気象予報士でお天気キャスターの千種ゆり子さん(36歳)が、26歳の時に「早発閉経」と診断されたことと旦那さんとの結婚について、ブログで公表したことが話題になっています。
コメントでは、感動や共感の声が次々と上がっています。
それに「良い旦那さんに出会えてよかったですね」という声も多いです。
「早発閉経」って聞きなれない病名ですが、一体どのような病気なのでしょうか。
「初めて聞きました」という声も多かったです。
閉経をしてしまうと、もう妊娠はできないの?子供はあきらめなければいけない?
というのが気になるところだと思います。
千種ゆり子さんはブログで、女性特有のデリケートな問題を打ち明けた理由や、どんな旦那さまなのかということも話しています。
それが多くの人たちから共感や感動を呼んでいるのです。
そこで、以下の内容をまとめてみます。
- 早発閉経ってどんな病気?症状や治療法、それに妊娠できるかどうか・・
- 子どもはあきらめないといけない?
- 病気の公表をした理由は?
- 千種ゆり子さんのプロフィールや旦那様について
千種ゆり子さんが診断された「早発閉経」とは?
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「早発閉経」は難治性の不妊症です。
閉経が早い時期(40歳未満)に訪れてしまい、排卵が起こらなくなるので妊娠はできなくなります。
30代では1000人に1人くらいの割合で、発症するそうです。
ただ、今では早く治療すれば治る可能性はあるといわれています。
では早発閉経がどのような病気なのか、原因や治療法など詳しく解説します。
早発閉経の原因
早発閉経は「早期卵巣不全」という別名があり、卵巣から分泌されるエストロゲンの分泌量が減って、排卵ができなくなる状態です。
その原因と考えられているのは、「自己免疫性疾患」や「染色体異常」、「放射線や抗がん剤治療」「過度なダイエット」「ストレス過多」「喫煙」などです。
特に30歳未満で早発閉経が起こる場合は、自己免疫性疾患が原因のことが多いです。
また過度なダイエットをして栄養不足になるとホルモンバランスも崩れやすくなり卵巣機能を止めてしまう可能性があります。
早発閉経の症状
生理が止まり、のぼせや不眠・耳鳴りやめまいなど更年期障害のような症状が現れます。
精神的にもイライラしたり、気分の落ち込みが激しいなどの症状が出ます。
《千種ゆり子さんの場合》
千種ゆり子さんは、生理が来ないと気づいたのは、診断が下りる2年8か月前の2012年、24歳の夏だったそうです。
生理が3か月遅れていた時に、まず近所の病院に行き、結婚や妊娠の予定はなかったことでホルモン剤が処方され、様子見になったとのことです。
薬を飲むと生理は来ますが、飲まなければ来ない・・を繰り返し
それでも、その時は東日本大震災のストレスが原因だと思い、天気予報士の試験や仕事のことで一生懸命だったのです。
ところが、ほてりやのぼせも出てきておかしいと思うようになり、検査を受けたところ早発閉経と診断されたのでした。2016年3月、26歳の時でした。
(参照:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_633d4136e4b02816452f6220)
早発閉経の治療
早発閉経が起こってしまうと、治療は困難で妊娠できない、とかつては言われましたが、妊娠を可能にする治療法ができているので、妊娠は無理ではありません!
