小池百合子の側近3人
人気と話題が絶えない東京都知事の小池百合子さん。
知事就任後は『都民ファーストの会』が都議会選で圧勝したのは記憶に新しい。
その後は『日本ファーストの会』→『希望の党』を発足し国政へと。
そんな勢いがある小池さんですが、その活躍には側近たちの存在があったからこそできたと言っても過言ではない。
今回はそんな小池百合子さんの側近についてまとめてみました。
それでも小池百合子についた若狭勝
自民党議員だというにも関わらず、都知事選ではたったひとりで党に反旗を翻し、それでも小池百合子都知事の応援をした事でも有名になった若狭勝氏。
その後離党し、小池新党とも囁かれてる日本ファーストの会を立ち上げ小池さんの側近中の側近とも言われてます。
そんな若狭勝氏とは一体どういう人物なのでしょうか?
あだ名「サル」から検事まで登りつめた
東京都葛飾区に生まれた若狭氏。
当初父親はタクシー運転手でしたが、その後足立区に引っ越し零細の町工場の工員として働きました。
幼かった若狭氏は、夏休みに父親の仕事を手伝いによく工場まで行っていたという。
そんな若狭氏は名前の勝から「さる」というあだ名が付けられていたというから、多少のいじめも経験したのではないでしょうか?
その後高校を卒業し、中央大学法学部に進学。
1980年に大学を卒業後、司法試験に合格し1983年には東京地検の検事となりました。
横浜地検の刑事部長などを経て東京地検の公安部長を歴任。
ミッチー、サッチー騒動の公職選挙法違反の捜査や、小向美奈子の覚せい剤取り締まり法違反の捜査にも携わった。
ヤメ検から政界入り
2009年に検事を辞め、同年に弁護士となり第二東京弁護士会に所属する。
弁護士になった理由は、
「裁判員制度が始まり、冤罪を防ぐためには弁護士の役割がより大きくなるため、裁判員裁判の法廷に立ちたかったから」
検事を辞めた事を通称ヤメ検と呼び、ヤメ検の弁護士と呼ばれ度々テレビにも出演しました。
そして2013年に政治家を目指し、自民党の比例区から立候補したが落選してしまった。
翌年の衆議院議員選挙で同じく自民党より立候補し初当選して政界入りを果たす。
結婚や子供は?
プライベートに関してもまとめてみました。
結婚はしているのですが、奥さんは42歳の時に病気で亡くなったそうです。
そしてお子さんもいます。
お子さんについては一人という情報もありますし、二人という記事もみかけまので人数については信ぴょう性に掛けます。
そしてそのお子さんには子供がいるようです。
つまり若狭氏の孫になります。
再婚等については、ある記事では「前妻」と表現しているので、もしかしたら再婚してる可能性もあります。
若狭 勝(わかさ まさる)
生年月日:1956年12月6日
出生地:東京都葛飾区
出身校:中央大学法学部卒業
前職:弁護士
所属政党:(自由民主党→)(無所属→)日本ファーストの会
それでも小池百合子についた理由
若狭氏が一躍有名になったのは2016年の都知事選の出来事からでした。
都知事選に自民党からは増田寛也氏が立候補。
自民党である若狭氏は当然増田氏を応援するのかと思いきや、敵とされていた小池百合子さんを支援。
この事に対して自民党からは、
「増田以外の候補者を党員や親族が応援した場合は除名などの処分対象になる」
という警告文書を出していたにも関わらず小池さんを支持、応援しました。
なぜ若狭氏はここまでして小池さんを応援したのでしょうか?
