草なぎ剛は高倉健になれるのか？「全裸をかばった」二人の関係性は？

草なぎ剛と高倉健

元スマップの中でも演技力が一番優れていると言われている草なぎ剛さん。

ジャニーズ退社後はSNSを使った活動が度々話題になります。

そんな草なぎさんですが、演技については高倉健さんの影響を受けているとの事。

数々の名作を世に打ち出してながらも２０１４年に惜しくも亡くなられた俳優の高倉健さん。

そんな高倉さんと草なぎさんはどんな関係性だったのでしょうか？

今回は二人の関係性についてまとめてみました。

草なぎ剛のあの事件を高倉健がかばった？

二人のエピソードで有名な話は、草なぎさんが２００９年に起こした公然わいせつで逮捕された時の事。

草なぎさんは明け方、自宅の六本木ミッドタウン近くの公園にて泥酔した状態で全裸になり、警察に逮捕されてしまいました。

職務質問に対して「裸で何が悪い」と、国民的アイドルとは思えない発言が当時話題になりました。

そしてそんな事件の背景には、高倉健さんが草なぎさんをかばった出来事がありました。

『週刊新潮』にはジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長へのインタビュー記事が掲載。

当時の事件について、

一番嬉しかったのは、それこそミッドタウンの公園でね、草なぎが裸になってしまった時がありました。その時に健さんは「そういうことはみんなあるんです。彼も悪い子ではないと思うので許してあげてください」と一番先に手紙を届けていただきました。そればかりか、草なぎ宛ての手紙も同封されていました。

高倉さんは以前『SMAP×SMAP』に出演された時があり、それからスマップとは親交がありました。

草なぎさんの事件を知って心配になった高倉さんからの愛情あふれる手紙。

その１ヶ月後に草なぎさんが芸能活動を再開できたのは、この手紙が功を奏したとも噂されている。

高倉健との共演作『あなたへ』

草なぎさんが高倉さんと初めて共演した作品が２０１２年に公開された映画『あなたへ』でした。

『あなたへ』

高倉健が「単騎、千里を走る。」以来の映画出演を果たした人間ドラマ。監督は、高倉とともに「夜叉」「あ・うん」「鉄道員」などを生み出してきた降旗康男。

この共演は高倉さんから草なぎさんへ送った一通の手紙からだったそうだ。

草なぎさんはこの映画で高倉さんと共演したことがきっかけで「役者になりたい！」と強く思った。

草なぎさんの今の演技力の源はこの共演にあったのだろう。

また演技のみじゃなく、草なぎさんの事を気遣ってステーキを差し入れしたり朝食を一緒に食べたりしたというエピソードもある。

そんな高倉さんの人間味溢れる優しさにも草なぎさんは惹かれていったのだろう。

ですが、草なぎさんにとってそんな思い入れのあるこの作品が、高倉さんの遺作となるとはこの時想像もできなかった事でしょう。

『任侠ヘルパー』は高倉健の影響？

草なぎさん最も好きな任侠映画だと語るのが高倉さん主演の『冬の華』

『冬の華』

1978年（昭和53年）6月17日に公開された日本の映画。製作は東映（京都撮影所）。監督は降旗康男。脚本は倉本聰。主演は高倉健。

殺した相手の娘を気遣って、親族だと偽り文通をしながら成長を見守っていく任侠映画です。

草なぎさんはこの映画を見て、

「もろヤクザ映画ではない作品で、任侠映画のなかでも突出している。背中や雰囲気……、とにかく健さんが格好いい」

と惚れ惚れしたという。

その後、草なぎさんが主演を務め話題となったドラマ『任侠ヘルパー』で演じたヤクザ役は、『冬の華』の高倉さんの演技の影響を受けているという。

『任侠ヘルパー』

「ドラマが終わっても、ずっと頭の中に彦一がいたので、設定もキャストも一新したけれど、すっと彦一になれました。高倉健さんのような、昔の任侠映画に出てくる男の佇まいを意識しています」