「性格」「特徴」「相性」を占う血液型占いは、実は歴史が浅く、科学的根拠はありません。研究と統計から成り立っている占いです。
しかし、簡単に占える手法として身近な存在となっています。
シンプルな占いなので、参考程度に診断して楽しむのが良いかもしれません。
■血液型占いとは
ABO式血液型(A型、O型、B型、AB型の4つの型)を使い、「性格」「相性」「気質」を診断する占いです。
最近では、星座占いと掛け合わせた血液型占いも増えています。
■血液型占いの起源
実は、血液型占いの発祥の地は日本です。
昭和2年に東京女子高等市販学校の古川竹二教授が発表した論文「血液型による気質の研究」が血液型占いの始まりとされています。
古川教授の影響を受けた能見正比古氏が昭和48年に著作「血液型人間学」を発売した後、「血液型占い」として世の中に広く知られるようになりました。
■血液型別の特徴
≪A型の特徴≫
①A型のルーツ
A型は日本人で一番多い血液型です。日本人の約40%はA型とされています。
A型はアジアで紀元前2万5千年頃に農耕民族として誕生した血液型といわれています。決まった時期に決められたことを丁寧にこなす、きっちりとした農耕民族の名残が、A型の性格に残っているのかもしれませんね。
②A型の特徴や性格
- 真面目で几帳面、完璧主義
- 恋愛面では受け身、相手に尽くして一途
- 控えめで謙虚、慎重深い
- 協調性があり、周囲への気配りがある
- 常識を重んじる性格
③A型の著名人
中居正広、マツコ・デラックス、池上彰、有吉、芦田愛菜、りんたろー。(EXIT)ゆめっち(3時のヒロイン)
≪O型の特徴≫
① O型のルーツ
O型は、「A型、O型、B型、AB型」のなかで、一番歴史が古い血液型です。紀元前4万年ころの狩猟民族(クロマニョン人)はO型でした。
そのため、現在も全世界でO型が最も多い血液型になっています。
「ゼロ型」と呼ばれていたようですが、現在は「オー型」と呼ばれています。日本人の30%がO型とされています。
② O型の特徴や性格
- おおらかで細かいことは気にしない
- コミュニケーション能力が高く、社交性がある
- 仲間想いで、リーダーの素質がある
- 喜怒哀楽がストレート
- パワフルな行動派
- 心配性な一面も
- 頼られるとはりきる、世話好き
③ O型の著名人
はるな愛、木村拓哉、広末涼子、バナナマン設楽・日村、森山中(大島・黒沢・村上)
≪B型の特徴≫
① B型のルーツ
B型は紀元前1万5万年ころのヒマラヤの遊牧民に誕生した血液型とされています。遊牧民として一定の場所にとどまらず、家畜を飼い慣らし、チーズやハムを食べていたようです。遊牧民の自由なところは、B型に影響しているかもしれませんね。日本人の20%がB型とされています。
② B型の特徴や性格
- マイペースな楽天家
- ユニークな世界観を持っている
- 興味のあることにだけ、とことんのめりこむ
- 自分の時間、趣味の時間を大事にしている
- 切り替えが早く、引きずらない
- 規則やきまりごとを重視しない
③ B型の著名人
綾瀬はるか、明石屋さんま、長嶋一茂、安倍晋三、松本人志(ダウンタウン)
≪AB型の特徴≫
① AB型のルーツ
A型民族とB型民族から生まれたのがAB型といわれ、歴史はまだ浅い血液型です。A型とB型の両方の素質を持ち合わせますが、歴史が浅い血液型のため、4つの血液型のなかでは免疫力は高くないとされています。日本人の10%がAB型といわれています。
② AB型の特徴と性格
- 自分のことをあまり話さないため、打ち解けるのに時間がかかる
- 頭の回転が早くて器用に何でもこなす
- 二面性があり、謎めいていると思われることも
- 自分以外の他人にあまり興味がない
- ルールーにとらわれない発想をする
③ AB型の著名人
相葉雅紀(嵐)、いとうあさこ、水ト麻美、広瀬すず、広瀬アリス
■恋愛における血液型の特徴
≪A型の恋愛≫
A型の人は恋愛面で臆病になりがちで、受け身の傾向があります。また、熱しにくく冷めにくいですが、一度恋に落ちると一途で浮気はしないタイプです。また、相手に尽くす恋愛をします。A型は常識的を重んじるため、相手にも常識的なタイプを好みます。誠実で結婚を前提とした付き合いをすることが多いでしょう。勇気を出して気持ちを表現するようにと、良い方向に進みやすくなります。
≪O型の恋愛≫
おおらかで包容力もあり、相手の世話をやくことも多いでしょう。恋愛にはロマンチストで惚れっぽい一面も。頼られると、人一倍頑張って相手のために行動するタイプです。ただ、O型の人は誰にでも優しく世話焼きをしてしまう一面もあるので、嫉妬されやすいかもしれません。また、O型の人自身も嫉妬しやすい面があります。
≪B型の恋愛≫
マイペースな性格で、自分の時間を大切にするので、束縛は嫌います。褒めてくる相手や、甘やかしてくれる相手に弱いところも。
気分屋さんですが、人情に厚い一面もあります。裏表がないので隠し事はできないタイプです。
≪AB型の恋愛≫
AB型の人は、明るく笑っていたかと思うと、突然冷静になるような二面性もあり変わっていると思われることも。自分を理解してくれてわかり合える相手に惹かれます。争いは好まず、純粋な一面があります。
■血液型同士の相性
相性が良い組み合わせ
・A型とA型◎
似た者同士で誠実なお付き合いができ、相性が良いカップルです。お互い控えめで受け身なところがあるので、気持ちは素直に伝えた方がよりうまくいきます。
・A型とO型◎
安定したお付き合いができる良い相性です。
・O型とB型◎
道をはずれそうなB型を包容力のあるO型が見守る関係で良い相性です。
・B型とAB型
普段は自由人のような2人ですが、いざとなったら共協に協力するカップルです。
相性が良くない組み合わせ
・A型とB型✕
B型の奔放さに、A型がついていけなくなるかもしれません。✕
・O型とAB型✕
AB型の考え方をO型は理解できないかもしれません。
・A型とAB型✕
適度な距離感をもたないと、AB型が疲れてしまう関係です。
■血液型の根拠
血液型は広く知られていますが、科学的根拠はありません。
血液占いの項目で前述したように「古川竹二教授」の研究と統計が、血液型占いのルーツになります。
実は、それより以前にも血液型で性格を診断するという考えはありました。大正5年には、原来復(はら きまた)・小林栄、2人の医師による「血液型と体格、性格」を関連付ける考え方がありました。
大正14年には平野。矢島登美(陸軍の軍医)の2人が、将兵の血液型と身長、体重、階級と関連付けていたのです。
しかし血液型占いは「バーナム効果」ではないか?という意見もあります。
バーナム効果とは、誰にでも思い当たるような一般的なことを、自分だけの特徴だと受け止めてしまうことです。
たとえば誰しもが「さみしがりや」な一面を持っていますが、「○○の人は、さみしがり屋です。」と書かれていると、自分の特徴にぴったりで当たっていると感じる現象です。
占いの結果で決めつけるのではなく、参考にするというスタンスで楽しむのが良いかもしれません。
■まとめ
血液型占いは日本が発祥の地であり、歴史はまだ浅い占いです。
科学的根拠はありませんが、研究と統計で生まれた占術です。
日々の生活の参考として、「性格」「相性」「恋愛」を血液型占いで楽しむのも良いですね。