低迷と上昇繰り返し、前回はシード落ち
- 世陸代表の名OB・坪田監督のもと、伸び盛り下級生中心に10位内目指す
駒沢・青学・東海の3強に明治、早稲田…。最近でも特に「戦国乱世レース」となりそうな箱根駅伝2021ですが、優勝候補筆頭とも言われる駒大・大八木監督は「最低3位を目指す」とあえて控えめな目標を掲げています。
上位校の監督は普通、チームを鼓舞するためにも「優勝を!」と戦前から公言するものですが、駒大監督が遠慮がちなのには理由がある様子。近年の箱根駅伝は高速化の傾向が強く、1区間でも誰かがブレーキになると一気に優勝から遠ざかるため「ミスをしたら優勝できないどころか、3位以内に入るのも厳しくなる」と大八木氏は警戒します。
法政大がここ数年、箱根でのトータルタイムはさほど落ちてないのに一挙に順位を下げているのも、この「超高速化」が要因との指摘も。毎年加速するハイペースレースにどう付いていくか。「エース頼み」ではなくチーム一人一人の実力を底上げすることも、現在の箱根での勝利には必須になっているようです。
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