カーリングは賞金ある?年収はプロとしてはあるの?

2022北京冬季五輪の代表選考も兼ねる第38回日本カーリング選手権大会は14日、いよいよ決勝戦を迎えます。組み合わせは男子が「コンサドーレ vs 常呂ジュニア」、女子が「ロコ・ソラーレ vs 北海道銀行」。前年覇者のコンサドーレとロコ・ソラーレが連覇すれば五輪代表となります。

高校生チーム常呂ジュニアの〝金星〟なるかも注目の決勝戦ですが、ところでカーリングの大会って賞金はあるのでしょうか。選手はどうやって年収を稼いでいて、プロはいるのでしょうか。今回はそんなカーリング選手の素朴な疑問を探ってみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

平昌五輪のロコ・ソラーレ銅メダルは感動的だったなぁ!あれから早3年。またメダル取ってほしい!

カーリングは賞金ある?

氷上で石(ストーン)を転がし、円(ハウス)の中心により近づけた数で勝敗を競うウィンタースポーツ、カーリング。15世紀の英国が発祥とされ北米や欧州では盛んで、98年の長野冬季五輪以降五輪の正式種目になりました。

一見〝遊び〟みたいに見えるけど全然違う!1試合(10エンド)フル出場の消費カロリーはバスケ並みといわれるほど結構ハードらしいぞ

名称は石をカール(回転)させることでコースを変えることに由来。戦略の読み合い、緻密な作戦とそれを成功する技術が求められるため氷上のチェスとも呼ばれるマインドゲームでもあります。

試合時間も3時間近い長丁場。だから「もぐもぐタイム」が必須なのねw(貴重な作戦会議でもあるし)
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競技人口少ない日本

日本では80年代後半にようやく国内初の専用ホールが北海道に建設されるなど、競技歴は浅いスポーツ。長野五輪で全国的に認知され、トリノ五輪でのチーム青森の活躍、平昌五輪でのロコ・ソラーレ史上初メダルで一挙に知名度が上がりました。

とはいえカーリングをするためにはどうしても専用設備が必要。繊細な競技なのでスケートリンクなどを兼用する訳にもいかず、常設のリンクは全国的にはいまだ非常に少数。このため現在の競技人口も数千人ほどと、この20年であまり増えていないようです。

大会賞金はあるの?

決勝を迎える日本選手権の開催要項によると「優勝チームには優勝杯を授与し3位まで表彰する」とのことで、賞金はない模様。賞金が出たり企業がスポンサーの国内大会もあるようですが、プロゴルフやテニスなどのように「優勝賞金○○億円」といったレベルには遠く及ばないとみられます。

というわけで、日本ではカーリング選手が賞金だけで生活したり、競技に専念するのは現状難しいようです。では選手はどうやって年収を得ているのか?他競技みたいな「プロ」っているのでしょうか。

ちなみに昨年の日本選手権では、冠スポンサーの全農から優勝チームに1年分の海外遠征の食事サポートやお米贈呈の副賞があったらしいが…今年もあるのかな

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カーリング選手の年収は?プロ選手はいるの?

北京五輪でも平昌に続く二大会連続メダルが期待されるカーリング。日本でも認知度が高まってきたとはいえ、まだまだ競技環境は発展途上で賞金も少ないようです。

では選手はどうやって年収を得ているのでしょう。基本的にはどの選手も企業などに就職し従業員として働きながら、空き時間に練習や競技をするケースが殆どのようです。つまり年収は会社の給与が主というわけで、すなわちアマチュア。賞金だけで生計を立てる「プロ」は現在はいないとみられます。

例えば強豪チームでは各選手が運送会社やスポーツクラブなどに所属したり、中部電力、富士急、北海道銀行など全員が実業団所属というチームも目立ちます。ただ「会社員」とはいえ、五輪代表などの場合、他の冬季競技同様に企業の費用支援を受けて多くの時間は練習に専念する形だと思われます。また強豪チームには、JOCから強化助成金の支給もあるようです。

思い出せば平昌五輪のJOC銅メダル報奨金は100万円…でもカーリング協会からはゼロだったとか。マイナー競技の悲哀だなぁ

カーリングの賞金に関するネットの反応

  • 日本選手権の賞品、ナント米1トン。チームとその家族全員食いっぱぐれないな。さすが全農
  • カーリングだけで食べていくことはほぼできません
  • 賞金なくても、オリンピック出場がかかってるのでどのチームも本気でトップを狙ってます
  • 企業がチームの面倒見てくれたり、ロコソラーレの様に選手達が地元企業に所属しながら競技に専念出来るのは海外でも珍しい
  • カーリング選手は世界でも殆どは仕事を持ちながら競技に励んでいる

出典:Yahoo!知恵袋、twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • カーリング日本選手権いよいよ決勝。連覇なら男女とも北京五輪代表に
  • 日本選手権、賞金はないが副賞に全農がお米贈呈や食事サポートの例
  • 日本では企業所属のアマ選手が基本で収入は給与。欧米ではプロも

日本ではいまだマイナーなカーリングですが、欧米ではかなりメジャーで世界競技人口は100万人超。最も盛んなカナダでは70万人以上もいて、飲食店併設の専用ホールが各地に多数あり、ゴールデンタイムのTV中継もあるほどの人気ぶり。もちろん大会賞金も高額で「プロカーラー」もいるそうです。

カーリングは体格や筋力の影響が少ない〝技術と頭脳メイン〟のスポーツ。つまり小柄なアジア人でも十分戦えるわけで、北京五輪に向け中国では強化選手を「公務員」にして専用施設で練習漬けにしているといいます。日本も「世界で勝つ」ためには、公的支援や企業のバックアップがより広がる必要がありそうです。

カーリングは激しい動きやパワープレー、身体接触、男女差などがないから、安全に幅広い世代で楽しめるのが特徴。馬術競技と並び選手寿命が長く、海外では中高年の五輪代表もいるそうよw

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