大谷翔平なぜ2番が多い?ホームランバッターが4番じゃない時代その理由

注目のMLBオールスターウィーク2021が始まりました。大谷翔平選手は残念ながらホームランダービーでは敗退しましたが、本戦では史上初の「1番投手」で先発出場、またもメジャーの歴史を塗り替えました。

ところで、公式戦で大谷選手は「2番DH」「2番投手」が定番。大谷選手は目下アリーグトップのホームランバッターですが、3番でも4番でもなくなぜ2番なのでしょう。野球の「最強打順論」を探りました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

メジャーのオールスターに「1番投手」で先発。こんなことが現実になるなんて…(感涙)
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大谷翔平なぜ2番が多い?

もはやメジャーを代表する「No1強打者」と言っても過言ではない大谷翔平選手。エンゼルスでは今季打順はほとんど「2番」でスタメン出場しています。野球の従来の〝常識〟では最強打者は4番が定石な気もしますが、大谷選手はなぜ2番なのでしょうか。

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大谷翔平の最近の打者起用

まずは大谷翔平選手の最近の起用法から見てみましょう。18年にNPB日本ハムからMLBエンゼルスに移籍した大谷翔平選手。熱心なファンが昨年までの大谷選手の「スタメン打順」を集計していますので、ご紹介しましょう。

・2018年 5番…23回、4番…22回、2番…8回、など

・2019年 3番…88回、5番…2回、2番…0回、など

・2020年 5番…20回、4番…10回、2番…4回、など

今季は大谷選手は前半戦まででほぼ全試合の84試合に出場。詳しい打順データはありませんが、開幕以来ほぼ「スタメン2番」で固定されています。投打のリアル二刀流の日でも「2番・ピッチャー」が指定席です。

確かに、1番を担っていたアップトンの故障離脱などで、今季は数試合で1番や3番を打ったことがあっただけな気がする

これまで3年間はほとんど2番での起用はなかったのに、逆に今季はなぜ「2番固定」となっているのでしょうか。

もちろん今季着任したマドン監督の方針もあるでしょうが、開幕直後の5月に、チーム主砲で長年2番に座ってきたマイク・トラウト選手が故障で長期離脱したことが最大の理由のようです。

今季アリーグ屈指の長距離砲である大谷選手に可能な限り打順を多く回すため、トラウト選手に代わり2番となったといえそうです。

ホームランバッターといえば4番打者

しかし日本のプロ・アマ野球界では、昭和の昔からチーム最強打者は4番というのが常識。

例えば、昔でいえば長嶋、王、落合、バース、松井氏といった歴史に残る強打者たちも皆4番。現在でも巨人・岡本、ヤクルト・村上、広島・鈴木誠也各選手らチームとリーグを代表するスラッガーは4番打者です。

子供時代は「エースで4番」が野球が一番うまい子の称号。巨人では「第○○代4番」とかまるで横綱扱いだしね~
こうした「4番最強」論は、「俊足巧打の1番が出塁し、小技に秀でた2番が手堅く送りバント。強打の3・4番が長打で返す」という考え方。特に4番はファンの大きな期待を背負い勝負強さも求められるため、打者としての実力と重圧に耐える人間力も必要な最重要打順とされます。

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4番打者はもう古い?

しかし、近年のメジャーリーグではそうではない様子。今季の大谷選手をはじめチーム最強打者は2番が多いようです。

その象徴的存在が、エンゼルスで大谷選手と同僚のトラウト選手。2012年、カージナルスからレジェンドスラッガーのプホルス選手が移籍してきた際、当時のソーシア監督はMLBデビュー2年目、まだ20歳のトラウト選手を2番に固定しました。

この年トラウト選手はMLB史上最年少の30HR・30盗塁を達成し、以来スーパースターとして“不動の2番”になりました。

他球団でもトラウト選手にように長打力があり出塁率が高い選手が2番に座ることが多く、ヤンキースも一時期選球眼がいい大砲ジャッジ選手を2番に固定していました。

2番起用が増えた理由

メジャーではなぜ「2番が最強打者」なのでしょうか。これは近年MLBで導入が進んできたセイバーメトリックスが背景にあります。

MLBでも昔は日本と同じように、2番には俊足巧打の選手起用が多かったようですが、近年のビッグデータ解析で初回に大量点を取ると勝率が上がる結果が判明。実際、初回に1点を先制すると勝率は56%程度。3点以上取ると勝率が75%に上るといいます。

このため、初回に確実に打席が回る1〜3番に、長打率・出塁率の優れた選手を置く戦略が重視されるように。ごく単純に、強打者に早くからなるべく多く打席を回せばそれだけ得点力も上がるという計算です。

さらに「1番に最強打者を置くと、HRを打っても1点止まり」「3番に最強打者を置くと、2死走者なしの場合もあり、作戦の幅が狭まる」との考え方から、「2番最強論」がメジャーで定着したようです。

さらに言えば、2番は「併殺を回避する走力」も求められる。だからトラウト、大谷のような5ツールプレーヤーが最適とも言われるな

2番起用に関するネットの反応

  • オールスター、1番大谷、2番ゲレーロJrとかヤバすぎ! 久しぶりに打順見てテンション上がったわ
  • メジャーで強打者置くべき打順は2・4・1の順
  • フレッチャーはアプトン離脱により9番→1番にしてかなり打ち始めたイメージ。フレッチ―大谷の1、2番はかなりゴールデンコンビだと思う
  • 年間の打席数は2番と3番では20〜30打席位変わってくる。あと2番は1回は絶対1アウト以下で回ってくるからね
  • 「2番は小技」みたいなのは古いけど、色々考えることは多そう

出典:twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 大谷翔平がオールスターで史上初「1番投手」。公式戦ではほぼ2番固定
  • ずっと不動の2番だったスター、トラウト故障が背景。2番最強打者説
  • 初回大量点で勝率UP。1~3番に強打者据え多く回す戦略がMLBで主流に

MLBに倣ってなのか、日本のプロ野球でも最近は打順を大胆に入れ替える戦術が目立ち、その度に選手から「僕など4番の器じゃない」「1番はどうも苦手」などの声も聞きます。

MLBでは前述の通り打順は統計に基づいて決めるのが一般的で、日本的な「打順の性格付け・こだわり」はあまりないようです。これはパワフル・俊足と三拍子揃った強打者層が厚い事情もあります。

日本の球団ではこうした選手は限られ、それを補うため機動力やバントなどのスモールベースボールを重視しているともいえます。こうした野球の質的違いも日米打順論が異なる一因でもありそうです。

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