歌舞伎役者の格付け方法は?トップはやっぱりあの屋号…

“人気や知名度に加えて家柄とキャリア、実績と地位を含めて…”

伝統的な日本文化のひとつに”歌舞伎”があります。

そんな歌舞伎役者は現代では歌舞伎の舞台のみならず、テレビ番組やCM、YouTubeや各SNSの発信などでも人気です。

ですが歌舞伎役者には、人気とは別に昔ながらの”格付け”も存在してます。

今回はそんな歌舞伎役者の格付けについてまとめてみました。

格付けは屋号によって決まる

日本の伝統文化の一つである『歌舞伎』ですが、詳しく知らないという日本人も少なくありません。

歌舞伎役者にはそれぞれ屋号と呼ばれるお見えの看板のような呼び名を持っているのですが、知識のない人にとっては屋号自体が何なのかわからないという声も多いでしょう。

歌舞伎においてこの屋号は、歌舞伎役者の格付けやランクが決まる非常に重要な要素でもあるので、興味のある場合はこういった知識から知っていくことをおすすめします。

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市川海老蔵の屋号は?

まず歌舞伎役者にとっての屋号とはその役者の家の看板であり、現在活躍している役者の1人である市川海老蔵の場合、名跡が市川海老蔵で家は市川團十郎家、そして屋号は『成田屋』となります。

市川なのになぜ成田屋なのかは、市川團十郎毛の祖先が成田不動尊を信仰して崇めていたことが関係して、成田屋と名付けられたという歴史があります。

格付けはどうやって決まるの?

ではそんな屋号には格付けやランクの違いはどういった部分にあるのでしょうか?

一般的に歌舞伎役者の家系図を見ると古くから続いてきた屋号ほど格付けが高くなり、その中でも市川團十郎家の『成田屋』は歌舞伎界の宗家という立場で、最もランクが高いといわれています。

そして格の高い家を順番で見ていくと、

市川團十郎家の『成田屋』

尾上菊五郎家の『音羽屋』

松本幸四郎家の『高麗屋』

中村勘三郎家の『中村屋』

中村吉右衛門家の『成駒屋』

となります。ただし、個々の役者で見ていくと必ずしも屋号でランクが決まるものではなく、実際は各役者の演技が最も高く評価され、舞台での人気と実績もある役者こそがランクでは上位になれます。

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実績も影響する

名門の家系に生まれた子供は、子供の時から歌舞伎の英才教育を受けることが出来ますし、子供のうちから舞台に立つことが出来る特徴があり、こういった部分でも役者として成功するためには重要な要素と考えられていますが、歌舞伎も興行である以上お客さんをたくさん集められる役者が求められています。

その人気とファンの数によって役者はどんどん成長していき、いい役をどんどんこなすことでより上の立場に上っていくことが可能となります。

このように歌舞伎を行う役者のランクを考えるならば、屋号だけではなく実際の演技力と芝居の実績、キャリアと人気など総合的に見て判断され決められています。

現在の歌舞伎役者格付けランキングを見ると…

人気や知名度に加えて家柄とキャリア、実績と地位を含めて見ていくと、

1位は令和2年11月に逝去した坂田藤十郎

2位は尾上菊五郎

3位は中村吉右衛門で4位は9代目松本幸四郎でもあった松本白鸚、5位が片岡仁左衛門で6位が中村梅玉となっています。

ランキング外には知名度ではダントツでトップの市川海老蔵やルックスの高さから人気の高い尾上松也や中村隼人、映画やテレビでも大活躍している中村獅童に市川中車(香川照之)などもいて、他にも多くの実力を持つ役者がいることが大きな特徴です。

このように歌舞伎の世界では、名門の屋号を持つことで役者のランク付けでも有利になることは間違いないとされていますが、実際には役者自身の努力があってこそ屋号や名跡に見合う人気と実力を身に付けることが出来ることがわかります。

あなたの好きな歌舞伎役者はランキングされてましたでしょうか?

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

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