ハイエナといえば悪者で嫌われ者、死骸をむさぼるイメージがめっちゃ強い動物ですよね。
「このハイエナ野郎!」などあまり良くない意味で使われるハイエナですが、実は色々と種類があるのをご存知でしたか?
一般的にイメージの強い死肉を漁るハイエナはもちろんの事、実は昆虫しか食べないハイエナもいます。現在4種に別れているハイエナについてご紹介。
ハイエナは4種類
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ハイエナは4種4属!
- ブチハイエナ
- カッショクハイエナ
- シマハイエナ
- アードウルフ
これらをまとめて「ハイエナ」と呼びます。
見た目は犬、中身は猫のようなビジュアルですが、どっちにも属さず、ハイエナは「ネコ目(食肉目)ハイエナ科」という単体な生き物。
昼間は岩などの隙間で寝て、夜活動する夜行性動物でジャコウネコ科と繋がりが深いそうです。
アードウルフ以外のハイエナは、死んで硬直した死骸の骨と肉を簡単に噛み砕くほどの強力な顎を持つのが特徴です。
肉食系ハイエナ、ブチハイエナ
アフリカのサハラ砂漠より南に生息しているハイエナ、見た目はその名の通り斑点があるのが特徴、さらに体格はハイエナの中で最も大きく120cm~180cmハイエナの中でも群れで狩をするキングオブハイエナである。捕らえた獲物をライオンに奪われてしまう事も多いが、時には群れで立ち向かう事もある。狩がうまくいかない時は他のハイエナ同様死肉を貪る場合もあります。
死肉系ハイエナ、カッショクハイエナ
病死、死んだ動物、ライオンなどの捕食者の食べ残しを貪る、ハイエナの中でもハイエナらしいカッショクハイエナ。見た目はブチハイエナより一回り小さく110cm~140cm。長い褐色の体毛が特徴。ブチハイエナと同様群れで行動する。生息地はサバンナや砂漠。
雑食系ハイエナ、シマハイエナ
生息地帯はアフリカのサハラ砂漠より北から中東やロシア南西部まで及び広い。体長は更に小さく100cm~120cm程度。砂漠ではなく草原などに生息し、他のハイエナとは違い群れでは行動せず単独で動く。シマシマ模様が特徴で、食性は動物の死骸から昆虫、果実も食べる雑食性。
虫食系ハイエナ、アードウルフ
草原やサバンナなどに生息する小型のハイエナでその体長は55cm~80cm。見た目はハイエナの中で最もカワイイ、生態も一夫一婦制と珍しい。主にシロアリを食べるが小型の哺乳類や動物の死骸を食べることもあります。家畜を襲う害獣と誤解され駆除されてしまう場合がありますが、実は家畜は襲わない。
ハイエナの生態をより詳しく調べてみました!
ブチハイエナの生態や形態
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「ブチハイエナは両性具有」ということを、みなさんは知ってますか?
メスはなんと偽物ペニスをぶらぶらさせてるんですよね!
と、その前に!!