それについては本人が語っています。
昨年の都知事選において、私が自民党東京都連の指示に反し、小池さんを応援したのは、東京都政を含めた政治全般の今後のあり方を考察するに、小池都知事の誕生が極めて重要であると思ったからです。
しがらみや忖度だらけの政治。
自分が検事時代に捜査した不正や汚職事件などは、この長年続いたしがらみ政治から出てきた物。
そしてそんなしがらみ政治から脱却を試みてるのが小池さんだったと…
下町育ちでもともと正義感が強かった、そんな経歴からも若狭氏は小池さんのような方が現れるのを待っていたのかもしれません。
都知事選ではもう全てに於いて、隅から隅まで自民党には落胆した。若狭勝という人がいて本当によかった。心が救われた。彼のような人を政治家と呼びたい。
【都知事選】小池氏石原発言に猛反発「女性を誹謗中傷する空気が日本の成長を妨げている https://t.co/rvBRzLTGwE
— micro (@microcub) 2016年7月27日
離党後に新党代表へ
自民党からの除名処分は免れ厳重注意処分を受けた若狭氏だったが、2017年の都議選にて、自民党ではなく小池さんの率いる都民ファーストの会を支援するために離党届けを提出。
その後了承された。
「しがらみ政治」に染まっていない「都民ファースト側の立候補(予定)者」に「しがらみ政治からの脱却力」を発揮してもらいたいと考えております。
若狭氏の応援等もあり都議選では、歴史的な自民党の惨敗で都民ファーストが第一党を奪取しました。
7月2日夜。都議選の開票速報センターの模様です。いきなり第1党に躍り出ることができました。今後、新しい議会と「東京大改革」を競い合う。それこそが、都民ファーストの政治です。 pic.twitter.com/MfSisevHE9
— 小池百合子 (@ecoyuri) 2017年7月5日
そして、都政で優位に立った小池さんの次の行動は、国政に進出するであろう布石と言われてる新党の立ち上げでした。
その日本ファーストの会と名ずけられた新党の代表に就いたのが若狭氏です。
若狭勝衆院議員が8月7日、国会内で記者会見を開いて、政治団体「日本(にっぽん)ファーストの会」を7月13日付けで設立し代表に就任したと発表した。
9月に開講する政治塾では初回の講師を小池さんが務めるそうです。
若狭勝氏は正義感が強く、リスクを背負ってまで小池さんについて行ったその姿には好感を持てます。
だが、国政に向けての布石が、ただの砂利だった…なんて事にはならないで欲しい。
若狭氏の今後の活動にも注目です。
小池百合子の側近中の側近と言われた野田数
小池さんが代表を務める『都民ファーストの会』が都議会選で圧勝したのは記憶に新しい。
だが小池さんはその直後に都民ファーストの会代表を退いた。
「二元代表制への懸念があることを想定し知事に専念する」
そんな小池さんに変わって代表に就任したのが、知事特別秘書の野田数(のだ かずさ)氏である。
小池さんの側近中のの側近とまで言われた野田数氏とは一体どういう人物なのでしょう?
“野心家”と称された男
野田数(かずさ)
生年月日:1973年8月27日
出生地:東京都東村山市
出身校:早稲田大学教育学部卒業
前職:東京書籍従業員、小池百合子衆議院議員秘書、アントニオ猪木参議院議員政策担当秘書
現職:東京都知事特別秘書、都民ファーストの会代表
所属政党:(保守党→)(自由民主党→)(東京維新の会→)(日本維新の会→)(無所属→)都民ファーストの会
早稲田大学教育学部卒業後に東京書籍に入社するが、わずか1ヶ月で辞める。
歴史の教科書のあり方に疑念を持ち、政治の道へと進んだ。
2000年の衆議院選挙で立候補するも、当時の社民党党首の土井たか子さんに敗れて落選。
そして当時は保守党の衆議院議員だった小池百合子さんの秘書を経て、2003年に東京都東村山市議選に初当選。
東村山市議再選後、任期途中で辞職し、2009年に自民党公認で東京都議に当選。
2012年5月に自民党を離党し、地域政党『東京維新の会』を立ち上げます。
2012年11月に都議会議員を辞め、日本維新の会公認で衆議院選挙に立候補したが、比例での復活もならずに落選した。
その後はアントニオ猪木氏の政策担当秘書を務める。
2016年の東京都知事選挙では、以前秘書を務めていた小池百合子さんの立候補に伴い、選挙対策本部責任者を務める。
そして小池百合子東京都知事が誕生すると特別秘書として小池さんの側近と言われるようになった。
その後都民ファーストの会の代表に就任したが、
「小池さんが実質的なリーダー。地ならしが私の役目」
「名ばかりの代表兼幹事長みたいな動き」
として代表を退き幹事長に就任。
この時の代表はもちろん小池百合子さんです。
だが冒頭でも話した通り、都議選終了後に再度代表に就任して現在に至ります。
横領疑惑、野田数は私的流用したのか?
