「キングダム」の前回は撤退を始める什虎軍に対し、城攻めが残ってると焦る蒙毅に魏軍が城を落としたと急報が。
一方、騰により捕らえられた寿胡王は満羽の話を蒙武に聞かせるという。
さあ660話ではどうなるのでしょうか?ということで、さっそく636話の内容を予想&考察してみます!
キングダム660話のネタバレ確定速報!
「キングダム」の前回は魏の井蘭車が城攻めを開始して什虎城ももうすぐ門が開きそうです。一方、寿胡王は満羽が不調で城まで戻る指示を出しますが、その途中に騰が突入してきました。さあ659話ではどうなるのでしょうか?ということで、さ[…]
キングダム660話ネタバレ確定「寿胡王の告白」
秦軍の騰や蒙武たちを前に寿胡王は話を始めます。
騰は什虎軍について「他とは違う何かがある」と言ったが、寿胡王は逆に
「それは間違いだ。儂らは逆に何も持ってない。全てを失った」
そして満羽、千斗雲は失った上に・・・
そう言って満羽の過去を語り始めます。
12年前、満羽は楚の領土内にある小国・泊(ぺき)の大将軍、千斗雲は同じく小国・暦(れき)の大将軍だった。
この2つの国は小国ながら大国・楚に抗う”小国の雄”とも言うべき存在だったという。
泊と暦が楚に落ちなかったのは満羽、千斗雲がいたからで、二人は勝ち続けたが、犠牲も多く、民は疲弊し、疲れていた。
満羽は疲弊した民にとって精神的な支柱であったが、泊の王はもう限界を感じていた。
満羽は楚に落ちた国の民の半分が奴隷になった話を聞いており、自分がいる限り勝ち続けるので、王に再考を促していた。
千斗雲のいる暦と手を組むという案もあったが、両国は元々仲が悪く仇敵同士だったので無理だった。
楚に降伏したい王や大臣たちと、戦に勝ち続ける軍部との間に溝が生まれ、ある日、戦って帰ってくると、泊は城門を開いて楚に降伏していた。
呆然とする満羽たち。帰るべき場所を失い、守るべきものを失くした。
それでも満羽は投降しなかったため、彷徨いながら楚軍と戦い続けた。
何十日も戦い続けた満羽は、殲滅した敵に元・泊の民を見たという。
なんと気づかぬうちに満羽は泊の人間を含んだ楚軍と戦っていた。
そしてそのことが原因で、それまでの満羽が満羽の中で死んだという。
時を同じくして千斗雲も同じような境遇になり、心が壊れた。
寿胡王によればしぶとい満羽や千斗雲に対し、楚が「離間の策」を仕掛けたらしい。
そして寿胡王も玄右m似たりよったりで国を失い、根無し草となり、軍を率いて彷徨っていた。
そこで春申君が寿胡王ら4人に什虎城を与え、そこを根城にさせたという。
何をしでかすか分からぬ厄介者だけに重要拠点を守らせるだけならうってつけだったようだ。
ではどうして不落の什虎が落ちたのか?
寿胡王によるとそれは
「それは満羽に変化が生じたから」
寿胡王は実は荀子の元で学んだ儒学者で、性悪説を研究していた。
しかし軍師として戦場に出るようになり、机上の空論がバカバカしくなったという。
戦いの場では勝者と敗者がおり、そこには善と悪が交錯する。それを二分できるわけもなく二分する意味もない。
そして寿胡王の出した結論は
「儂はただ思う。人は愚かだと。」
満羽は全てに虚しくなり、心が虚無の底で沈んだままで、寿胡王はそれを悲劇だと思っている。
しかしそれで終わると思っていた満羽に変化が生じた。その変化を生んだのは蒙武であると。
細かい理由は分からないが、満羽が蒙武に何か通ずるものを感じたのは間違いないという。
すると蒙武の部下は満羽が戦いの最中に「蒙武が背負っているもの」について語っていたと言うと、寿胡王は
「・・・ほう・・・」
何か思うところがある様子。
しかし寿胡王はそれに結論をくださず、
「天が導くならいずれ相まみえるだろう」
「満羽の悲劇の先に何かあることを願うばかりだ。人の愚かさの先に何かがあることを」
そして上半身を前に傾け、
「もういいぞ、首をはねろ。満羽のことは語った。その結末を見届けるのはお前たちに任せる」
そう言って刑の執行を求めるのだった。
キングダム660話の感想と考察
なるほどただ国が滅ぼされただけでなく、楚軍にいた元は自分の国の民を自分が殲滅していたわけだ。強すぎるゆえに気づかなかったんだろうな。
それで心が壊れたままだったわけか。
原先生もきっとこのエピソードをずっと描きたくてずっと伏線を引っ張ってきたんだろうなぁ。
でも寿胡王もここで死なすにはちょっと惜しい気もするが。騰が自分の配下に加えたりして。
そして満羽や千斗雲、玄右らは帰るべき城を失い、再びさまようわけだが、果たしてどうするのか?
おそらく騰や蒙武ともう一戦交えるのは間違いないだろうな。それとも大将同士の一騎打ちとか。
項翼や白麗もいるから簡単には撤退しないと思うが。
次回も楽しみです。