2021年の野球シーズンは、東京五輪休戦があったNPBはリーグ優勝を懸けた最後の激闘まっただ中、メジャーではプレーオフが盛り上がっています。
優勝・PO戦線から脱落した多くのチームと選手たちはオフに入り、来季に向けた準備に移りますが、今メジャーでは「大谷翔平に続け!」とばかりに投打の二刀流を希望するプレーヤーが次々現れているそうです。大谷以外に一体どんな選手が二刀流できそうなのか。過去と現在の一覧をまとめてみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
メジャー二刀流が大谷選手以外にも波及
ホームラン王争い、MVP・サイヤング級の歴史的活躍で、全米球界に衝撃を与えた2021年の「大谷二刀流」。この余波が及んだのか、現役メジャーリーガーの中で「大谷以外二刀流」を宣言する選手が現れました。
一人がレッドソックスの25歳正外野手バードゥーゴ選手。このほどプレーオフ前の会見で「23年までに確実に投打二刀流をやりたい」と意欲を示したのです。
高校時代には最速97マイル(156km)を投げた左腕投手として活躍、「今でも能力はあると思う。救援をやりたい」と本人は真剣そのもの。今季13本塁打と長打力ある選手ですが、今オフは大谷選手も通うトレーニング施設で本格的に投手の練習に着手するそうです。
Good morning from Alex Verdugo ☀️ pic.twitter.com/kY9yqSZ63a
— Red Sox (@RedSox) June 12, 2021
メジャー二刀流挑戦の選手一覧
では「大谷以外の二刀流選手」は他にどんな顔ぶれなのか、まずMLBの現役組から見てみましょう。
現役の大谷以外二刀流候補
■マイケル・ロレンゼン投手(レッズ)
昨オフに先発ローテ入りしながら救援に回り、今季は27試合1勝2敗、防御率5.59。ケガもあって打者としては1打席無安打に終わった右腕ですが、通算HRは7本。今オフは先発ローテの確約と外野守備容認を求めて各球団とFA交渉するそうです。
■アンソニー・ゴース投手(インディアンス)
本職は外野手ながら、今季は投手に専念して6試合、6回2/3を投げ防御率1.35。本人は来季、投手と外野での出場を希望しているそうです。
また米メディアは「大谷以外・大谷2世」候補を最近特集。以下のような若手が期待されるとしています。
■ブレンダン・マッケイ投手(レイズ)
19年に13登板し防御率5.14。打者としても出場しましたが、昨年コロナ感染後肩の手術を行い、今季は打者に専念したとか。本塁打も打てる期待の二刀流候補とされます。
このほか、20年ドラフト2巡目でカージナルス入りした遊撃兼投手のメソン・ウィン、18年ドラフト2巡目でレイズに入ったタナー・ドッドソン、MLB公式のドラフト候補ランキング21位の高校生、遊撃兼投手のババ・チャンドラー各選手らが将来二刀流で活躍する可能性があるそうです。
過去の大谷以外二刀流
MLBデータで定評ある米FanGraphsによると、メジャーで1シーズン15試合以上登板し、かつ投手以外で15試合以上に出場した選手は、1901年~2020年に延べ24人いるそうです。
その中で特徴的な大谷以外二刀流選手をご紹介します。
■ジョージ・シスラー
ジョージ・シスラーは20世紀前半に活躍した選手で、シーズン257安打の最多安打記録を84年間保持していたことで有名。新人の1915年には二刀流で、8試合に先発し6試合で完投しました。
生涯合計41イニングを投げましたが、キャリアではほぼ打者に専念し、シーズン打率4割超えを2度記録するなどして殿堂入りした名選手です。
■ウィリー・スミス
過去の本格二刀流はほとんどが戦前などの古い時代ばかり。唯一現代に近いのが1960年代に活躍したウィリー・スミスです。
64年は大谷選手と同じエンゼルスでプレーし、主に救援投手として15試合に登板、防御率2.84でした。この年後半は外野手専従となり打率.301、本塁打11本、7盗塁と活躍しました。この年以降は主に打者に専念したそうです。
■ベーブ・ルース
ベーブ・ルースは最初は投手として活躍し、1915年からの3年間で65勝33敗を記録。1918~19年は投手と外野の二刀流を行いましたが、1920年以降はほとんど登板せず、打者に専念しました。
打者専念後はご紹介するまでもなく、長らくメジャー記録だった通算714本塁打を達成(現在はメジャー3位)。通算長打率.690と通算OPS1.164はともに今でもメジャー記録という偉大な選手です。
OHTANI vs. RUTH: Was Shohei Ohtani’s 2021 Season the BEST in MLB History? 👀
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— PTV Sports Network (@PTVSportsPosts) October 11, 2021
メジャー二刀流挑戦へのSNSの反応
- 新たに二刀流挑戦を表明したのはバードゥーゴ選手1人なので、「続出」という表現には違和感がある
- 後が続かないから無理と思っていた『二刀流の大谷翔平賞』の設立も夢ではない
- 野球が好きだから野球選手になった。そんな方達の心を大いに揺すぶりましたね
- こういう記事見るたびに…あぁ…大谷ロス
- 松坂投手がプロ入りしたときは二刀流という概念が全くなかったけど、彼が挑戦してたらどうだったろうって思っちゃう
出典:ヤフコメ欄
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 来季以降のメジャーで「大谷に続け」の大谷以外二刀流挑戦の動きが!
- レッドソックスの強打者バードゥーゴ外野手が「救援投手やりたい」宣言
- 現役、過去とも「同時二刀流」の高実績はごく少数。大谷の物凄さ際立つ
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