成田緑夢（なりたぐりむ）選手の
2冠達成が報じられました。
障害者スノーボード
ワールドカップでの大快挙です。
そんな成田緑夢選手
ここに至るまでの道のりはあまりにも
厳しくそして勇気のある
道のりでした。
成田緑夢選手2冠まで。なぜ障害者ワールドカップに？
成田緑夢選手は
熱血指導で知られる
「成田３兄弟」の末っ子として
育てられてきました。
父親は京大卒の天才肌。
生まれた時から
五輪を目指す
それが当たり前の家庭の中でも
成田緑夢選手は明らかに
抜きん出た才能の持ち主でした。
スノーボードチーム
「夢くらぶ」で
メロさんと兄、童夢さんとともに
五輪を目指す毎日を
送っていました。
そんな成田緑夢選手は
ある日トランポリンの練習を
しました。
それは、空中での姿勢や
感覚を磨くための
トレーニングのためでした。
成田緑夢選手はトランポリンの世界でも
高校二年の全国大会では
優勝を果たし
ロンドン５輪においても
最終選考まで至るという
抜群の才能を有していました。
両足におもりを付けて
２回転宙返りを１日３００回繰り返す。
それが、成田緑夢選手が
当たり前のように
行っているトレーニングでした。
しかし、ある、その一回。
成田緑夢選手2冠に至るまで…その「事故」
飛んだ瞬間に
滑った左足。
バランスを欠いたまま飛び上がり
不自然な体勢になった成田緑夢選手を
地面が受け止めました。
左足の膝が
逆に曲がり
靭帯断裂、半月板損傷と
大ダメージを受けた
成田緑夢選手の左足。
懸命な治療に励むも
それは実らず、切断の危機も
ありました。
成田緑夢選手2冠の足。切断を選ばなかった父と医師
しかし、父親の願いで
医師は切断を選ばず…
そのままで治療は続けられました。
あまりにも唐突に迎えた
五輪にかけた夢の終わりに
成田緑夢選手は失意に沈んでいました。
結果、左膝から下の感覚が全損。
そんな成田緑夢選手に父親は…
成田緑夢選手2冠を目指した理由。父の言葉
「スキーに行くぞ」
それが、退院から半年も経過しない内に
かけられた成田緑夢選手の父の言葉でした。
痛みに耐えながら
スキー靴を履く成田緑夢選手の元に
一通の手紙が届きます。
「けがをしても、
頑張っている緑夢くんの姿に
勇気をもらった」
そのメッセージから
成田緑夢選手は自分がスポーツをする意味を
自分にう問うように
なったそうです。
「自分がスポーツをすることで
誰かを励ませるのではないか」
初めて成田緑夢選手は
そう思うようになりました。
今まで、父から与えられていた五輪という
人生の意味ではなく
成田緑夢選手自身がそのメッセージと対峙して
考えた答えでした。
そんな成田緑夢選手は
初出場で４位の成績。
その時成田緑夢選手が感じたのは
「本当に、みんな、障害があるのか？」
という驚愕でした。
それほどまでにレベルの高い世界でした。
しかし、自分の中にスポーツの意義を見出した
成田緑夢選手は負けじと自らを
練習に駆り立てました。
僕がスポーツをすることで
誰かの励みになるのなら
それが成田緑夢選手を支え
駆り立て、挑戦に導いた
強く純粋な思いでした。
そして今回の成田緑夢選手の２冠達成。
形は違えど
世界の頂点を極めた成田緑夢選手。
今ではそんな成田緑夢選手に
何をしても褒めてくれなかった父親も
「よく頑張っている」と
褒める言葉をかけるようになったと
成田緑夢選手はあるインタビューの中で
明かしていました。
そんな成田緑夢選手には
今はスポンサーが付いて
競技に集中する毎日を
送っています。
週末には
トランポリンを教える日々。
今、成田緑夢選手は自分のことを
とても幸せ
と言っています。
成田緑夢 2冠まで…事故で足切断の危機、障害者になった時、親は…
2冠の偉業に寄せられた成田緑夢選手へのコメントです。
やはりあのきょうだいの弟さんですか
ケガされたのも知らなかったです
強い子ですね
尊敬します＃
兄弟で一番しっかりしているように見える。自分が同じ境遇だったらここまで頑張れないと思う。尊敬します。
＃
グリム君は怪我してなかったら兄姉と同じになってたかもな。
父親は相変わらずらしいが、これからも頑張ってほしい。＃
ケガを乗り越えてここまできたんですね！
パラリンピックでも頑張ってほしいです！＃
健常者の時でもメダル有力者だったけど、障害負ってもキモチ負けずに世界トップレベルになれるなんて本当に努力の塊！
＃
兄の成田童夢や姉の今井メロと比べると、とてもしっかりした人だと思う。5年前にトランポリンの練習中の事故で障害者になっていた事はおどろきましたが、障害を背負っても、めげずに頑張っている事に頭が下がります。
筆者もまた、
成田緑夢選手のスポーツをする理由に
励まされた一人です。
本当に、頑張って欲しいと思います。
成田緑夢選手の２冠に拍手を贈ります。