そして野田氏に掛けられた疑惑がひとつあります。
“公金の横領疑惑”
野田氏は小池さんの選挙対策本部責任者を務める前に、アントニオ猪木氏の政策秘書を務めていたのは前出でも話しましたが、その政策秘書時代に、
「野田が自身の政策秘書を務めていた2013年(平成25年)10月から10か月の間に、国会議員に支給される「文書通信交通滞在費」などを管理している事務所の複数の銀行口座から、繰り返し無断で現金を引き出していたとされ、引き出された総額は1120万円に上る」
との事があり、アントニオ猪木さんは刑事告訴した事を公表しました。
だがこれに対して野田氏は、
「全て猪木氏の指示に基づいて、正当な使途に使用したことは間違いなく、私的に流用したという事実は全く根拠がありません」
と全否定する文書を発表しました。
それだけではなく、この告発によりインタビューを開いたアントニオ猪木氏と記事を掲載した『新潮社』に対し、都民ファーストの会の信用や評価を著しく損なったとして、
「名誉毀損による刑事告訴並びに損害賠償請求及び本件の謝罪広告を求める訴訟提起も予定している」
事なども主張しました。
何故今になってこのような案件が出てきたのか?など、この件に関してはまだ結果や判決が出てないので事実かどうかは定かでなありません。
小池人気の裏には野田数の手腕があった!
「いくら人気があるといっても、小池知事だけでは都民ファーストはここまでの勢力にならなかった。野田氏の手腕があってのことだ」
とベテランの公明党都議は野田氏に賛辞を贈る。
それほど野田氏とは政治に関して敏腕のようです。
確かにここ数ヶ月でも、
・東京都知事選挙
・衆議院選挙にて若狭勝氏を支援
・都議会のドンと言われた内田茂氏のお膝元・千代田区長選挙
・東京都議会選挙
が、あったりと小池さんが深く関わってる選挙が続いたが、全てに置いて裏で野田氏の動きが見られた。
各選挙で小池氏サイドの陣営に入り、“小池人気”を支える無党派層の動向を分析し、選挙戦の戦略を練ってきた。
対立する自民票の切り崩しに向けて、普段は自民支援だった業界・団体の小池氏サイドへの“宗旨変え”も実現させたといわれる。
数々の選挙に勝利したのも野田氏の敏腕によるものと言っても過言ではない。
今回の都議選に当選したある議員は、野田氏をこう評している。
「野心家だと思う。あれだけ強かった都議会自民党を本気で獲りに行った。その野心が面白いと思って乗ることにした」
と、各方面からも野田氏を賞賛する声も聞こえてくるほど。
また、都庁のある幹部からはこのような見方もある
「小池氏の選挙・政局を担当しているイメージ。政策立案に関して知事に助言する特別秘書とは、少し違った位置で仕事をしているのかもしれない」
と、今までの秘書とは違った側面も”野心家”と言われる根源のひとつではないでしょうか。
そして小池さんの編成した予算が都議会で全会一致で可決されるなど、各会派の対策も相当しっかりしているとも言われてます。
小池勢力により創り上げられた都民ファーストの会は、新人の議員や他党から離党してきたベテランの議員など様々な表情を持っているのも特徴のひとつですが、政策の不一致により対立する事も考えられる。
そこをどうまとめ上げて行くかが、今後代表として野田氏の手腕の見せ所でもあるのかも知れません。
だが、野田数には否定的な意見も
そんな今後にも期待が持て、政治家内では高評価の野田氏だが、世間の見方はちょっと違うようだ。
「小池新党」を牛耳る最側近の「六本木ハレンチ豪遊」撮https://t.co/MBo2ollbiP
「ビキニギャルが来るとチップを束にしてパンツにねじ込んでいました」#小池新党 #都民ファーストの会 #野田数 #ビキニ #セクシー #チップ pic.twitter.com/ejlcmSSWQK— NEWSポストセブン (@news_postseven) 2017年5月22日
#都民ファーストの会 の『代表』で、小池都知事の『特別秘書』の #野田数 は、アントニオ猪木氏の事務所から【1120万円】もの【資金を横領】した極悪人である‼️
下村氏の事務所から横領、窃盗をした #平けいしょう といい都民ファーストにはキナ臭い人間で溢れている‼️#都議選 pic.twitter.com/vnwSu3n1It— 日本魂 @無言(相互)フォロー大歓迎!! (@fvoua3375) 2017年7月1日
などと、少しスキャンダルチックな一面もあるようです。
野心家、敏腕などといった言葉が似合う野田氏。
小池さんの今後、しいては東京の今後はこの野田氏に掛かってると言っても過言ではないのじゃないでしょうか?