ブチハイエナは走りも速く狩りも上手、捕獲率は約60%と狩猟はなかなかの腕前なのです。
「ライオンが捕獲した獲物を横取りするハイエナ」の印象が根強いですが、実際は逆だそう。
ライオンって狩りが下手だって言いますもんね。
ブチハイエナは女社会で成り立ってます。
メスに主導権がありメスが権力を振るう社会なので、メスはオスを支配しますし、交尾もメス優位で成立します。
体もオスよりメスの方が大きく、偽物のペニスを持つメスゆえ、一昔前はハイエナはオスしかいないと考えられてたそうです。
メスの擬陰茎は発達していて、なんと勃起も可能だそうです。
交尾の時には擬陰茎を一旦お腹にしまうことになりますが、しまった後に膣が出来る仕組みで、メスの準備が整い次第、交尾成立となるそうです。
ブチハイエナは、産まれた時点で女王が決まっています。
生まれたての赤ちゃんであろうと、女王で生まれた以上絶対的で優先的に餌を貰えます。
これはどんだけベテランで優秀なハイエナでも、子供の女王より先に餌を食べることは許されないようです。
そんな上下関係の厳しい世界で生きてるわけで、下のハイエナほどストレスが溜まると考えられます。
ブチハイエナは普段クランという群れで行動し、縄張りを張ってますが、時に単独行動やペア行動もありだそう。
ちなみにメスの擬陰茎は、排尿や産道の役割も果たすオールマイティーな部分です。
その特異な形状ゆえに、出産の時のリスクとなり約60%が死産だそうです。
母親も初産の衝撃で、5頭に1頭が死んでしまうとか。
無事に出産したメスの擬陰茎はというと、裂けてしまうそうで亀裂のあとがずっと残るそうです。
生まれた子供同士殺し合う
リスク高すぎな出産を経て無事に生まれた子供ですが、新生児同士すぐに殺し合いの戦いが始まるそうです。
(なかなかグロテスク)
生まれた子供は既に犬歯を持って生まれ、目もちゃんと見えてるそうです。
(ほんと、びっくりすぎるわ…)
それを理由にせっかく生まれた赤ちゃんも、1ヵ月のうちに25%の子供が死んでしまうとか。
また子供たちは同性同士で殺し合うことが多いらしく、一説によるとライバルを減らすための行動らしい…
信じれませんよ、だってこんな可愛い赤ちゃんがですよ?↓↓
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ブチハイエナの赤ちゃんってどんだけ凄いかと想像しましたが、ちゃんと赤ちゃんらしい普通に可愛い赤ちゃんです。
なんともいえん凄まじい真実には、言葉を失っちゃいました。
ちなみに人間の思うイメージに近いハイエナは、カッショクハイエナ。
動物の死骸を食べて生きるカッショクハイエナは、時にシロアリなどの昆虫、卵、小さな脊椎動物も食すそう。
カッショクハイエナは、喉が渇くと草や果実を食べて水分補給しているそうで、水は飲まないそうです。
あるカッショクハイエナを追跡したところ、ダチョウが産んだ卵26個を、カッショクハイエナが1頭で一晩のうちに巣から全部盗み取り、隠し場所に運び、後日食していたそうです。
ダチョウのお母さんも可哀想です、、大変なショックだったでしょう。
ハイエナの天敵
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無敵に思えるハイエナにも天敵は存在します!
その天敵とは・・・
じゃん!
「ライオン」です!
意外や、ライオンは狩りが苦手な猛獣です。
集団でやって来たライオンたちが、たびたびハイエナが捕獲した獲物をしれっと横取りすることがあるそうです。
全くw百獣の王なのにw
ハイエナが懐く動画
ライオンキングでも悪役すこぶるハイエナですが、ハイエナも自分を世話したり可愛がってくれる人間にはよく懐くんです。
実際にハイエナが人間に懐く様子をご覧ください!
可愛い~♡笑ってる~♡
お世話してくれるお姉さんに、すりすり全身で甘えて全身で喜びを表現するブチハイエナの子がとっても可愛い動画です♡
ハイエナちゃんがこんな可愛い生き物だとは、動画を観るまで知らなかった~
天真爛漫でお姉さんと遊ぶの大好き♡甘えんぼなウーピーちゃんにハートを盗まれイメージ一変した人、多いです。
インスタにも別の可愛いブチハイエナがおります♡
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大人のブチハイエナの顔が、こんな可愛いと思ってもなかったです。
きゅるっとたれ目な目が何とも優しく、めっちゃ可愛いく毛並みもふわふわ♡
察するに人に世話されて育てられてるハイエナちゃんは、人が親みたいなもんなので、大人になってもその人への信頼感は消えないと思います。
まとめ
自然界は厳しく生きていくため弱肉強食の世界。
中でもハイエナは、超絶仲間思いで深い絆で結ばれた生き物だそうです。
優秀なリーダーほど仲間とコンタクトを取り合うのが上手で、コミュニケーション力も高いと推測!!
興味本位で野生のハイエナに近づくのはさすがに危険なので、サバンナを旅してもハイエナと触れ合うことは禁止です!!
でも今回は、ハイエナの印象がガラリと変わる人多いと思いますし、ハイエナに対する偏見や思い込みが解けたらと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。