松本幸四郎の父・松本白鸚ってどんな人?母は会社社長?

松本幸四郎の父と母

十代目松本幸四郎の父親は二代目松本白鸚(まつもと はくおう)で母親は藤間紀子になります。

今回はこの父母についてまとめてみました。

父親・九代目松本幸四郎の功績

松本幸四郎は歌舞伎の世界では有名な名跡で、現在の松本幸四郎は十代目になります。

十代目の親は九代目の松本幸四郎で、その名を世に広めた九代目の功績は大きく、現在でも多くのファンを持ちます。

松本白鸚

生年月日:1942年8月19日

本名:藤間昭暁

俳名:錦升

別名:九代琴松(舞台演出)

出身地:東京

血液型:B型

九代目は1942年に東京で生まれ、大学を中退した後は歌舞伎の世界はもちろん舞台でも活躍します。

歌舞伎では高齢屋の芸を磨き、播磨屋の演目も受け継いで高い評価を受けます。

ミュージカルや現代劇でも広く知られ、海外ではブロードウェイやロンドンのウエストエンドでも主役を務めています。

1978年にはNHKの大河ドラマ『黄金の日日』に主演し、好評を博します。

『黄金の日日』はNHK大河ドラマの16作目で城山三郎の小説が原作、NHKのスタッフと小説家の城山三郎、脚本家の市川森一が合議してストーリーを作りました。

この作品では、商人が主人公のドラマで最高視聴率は約34%という高い数字を叩き出し話題になりました。

このドラマの主演により知名度が全国区になった九代目ですが、1979年には東宝を離れてしまいます。

その後、歌舞伎座の勧進帳で弁慶を演じ九代目松本幸四郎を襲名する。

この役は九代目の当たり役とも言われ、全国的にファンが多いです。

2008年には勧進帳の弁慶が1000回目を達成し、同じ俳優が単独で主演したミュージカルの国内最多上演記録を更新。その記録は現在も更新中です。

勧進帳は能の演目がベースになっている歌舞伎十八番のひとつで、1943年に歌舞伎座で上演された作品は映画にもなりました。

二部構成で進められる勧進帳は前半は弁慶と富樫のセリフ劇になり、後半は弁慶と義経の絆が描かれるという見どころの多い作品となっている。

また、観客を飽きさせない物語の構成で歌舞伎界の名優が弁慶を演じているため、最も人気が高く上演回数が多い事でも有名な演目です。

数々の賞に輝く九代目は、2015年に第70回文化庁芸術祭賞で大賞を受賞しました。

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父、子供を陰で支える母・藤間紀子

母親の藤間紀子は事務所の社長でもあり高麗屋を陰で支えています。

藤間紀子

生誕:1945年11月11日

出身:福岡県福岡市

親・藤間紀子さんは福岡県福岡市出身であり、医者の家に誕生しました。

慶應義塾大学の文学部に入学したのがきっかけで上京。

夫である九代目を知ることになったのは、若き日の幸四郎さん主演の舞台『蒼き狼』を見たのがきっかけ。

その後、女優の香川京子さんの紹介で結婚したと言われています。

長女・松本紀保

長男・十代目松本幸四郎

次女・松たか子

の三人の子宝にも恵まれ、現在は『株式会社・松本幸四郎事務所』の社長として、夫、息子、娘を陰で支える存在として活動してます。

十代目松本幸四郎の今まで

長男の十代目松本幸四郎は1973年生まれで、父親が主演した『黄金の日日』で子役を演じています。

1979年3月には歌舞伎座の舞台に立ち三代目松本金太郎を襲名、その後は七代目市川染五郎を襲名して大学に入学するものの後に中退。

2003年11月に結婚し子どもにも恵まれ、2009年には長男が四代目松本金太郎を襲名して初舞台に立ちました。

2018年1月2日に十代目松本幸四郎を襲名し、2020年には日本芸術院賞を受賞。

2020年に入ると国内の舞台中止が相次ぎ多くの役者が忍耐を強いられましたが、10月の歌舞伎公演は無事に上演されました。この舞台では42分間で20の役を演じるため、公演が始まる前から話題を呼びます。

新作の舞踊劇は十代目自身も制作に関わっています。

興行が中止になってしまった芝居小屋に忍び込んだ役者たちが楽しく芸を繰り広げるストーリー。

現状とマッチしたようなところもあり、十代目は芝居がしたい役者の心境を丁寧にセリフに込めています。

紆余曲折があったものの国立劇場で歌舞伎が再開できたため、十代目をはじめとする歌舞伎役者は安堵した事でしょう。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

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