なのでスキャンダルで辞任なんて事だけは避けて欲しい…
小池百合子の懐刀、荒木千陽ってどんな人?
再度都民ファーストの会の代表についた野田数氏でしたが、「都知事の政務担当特別秘書に専念する」との事で代表を再度辞任。
その後釜になったのが荒木千陽(あらき ちはる)さんでした。
代表になる前は総務会長だった荒木千陽氏
小池さんの秘書も務めた事もある側近の荒木千陽氏とはどんな人なのでしょうか?
荒木千陽(あらきちはる)
生年月日:1982年3月1日
出生地:熊本県熊本市
出身校:久留米大学法科大学院
前職:小池百合子衆議院議員秘書
所属政党:都民ファーストの会
親族:父・荒木章博(熊本県議会議員)
熊本県出身の荒木さんは地元の大学を経て、久留米大学法科大学院を修了後、当時衆議院議員だった小池さんの私設秘書となりました。
政治家を目指すきっかけとなったのは父親の影響があったようです。
荒木さんの父親も政治家で、熊本県議会議員を5期務めました。
実は小池さんと荒木さんの父親・荒木章博氏は熊本地震の際に支援物資を積極的に行った事で繋がりがあったようです。
現 東京都知事 小池百合子氏は 熊本地震 前震 翌日の4/15朝、熊本県議 荒木章博氏(62)へ
「何かお手伝いできることあればご指示下さい』とメールを書いたそうです。⇒https://t.co/XZCEPJmiHQ— まこくん☆ (@mako_1972) 2016年8月4日
縁もゆかりもない小池百合子がこれだけ感謝されて、同じ九州出身の鳥越俊太郎は何にもしなかったの?RT @Arto537: 小池ゆりこ支援勝手連
熊本大地震ご恩返しの会
代表世話人「荒木章博」さん本人です! pic.twitter.com/V43UQfE4n1— Tetsumei (@tetsumei0612) 2016年7月27日
荒木千陽さんも小池さんのこの行動には感銘を受けたのではないでしょうか。
そして荒木さんは2017年7月の都議会議員選挙で都民ファーストの会で出馬し初当選し総務会長に就任。
荒木さんは小池さんの懐刀といっても過言ではありません。
都議選で都民ファーストの会からは数々の有名人が出馬していたが、この荒木千陽が小池さんにとっての大本命というところでしょう。
新たに出てきた女性政治家の手腕に期待!
男性社会の中でも活躍する女性の代表的な存在の小池さん。
ヒラリー・クリントンが語った「ガラスの天井」を砕いてきたのも小池さんでした。
そんな大躍進を見せる女性政治家がいる中、逆に最近は別の女性政治家の不祥事も目立つようになってきました。
稲田元防衛大臣の不適切な発言により大臣辞任、今井絵理子議員や山尾志桜里議員の不倫騒動。
「一線は超えてません」との事でしたが、山尾氏は民進党を離党するまでになってしまいました。
そんな中、新たに目立ってきた女性政治家が今回新代表に就いた荒木千陽さん。
荒木さんは新聞記者の取材に、
「秘書時代を含め政治経験はある。この1年間、知事の側で都政も見てきた」
と今後に期待できるコメントを残しました。
今回の代表就任は、党規約に沿って集まった代表選考委員により、小池さん自らが代表に荒木さんを推したようです。
そんな小池さんは、
「(都議会)臨時会も終えて都民ファーストも新人ばかりだったのが落ち着き、都民に選ばれた議員が代表する状況が整った。(荒木氏は)女性で度胸がある。まさしく都民ファーストの魂でいろいろやってくれると思う」
と、新しい代表に期待を寄せてます。
小池さんが期待する新たな女性政治家は、「懐刀を抜いたら錆びていた…」なんて状況だけにはならないで欲しいですね。
今後は荒木千陽さんの手腕にも注目です。
『小池百合子の側近たち』・まとめ
今回は小池百合子さんの側近と言われている3人についてまとめてみました。
・若狭勝
・野田数
・荒木千陽
経歴や理念、性格などがそれぞれ違うのは当然ですが、3人とも小池百合子さんの政治家としてのあるべき姿に共感したのは同じでしょう。
3人のその手腕に今後は期待です。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。