ただし、早期発見早期治療が大切で、最新の治療でも原子卵胞が残っている場合に限るのです。
本来、早期閉経になると卵巣の働きが完全に止まってしまうので、女性ホルモンを投与しても回復させることは非常に困難だといわれていました。
更年期障害の症状を緩和するためのホルモン治療しかないと・・・
しかし、調べてみると「山王病院」(東京都)という病院で、2013年ごろに「卵胞活性化療法」という治療法が開発されています。
早発閉経でも卵巣に原子卵胞が残っていることがあります。
片方の卵巣を腹控鏡手術で取り出して原子卵胞の有無を確認し、あればその原始卵胞を取り出し、薬を使って刺激するそうです。
そうして原子卵胞を成長させて、体外受精で体内に戻すという方法で妊娠・出産までつなげます。
世界で初めての治療法で、米国のスタンフォード大学との共同で開発されたそうです。
実際、早発閉経の方の半数に、原子卵胞が残っているのが確認され、その中の半数以上60%の原子卵胞が育ったという実績があるとのことです。
(参照:https://medicalnote.jp/contents/190318-001-FW)
ただし、原子卵胞が残っていない治療です。
無月経に気づいたら、できるだけ早めに病院に行き、早発閉経だと診断されれば、早いうちに治療を始めることが大切です。
《千種ゆり子さんの場合》
早発閉経と診断されてからは本格的に不妊治療を始め、毎晩決まった時間に排卵を誘発するための注射を打っていたとのこと。
まだ結婚の予定はなかったので、うまく育てば採卵をして凍結をすることを目指していました。
そのため卵胞が育っているか確認しに病院に行き、結果を聞いては落ち込みメンタルのバランスを保つもが大変だったそうです。
2017年から最先端の治療をする病院に移り、原子卵胞が残っているかを調べる腹控鏡手術を受けた結果、「残っている可能性はかなり低い」と言われ、不妊治療をあきらめることにしました。
29歳の時でした。
しかしその決心は、さらにメンタルを不安定にさせました。
実は、最初に行った病院で、エコー検査の結果、「卵胞が残っていた」ということを後になって知ったそうで、その時にセカンドオピニオンを受けていればよかった」と今でも後悔しているとのことです。
現在は、良い先生に巡り合えて、ホルモン補充治療を続けているので、健康上の問題はなく元気で過ごされているそうです。
(参照:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_633d4136e4b02816452f6220)
千種ゆり子さんが2017年に、最新の治療ができる病院に行ったというのは、「山王病院」のことでしょうか。
山王病院では2013年に、「卵胞活性化療法」が開発されたことと、原子卵胞を確認するために卵巣を取り出す手術(腹控鏡手術)をする、というところも一致していると思います。
いろいろな治療を試みていたのですね。
「原子卵胞が残っているとわかった時点で、セカンドオピニオンに行っていれば」という後悔は消えないと思いますが、その時はまだ独身で忙しくされていたので、そこまではできなかったのは仕方がなかったことではないでしょうか。
そこで、千種ゆり子さんは、自分の体験を公表することにしたのです。
その理由を千種ゆり子さんのブログを元に説明します。
千種ゆり子さんが早発閉経を公表した理由
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伝えたいことは、「みんなもっと自分の体に関心を持とうよ」ということです。
中学生や高校生の時は、将来の進学や就職のことに夢や希望は持ちます。また結婚にあこがれを持つ人もいるでしょう。
しかしその先の妊娠や出産のことまで考える人は少なく、生理不順でもそのままにしている人の方が多いです。
生理不順は不妊につながるということを知って、早い目に治療を始めれば、「母親になる」ことができるのです。
「少しでもおかしいと思ったら病院に行き、セカンドオピニオンやサードオピニオンも積極的に受けた方がいい」と千種ゆり子さんは、強く勧めています。
「生理不順を相談された時も、自分の意見ではなく、専門医への受診を勧めてください」とも言っています。
「子どもの時から早く結婚をして子どもが欲しい」と思っていたという千種ゆり子さん。
そのため、まだ独身で結婚の予定もなかった24歳のころから病院に行っていました。
それでも、最新治療をする病院に行ったときはすでに遅く、「もっと早くにセカンドオピニオンに行かなかったことを後悔している」とのことです。
自分の体験を話すことで誰かが後悔しなくてよい人生を送れるように・・と
(参照:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_633d4136e4b02816452f6220)
千種ゆり子さんは、早発閉経という病名も経過も細かく公表してまで、みんなに訴えています。
早発閉経のことを多くの人に知ってもらい、生理不順や生理が止まったときは、早めの治療が大切だということです。
