昨年最下位だったヤクルトスワローズが、前半ダントツの1位で走っていたタイガースを抜き去り、6年ぶり8度目となるセリーグ制覇を果たしました。
ヤクルトスワローズはなぜ強いのでしょうか?2021年急に復活した理由を分かりやすく解説してゆきます。
ヤクルトスワローズなぜ強い?
ヤクルトスワローズなぜ強いのか?なぜ最下位から急に復活したのか?
#プロ野球 セ・リーグは #ヤクルト が6年ぶり8回目のリーグ制覇を決めました。
高津監督の胴上げ写真が届きました。
写真特集を更新しました→https://t.co/BiHPg2A8Hs#ヤクルト優勝 pic.twitter.com/zVLxx9Lw6f
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) October 26, 2021
高津臣吾監督1年目の昨年のヤクルトのチーム成績をおさらいしておきましょう。
打撃は打率が最下位0.241で、得点5位、投手力は、防御率4.61と最下位でした。
さんたんたる結果で、特に投手力の防御率4.61は、1位の巨人3.34は言うまでもなく、5位の広島の4.06にも遠く引き離されて、断トツの最下位でした。
打撃については、主力の山田哲人が、打率0.254、本塁打12本の大不振に陥ったことが大きく足を引っ張りました。
ここから2年目の高津臣吾監督の手腕と、各選手の奮起と成長が、今シーズンのヤクルトの強さにつながりました。
どのように立て直したのか?具体的に、詳しく見てゆきましょう。
2021年パリーグ優勝の理由をわかりやすく解説
投手力が大きく整備
2021年チーム投手力比較(2021/10/28日現在)
先発投手の防御率上位8名に入る投手がいない中で、セーブ数で、マクガフ3位と石山泰稚が7位、ホールド数として、清水昇が1位の50、今野龍太が5位となっているのが大きな特徴です。
エース格に急成長した2年目の奥川恭伸らの先発中継ぎ、抑えの必勝リレーが確立し、投手力を整備できたことが昨年とのもっとも大きな違いです。
打撃力の復調
2021年チーム打撃力比較(2021/10/28日現在)
チームデータから見ると、チーム打率は、阪神、巨人を上回るものの、広島、DeNAに次ぐ3位です。特長は、本塁打数は巨人に次ぐ2位、打点1位、四球1位、出塁率1位と得点力が最も高いことです。
打率10傑までに、村上宗隆、塩見泰隆、中村悠平、山田哲人の4選手が入り34本と村上宗隆は本塁打39本打点112、山田哲人34本打点101と得点力の要となっています。はじめて、主将としてチームを引っ張り、昨年の不振を振り払った山田哲人の活躍が大きな力となりました。
なお、守備率は4位で、他と大きな差はありませんが、併殺が2位と比較的多いようで、相手の得点の芽を摘むのに優れていると言えます。
高津臣吾監督の覚醒
監督1年目の昨シーズン、序盤は上位争いを展開していたが、徐々に失速してゆき最下位に終わった高津臣吾監督が、今シーズンに覚悟を持って臨みました。
高津臣吾監督は、NPB歴代2位の通算286セーブを達成し、主に抑え投手として、ヤクルト、ホワイトソックスなどMLB、韓国プロ野球、台湾プロ野球を経験しています。
最初のヤクルト時代2001年には、自己最高の37セーブを挙げ三度目の最優秀救援投手を獲得し、ヤクルトのリーグ優勝および日本一に大きく貢献しました。
その経験が、投手力整備にも生きて、今回の1軍監督としての覚醒につながったと考えられます。
1992年~1998年リーグ優勝、日本一に何度もなり、ヤクルト黄金時代を、野村克也監督下で、最優秀救援投手など抑えの中心として活躍しました。
後にヤクルト監督となる古田敦也とともに、野村克也監督から「ID野球」の薫陶を受けた“野村チルドレン”のひとりである。
野村監督の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」格言が思い出されます。
今シーズンの高津臣吾監督は特に、序盤から“1点を守る野球”を、序盤からチームに浸透させ、後半の快進撃につなげました。
得点力が高い攻撃力と、セーブ数とホールド数が多い投手力にその特徴が表れています。
人間性が良く、選手やコーチから信頼されており、選手の中に入ってともに心情をくみ取りながらともに戦う姿勢が素晴らしいと言われています。
2軍監督時代は、「叱らずに伸ばす」方針を実践していたそうです。
ヤクルトスワローズ優勝へのSNSの反応まとめ
- オリックスもヤクルトもどちらにも好打者が数人いてそういう打つべき選手達が安定して活躍してくれて、課題だった投手陣、中継ぎ陣が整備、安定したのが優勝に繋がった気がするな。
- オリックスもヤクルトも共通して言えるのが、投手運営が上手だったってことなのかな 覚醒した選手が出るのは優勝するチームだと毎年のようにあるけど・・・
- 監督でありながら選手と距離が近く、闘志を掻き立てる言葉が秀逸 選手起用も休養を上手く使いながら厳しいシーズンを乗り切る 得点入ると誰よりも喜びガッツポーズや拍手(独特)で選手を迎える 改めて過去動画など見ていると高津監督だから優勝できたんだなぁと… 本当に良かった
- ヤクルトvsオリックスの日本シリーズだった。このときのシリーズ制覇はヤクルト。胴上げ投手は現監督の高津臣吾。 ヤクルト頑張って欲しい。
- これは名将高津臣吾だぁ… 「そういう(いい雰囲気)のを作っていくのが監督の仕事だと思ってます」 にしても今年は不思議な(褒め)勝ち、引き分けが多かったな、、ひとえにリリーフのおかげが大きすぎるね
出典:ヤフコメ
まとめ
- ヤクルトスワローズが、最下位から復活した理由は、投手力が大きく整備されたことなど3点ある
- ノムラID野球をベースにしながら、その人柄と世界での経験を生かした高津イズムについてまとめた
- オリックスもヤクルトも前年の最下位からリーグ優勝したことに共通点を見るファンが多い
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