プロ野球開幕から一カ月余り。各リーグで他の5球団とのカードが一巡し、チームごとに好不調の差が少しずつ現れてきているようです。
さて先週行われた「オリックスvsソフトバンクホークス」の6連戦で、ホークスの「韋駄天」周東佑京選手の守備にファンから驚きの声が上がりました。その守備動画とは?昨季侍JAPANでも俊足が光った周東佑京選手の足の速さや半端ない能力を、あらためてクローズアップしてみました。(出典:Wikipediaなど)
周東佑京の足の速さを比較!
まずは周東佑京選手の経歴から簡単に振り返りましょう。周東選手は右投げ左打ち、群馬県出身の24歳。小学2年から軟式野球を始め、高校は東農大二高に進み3年時には主将・遊撃手としてチームを牽引。夏の群馬大会決勝で高橋光成投手(現西武)がエースの前橋育英に敗れ、甲子園出場はなりませんでした。
進学した東農大の北海道オホーツクでは主将として内外野様々なポジションを守り、リーグベストナイン、MVPなどを獲得。17年ドラフトでホークスから育成二巡目指名を受け入団します。2軍で腕を磨き、昨年支配下登録。1軍初出場を果たすと、初戦で初本塁打を放つなど一気に「覚醒」します。
昨季はスタメン出場は少なかったもののチームトップの25盗塁を記録。高い盗塁成功率を残し、侍JAPAN稲葉監督の目に止まってプレミア12代表に初選出。世界一に貢献し、一躍有名選手の仲間入りをしました。
周東vs○○・足の速さ比較!
周東佑京選手が秀でている最大の能力は何といっても足の速さ。50m5.7秒だそうですが、野球の走塁は短距離走とは違った独特な技術が必要だともいわれます。他球団の「韋駄天」たちと比較してみました。
MLBでユーティリティープレーヤーとして活躍、今季西武に新加入したスパンジェンバーグ選手と、3塁打を放って3塁まで到達するタイムを比較すると、周東選手は11.23秒、スパンジェンバーグ選手は11.31秒だったそうです。
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またベテランながら「20mの直線を走らせたら日本一」といわれるほど加速が凄い荻野貴司選手(ロッテ)と、試合での1塁到達タイムを比較したところ、荻野選手は3.70秒、周東選手は3.73秒だったそうです。
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なおファンサイトによる昨季の左打者の1塁到達タイムランキングでは、1位佐野選手(オリックス)3.66秒、2位大島選手(中日)・牧原選手(ソフトバンク)の3.72秒、4位が周東、金子選手ら(西武)の3.75秒だったとのことです。
↓(おまけ)今季対オリックス戦で初盗塁を阻止された周東選手
周東佑京の能力とは?守備動画に反響
比較でも分かるとおり、現在のプロ野球界でもトップ5に入る足の速さを誇る周東佑京選手。ただ彼の能力の高さはそれだけではなく、内外野のどこでも守れるオールラウンダーとしての優れた守備力も大きな持ち味です。
守備のうまさには捕球、送球の正確さ・速さが最も重要な要素ですが、ボールの落下点や捕球場所にいち早く移動する足のスピードももちろん条件に加わります。その「周東選手ならでは」の凄い守備が最近ファンの大きな話題になりました。
17日のソフトバンクvsオリックス戦。この日「二番・遊撃」でスタメン出場した周東選手は、4回、オリックス随一の強打者吉田正選手が打った3塁方向へのファウルの飛球に猛然とダッシュ。快足を飛ばすとフェンスギリギリのところでスライディングキャッチし、見事アウトにしました。
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これには「ショートの守備範囲じゃない」「レフトやろ」とネットでも驚嘆の声が続々。周東選手は19日のオリックス戦でも、5回、安打性のセンターへの小飛球を遊撃から一直線に走り込んでキャッチ。好投の二保投手を助けるファインプレーを見せていました。
周東佑京の最新ネットの反響
- 楽しませてくれる選手ですね。勝ち負けも大事だけど、金払って見る価値のある魅了するプレーこそプロ
- 周東が1塁にいるだけでバッテリーは神経を使う。個人的にはレギュラーに定着して欲しいなー!
- 周東はショート、セカンド、レフトやセンターを守れるし、ソフトバンクはファンを惹きつける選手が多いな
- 今宮には今宮の、周東には周東の良さがある
- ホークスは誰が出ても守備はうまいからね。まず守備が上手くないと1軍にはいられないから
出典:ヤフコメ欄
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 「超韋駄天」で昨季ブレイクしたSB周東佑京。今季も守備で快足を披露
- 動画にネットで驚嘆の声。昨季の1塁到達タイムはトップ5に入る3.7秒台
- 足と守備で存在感だが、今季はまだ盗塁ゼロ。課題は出塁率を高めること
世界にもアピールする快足ランニングで球界人気選手の一人に躍り出た周東佑京選手ですが、今季これまでは決して満足できる活躍ができているとはいえません。
ホークスは27試合を消化し、そのうち周東選手の出場は18試合。しかも「守備固め」の役割が目立っており、打席数はわずか21。全試合スタメン出場の若手ホープ栗原選手とはかなり水を空けられています。
打率は一割台、出塁率も.250と低く、機会が限られることもあって盗塁はいまだゼロ(20日現在)と「らしくない」成績。今季は打撃や出塁回数を伸ばし首脳陣の信頼を得ることが、当面の課題となりそうです。
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