「自分の体験を話すことで、誰かが後悔しなくてよい人生を送れるように」・・・と。
このことは、多くの人の反響を呼びました。
「千種ゆり子さん、すごいです」「感動しました」「私も同じ経験をしています」などたくさんのコメントが届いています。
千種ゆり子さんの結婚のことも公表
https://ameblo.jp/yuriko-chikusa/image-12766108524-15179728321.html
千種ゆり子さんは、2020年3月に結婚し、お相手は幼稚園の時からの幼馴染であることを、2022年9月26日のブログで公表しています。
結婚した時期がコロナ禍だったこともありますが、「子どもの予定は?」などと聞かれることや、アドバイスを受け止める覚悟が持てなかったから、という理由がありました。
その結婚相手となる旦那様は、幼稚園の時に一緒で、卒園後転居されたそうです。
しかしその後も、親同士のやり取りはあったようで、近況はなんとなく知っていたとのことです。
大学卒業後にSNSでつながったことが交際のきっかけとなったようですが、同じ塾に通っていたり同じ大学を受験していたりと、ニアミスを何度間繰り返していたそうです。
その彼からプロポーズを受けたとき、「子どもは授かることができないけれど、それでもいい?」と聞いたところ、迷わず「いいよ、子どもが欲しくてゆり子ちゃんと付き合いたいわけじゃないから」と答えてくれたと言います。
そして「里親になる」という選択肢もありましたが、「子どもを持たない人生を決めた」ということです。
(参照:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_633d4136e4b02816452f6220)
なんて良い方と巡り合ったのでしょうか。
「自分の子どもは持てない」と言っても、「いいよ」と即答してくれ、どれだけほっとしたことでしょう。
離れていても、同じ塾に通っていたとか、そんな偶然があるのは、運命の相手としか思えないですね。
里親になれば、自分の子どもとして育てることができるのに、その洗濯もしなかった千種ゆり子さん。
「社会全体で子どもを育てる」ことに関わっていきたいそうです。
なかなかできることではないと思います。
とてもつらい経験をしたからこそ、得られた結論ですね。
千種ゆり子さんのプロフィール
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天気予報士という千種ゆり子さんは、どのような経歴を経ているのでしょうか。
プロフィールを紹介します。
- 名前:千種ゆり子(ちくさゆりこ)
- 生年月日:1988年3月23日(36歳)
- 出身地:埼玉県富士見市
- 趣味・特技:空手・サッカー・クイズ番組を見ること
- 職業:天気予報士・防災士(ウエザーマップ所属)
経歴
- 一橋大学卒業後一般企業に就職
- 小1の時に阪神淡路大震災で被災し、東日本大震災もあったことから防災の道に進む決意をする
- 2013年、天気予報士資格取得2014年~2015年、NHK青森放送局でお天気キャスターを務める
- 2016年からテレビ朝日でニュース原稿作成業務に携わる
- 2017年1月~2021年9月、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル(土曜版)」のお天気キャスターを務める
- 2020年3月、幼馴染と結婚(公表は2022年9月26日)
天気予報士の資格試験は、とても難易度が高いことで知られています。
合格率は5%前後で、専門的な知識が必要な学科試験に受かれば、「局地的な気象の予報」や「気象概況や変動を把握」するなどの実技があり、両方に合格する必要があります。
そんな試験に合格するなんて、千種ゆり子さんは防災士や天気予報士になりたい気持ちが大変強く、頭も良くて頑張り屋さんだということがわかります。
まとめ
千種ゆり子さんがブログで公表した内容をもとに、書かせていただきました。
「早発閉経」についてわかったことは、以下の通りです。
- 早発閉経は40歳未満で閉経してしまう病気
- 30歳未満で発症する確率は1000人に1人で、自己免疫疾患が原因のことが多い
- 卵巣に原子卵胞が残っている早期のうちに治療をすれば妊娠も可能
千種ゆり子さんが経験を公表した理由は・・
- 「みんなもっと自分の身体に関心を持とうよ」と伝えたかったから
- 自分の体験を話すことで、誰かが後悔しないようにしてほしいから
ということです。
そして結婚相手の旦那さんについては、幼稚園からの幼馴染で、プロポーズを受けたときに「自分の子どもはできない」と伝えたら、「いいよ、子どもが欲しくてゆり子ちゃんといたいわけじゃない」と即答してくれる方だったことがわかりました。
今回の公表は、多くの人の感動と共感を与えてくれました。
同じような立場の方も、肩の荷が下りたという方も多いのではないでしょうか。
これからも旦那様と仲良く、今回のような体験を多くの方に知ってもらえるような活動をしていただきたいです。