任天堂コロプラ提訴の理由…「ぷにコン」とは一体?動画で分かりやすくまとめ

天下のゲーム会社、任天堂

ゲーム会社「コロプラ」を

特許侵害として提訴しました。

 

任天堂が怒っている

「特許侵害」の理由とは一体?

 

この記事で、分かりやすく

「コロプラの何が特許侵害に当たるのか」

という理由を動画付きで解説していきます。

任天堂、コロプラ提訴の理由…「ぷにコン」とは?

 

まず、今回訴えられているコロプラのゲームは

名前を「白猫プロジェクト」といいます。

 

Android・Iphone用ゲームアプリであり

スマートフォン上で遊べるゲームです。

 

そんなコロプラの

白猫プロジェクトは

本来硬いタッチパネルを

「柔らかく表現する」という技術に成功しました。

 

それが「ぷにコン」と呼ばれる画期的な技術です。

 

百聞は一見にしかず。こちらを御覧ください。

どうでしょうか。

とてもぷにぷにと感じられる見た目で

とてもわかり易いですよね。

 

スマホは、ゲームのようにコントローラーとなる

ボタンがないので非常に操作性を作るのが

難しいのですが

この「ぷにコン」はとっても画期的ですね。

 

本来一枚板でしかないスマートフォンで

よくぞ、こんなに綺麗に上手に

表現したなあと、正直私は感心しました。

 

が!

 

それを許さないのが今回の任天堂の対応です。

このぷにコンについて

特許侵害であるとして

44億円(!!)の賠償金を請求しています。

 

(正確には、このぷにコンを

含む数種類の技術の特許侵害についてです)

 

その侵害については

こちらの画像を見ていただけると

わかりやすいと思います。

 

この画像のように

キャラクターをフリック入力の

「距離」でアクションを操作する

という技術は

DSのマリオでも使われています。

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コロプラも、「ぷにコン」の特許を取っていた?

 

とはいえ、コロプラも特許を持っている

という意見もあります。

 

その特許というのが、こちらです。

(あとで分かりやすく解説するので

読み飛ばしてもらっても構いません)

 

新たなゲーム体験を提供することができるユーザインターフェースに関する技術を提供すること。 本発明によるユーザインターフェースプログラムは、タッチパネルの操作時に弾性体として挙動するオブジェクトを表示して、操作に応じて当該オブジェクトを弾性変形させることとしている。例えば、スライド操作がされた場合、スライド操作開始点に弾性オブジェクトを表示し、スライド操作終了点に向けて弾性オブジェクトが弾性変形を伴いながら延びるように表示する。これにより、硬い筐体を有するスマートフォンがあたかも弾性を有しているかのような疑似体験をすることができ、新たなユーザインターフェースを提供することができる。

https://encrypted.google.com/patents/WO2015151640A1?cl=ja&hl=ja

 

このように、
コロプラはすでに「ぷにコン」という
ユーザーインターフェースの特許を持っています。

ユーザーインターフェースとは
何かというと
ユーザーの「操作」と端末の「機能」を
連携させる役割のプログラムです。

車で言えば「ハンドル」であり

洗濯機で言えば「操作ボタン」

と理解していただけると良いと思います。

 

つまり、キャラクターを操作する

コントローラーについての特許は

すでに取得しているのです。

 

では、なぜコロプラは任天堂の特許侵害に当たるのか?提訴の理由

 

コロプラの特許は

UI(ユーザーインターフェース)の

「見た目」の部分。

 

つまり、この「ぷにぷにした操作感」

を表現するビジュアルが

コロプラの持っている特許です。

 

任天堂が主張しているのは

「ぷにコン」を実現するための

「技術」「プログラムなどの設計思想」

の部分だということです。

 

更に分かりやすく言いましょう。

 

例えば、自動車会社があるとします。

 

自分の自動車を設計して、

その外見のデザインに対して「特許」を取ったとします。

ハンドルなども自社制作です。

 

しかし、その自動車を動かすための

「エンジン」の特許を持っている会社から

 

「自動車をガソリンで走らせる「エンジン」

という概念は我が社が設計したものだ!」

「特許侵害だ!」

だと言われたら果たしてどうなるでしょうか…?

 

大雑把に例えましたが、

これが、今回の特許侵害の顛末です。

 

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任天堂がコロプラを提訴…この著作権侵害には、賛否両論…?

 

ネット上にはコロプラを擁護する声が

上がっていると同時に

任天堂を批判する声も

いくつか上がっているようです。

 

というのは、このように

画期的な技術を独占することで

技術の発展が遅れる、

という理由です。

 

素晴らしい技術は

文明の発展のために共有すべきであり

独占すべきものではない、という意見ですね。

 

とはいえ、著作権についての

この議論については

今に始まったことではありません。

 

製作者の知的財産権を守ることと、

素晴らしい技術や発明を広く共有すること。

 

その境目に有り

「バランスを保つ」という役割にある

著作権についての議論は

今に始まったことではなく

また、これからも終わりなく続いていくことになるでしょう。

 

この展開で、コロプラの

進退窮まるかと思われます。

 

それにしても、任天堂の

「44億円」という金額設定には

どういう意図があるのでしょうか……。

 

まるで、「4」という数字を

突きつけるような……。

 

なんだか、深く考えると背筋が寒くなってきますね。

…このくらいにしておきましょう。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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