“19代目として勘三郎の名前を受け継ぐことになるのは…”
2020東京オリンピックでは最後の聖火ランナーを務めた事でも話題になった歌舞伎役者の6代目中村勘九郎さん。
偉大なる18代目中村勘三郎さんを父に持ち、華麗なる歌舞伎一家に生まれた事から家系図が気になりました。
今回はそんな中村勘九郎さんの歌舞伎家系図についてまとめてみました。
勘九郎の名は父から子へ
現在の6代目中村勘九郎さんは1981年生まれで、18代目中村勘三郎さんのもとに誕生しました。
18代目中村勘三郎さんは、先代の5代目中村勘九郎さんとしても活躍した人物ですから、勘九郎の名は父から子へと受け継がれた名前です。
そんな先代の勘九郎さんは、残念ながら2012年に57歳の若さで亡くなくなりました。
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現役時代は本業の歌舞伎役者の他に俳優としても活躍しており、演劇やテレビドラマに映画と、バラエティ番組やラジオでも実績を残しています。その他にも著書を複数執筆していたり、レコードや写真集まで出したこともあります。
このように幅広く活躍した先代は、本名から名づけられた愛称の”のりちゃん”でも親しまれてきました。
まだまだこれからという時に亡くなった先代は歌舞伎界にとっての大きな損失で、今後歌舞伎界を背負って立つ人物が亡くなったことが惜しまれます。
中村勘九郎の歌舞伎家系図
偉大な先代を持つ6代目中村勘九郎さんは、親の背中を追い掛けるかのように、精力的な活躍で実績を積み上げ続けています。
弟は2代目中村七之助さん、父方の祖父は17代目目中村勘三郎さんと、親子だけでなく兄弟や祖孫も歌舞伎の家系です。
6代目中村勘九郎さんを基準に家系図を確認すると、曽祖父には6代目尾上菊五郎さん、5代目中村福助さんの名前が並びます。
お祖父ちゃんは17代目目中村勘三郎さんと7代目中村芝翫さんですから、この時点でもう凄いといえるでしょう。
そして18代目中村勘三郎さんと、7代目芝翫さんの娘の波野好江さんとの間に生まれたのが、6代目中村勘九郎さんというわけです。
そして実の弟が2代目中村七之助さん、奥さんは女優の前田愛さんと、家系図を見ればみな歌舞伎役者や女優ばかりです。
長男と次男はそれぞれ3代目中村勘太郎、2代目中村長三郎を襲名していますから、また一段と家系図に歌舞伎役者が増えた形です。
代々中村屋の屋号を受け継いできた歌舞伎一族なので、2人の子供にもその血は脈々と受け継がれていくと考えられますし、亡くなった先代のことを思えば親孝行になったといえます。
6代目中村勘九郎としては、もっと先代から学びたいことはあったでしょうが、60代を前に亡くなってしまったので、父の分まで頑張ろうという気持ちがあるのだと思います。
いずれにしても、家系図が歌舞伎役者揃いの一族なのは間違いなく、受け継いだり刻んできた歴史や積み上げて残してきたものも多いです。
勘九郎は19代目中村勘三郎になれるのか?
歌舞伎の中村屋といえば寛永にまで遡り、1624年に開場した江戸三座の中でも古い中村座を由来する名門です。
中村勘三郎の名前は、当時の猿若勘三郎さんが座号を取って改名したものですから、襲名して受け継ぐには相応の実力が求められます。
その勘三郎を襲名した先代はまさに本物で、家系図に18代目として刻まれています。
これまでの流れからすると、現在の6代目勘九郎さんが19代目として勘三郎の名前を受け継ぐことになるのは、実績や評価からすれば時間の問題でしょう。
勘九郎さんの今後の活躍にも注目ですね。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。